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Online Music危うし?

U.S. Inquiry on Online Music (New York Times)

さほど驚きというほどのことはありませんが、とりあえず、こういう動きがあるということでメモ代わりに。

Justice Department officials have begun serving subpoenas on the four major music corporations as part of a broad inquiry that is expected to encompass pricing and licensing policies, according to music executives who spoke on condition of anonymity....

The prices for songs from the major companies can run from 70 cents to 80 cents a song, executives say. Digital music services such as Apple Computer's iTunes then sell the songs for a retail price of 99 cents.

まあ、音楽業界は反トラスト法とはなじみが深い業界ですから、いくら何でもdistribution company同士がダイレクトに通謀しているという証拠が出てくると期待するのは甘すぎるので、頭にあるのは、(A)黙示の共謀(tacit collusion)か、(B)川下のデジタル音楽配信業者、特にアップルをハブとしたハブ&スポークによる共謀といったところでしょうか?

まあ、まだ調査開始したばかりですので、結論が出るのは先になるのでしょうが、デジタル音楽配信業界におけるアップルの立ち位置なども含めて考えると、なかなか興味深い論点のありそうな話です。


Posted by 47th : | 01:06 AM

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カルテルなのか、差別的価格設定なのか、詳しいことは分かりませんが、いろいろ考えさせられるケースです。 限界費用がゼロに近いという特性のある財で、かつiPodモデルで言えば、価格競争力があるのは機器そのもの。 [続きを読む]

トラックバック時刻: March 6, 2006 05:30 AM

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