« 信託型ライツ・プランの公表 | メイン | 司法試験と独占 »

「社外取締役」は機能するのか?

パブコメのススメ(4)のコメント欄でbunさんとtoshiさんの社外取締役に対するやりとりが興味深く。
結局、ガバナンスの問題というのは、完璧を求めだすとつらいところがあるわけで、その中での選択ということになりますが、まずは前にちょっとブログで書いた過去記事を。

  1. 社外取締役と企業のガバナンス
  2. ニッポン企業のガバナンスと社外取締役

・・・で、その上で、今漠然と思っているのは、敵対的買収の局面のような経営陣の自己保身の問題が先鋭化する場面に限ってみれば、すぐに機能するかどうかはともかく直接的利害関係の薄い人に判断をしてもらうということは「最低限」で、その意味で社外取締役は必要なんじゃないかということと、いきなりうまく機能するということではなくて、経験を積みながら、少しずつリファインしていくしかないなじゃないかな、ということです。
特に、後者については、また別に書いてみたいと思っています。
・・・というわけで、コネタばかりですが、とりあえず今週分のフォローアップということで。


Posted by 47th : | 03:30 PM

このエントリーのトラックバックURL:
http://WWW.ny47th.COM/mt/mt-tb.cgi/23

このリストは、次のエントリーを参照しています: 「社外取締役」は機能するのか?:

» 社外取締役について考える 1 まずは経済に関するルールをつくるということについて from 明日は明日のホラを吹く-Tomorrow, I'll give you another big talk-
私の公言するなど恥ずかしすぎる職業生活を敢えて振り返ってみますと性格的には自分が「お、ここおもしろーい」と思っている会社に「はーい!bunでっす。こんにちは... [続きを読む]

トラックバック時刻: May 13, 2005 10:12 PM

» 社外取締役について考える 後編 日本における監査らしい監査の理想形を提示してみる from 明日は明日のホラを吹く-Tomorrow, I'll give you another big talk-
社外取締役の制度について「社外」の条件(※)などは詳細は専門書にゆずるが、商法・商法特例法・証券取引法等に根拠のある監査で、会社従業員の目から見てぶっちゃけ... [続きを読む]

トラックバック時刻: May 16, 2005 04:38 AM

コメント

47thさんコメントありがとうございました。最大限好意的に読んでくださっていて感謝しております。おっしゃる通りでいざというときの権限がなさすぎたためむしろ社外取締役をはじくために開き直らせてしまうというか半端な監視をする社外取締役がいるためにかえって事態を酷くする弊害があると思います。やらなくていい悪事に手を染めて「悪い俺たちを止められなかった君も仲間だよね」というやり方です。そうでなくても、これってマズいんでないのと皆が思いながら「まあ俺のせいじゃなければいいか」と誰も止められず、誰がやったとわからない状態を保ちながら事態をどんどん悪化させてしまうということもある。早いうちにブレーキをかけてもらえて実はありがたかったということのもあるはずで、通常時にはあまり権力がなくても怒らせると怖い存在を置くというのは通常の業務を妨げないで適切な監督するのに大変効果的だと思います。

Posted by bun : May 17, 2005 05:43 PM

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)

 
法律・経済・時事ネタに関する「思いつき」を書き留めたものです。
このブログをご覧になる際の注意点や管理人の氏素性はこちらにありますので、初めての方はご一読を。