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A Night in Istanbul (1)

離陸前に機内で2時間近く待たされた分も含めると15時間近いフライトの末にJFKからの直行便がIstanbulに降り立つ。入国審査へ向かう通路を彩るさまざまな広告・・・そのほとんどがChampions League Finalに合わせたものであることに気づき軽い驚きを覚える。
しかし、UEFA Champions League Finalが、ヨーロッパ中の無数のFootball Clubが憧れる、ヨーロッパで最も権威ある試合であることを考えれば、それは不思議でも何でもない。
Champions League Finalは国家レベルでのイベントであり、Finalのチケットの持つ者はビザすら免除される。そのこともまた、UEFA Champions Leagueが、あるいは、Footballが、ヨーロッパでは特別の権威をまとっていることを思い起こさせる。
そしてまた、これだけの大会を運営するということは、治安面でも国家的なプロジェクトを必要とする。
日本でしばらく働いていたいたという、現地の旅行代理店の人の話によれば、ミラン・ファンとリバプールのサポーターを同じホテルに泊めてはならず、また、空港すらも別にしているという。
特に今回のFinalistの一方は、そのファンの熱狂さで知られるLiverpool・・・治安当局の神経の使い方もむべなるべしかな・・・しかし、そんな話を聞いていると、ヨーロッパでサッカー初めて見るぼくの方としては、ちょっと不安になってくる・・・


ぼくらの泊まったホテルは旧市街の小さな狭いホテル・・・普段なら一晩30ユーロ程度のこの宿が、この時期だけは3倍以上の値段をふっかける。それでも部屋は埋まっている。観光が目当てなら、これほど馬鹿らしい話はない。
けれども、今回はまさにCL Finalを見るために地球を半周してきたのだから、そんなところで文句を言っている場合ではない。

イメージしたよりも若干涼しい気候の中、旧市街周辺を歩くと、あちらこちらにLiverpoolの赤いユニフォームやTシャツの集団を見かける。
イギリス人の伝統なのか、午後になると観光もそっちのけでオープンテラスでビールをあおっている・・・これに比べて、ロッソ・ネーロの姿はまばらだ。
たまたま旧市街にはMILANファンはいないのか、それとも、圧倒的にLiverpoolファンが多いのか・・・その謎はスタジアムで解ける。

MILANサポーターとLiverpoolサポーターの接触を避けるために、市街地と会場を結ぶシャトルバスの発着場も旧市街と新市街に振り分けられる。幸いなことに、MILANはホテルの近くの旧市街から。
キックオフは9時30分。おそらくはイギリスのゴールデンタイムを意識しているのだろうが、開始前の雰囲気を楽しむべく6時過ぎには市街地からバスで40分以上離れたスタジアムへと向かう。
市街から離れた、だだっぴろい埋立地のようなスペースに建築された巨大なスタジアムの周りには、早くも多くのファンが集まっていた。
この段階では明らかにロッソ・ネーロのユニフォームに身を包んだMILANのサポーターの姿の方が目立つ。
早々と会場に入り席を確認する。場所はメインスタンド2階のかなり上の方、フィールドから距離はあるが、その分、全体が一望できる。サッカーを生で見る楽しみは、やはりテレビでは分からないフィールド全体の使い方や、オフ・ザ・ボールでの動きや攻防にある。その意味では、うってつけの場所だ。
CL_Final05_02.JPG まだ、席はまばらだけど、ここでもMILANのサポーターの姿が圧倒的に多い。
やはり、イタリアからの方が距離的には近いだけあって、こうして会場に来ればMILANの方がやはり多数派・・・というのは、早計だった。
そう、サッカー発祥の地を自負するイギリス人にとっては、試合開始前の数時間前から会場周辺でやるという子供だましの「イベント」なんか、最初から眼中になかっただけ・・・そんなことにうつつを抜かしている暇があれば、市街でビールをがぶ飲みして騒いでいる方が遥かに魅力的な選択肢だっただけのこと。
ホーム側のバックスタンドは早々とMILANサポーターで一杯になり、カラフルな横断幕が掲げられ、赤・白・黒というMILANのチームカラーを来たファンが整然と並んでスタンドを鮮やかに彩る。
そんな中、アウェイ側のバックスタンドは、直前までガラガラ・・・昼間から飲んでるから、酔いつぶれたんじゃないの、とか、泥酔してるから皆セキュリティで止められたか、と、一瞬思ったが、レッズのサポーターはそんな「ヤワ」なタマではない。
CL_Final05_01.JPG キックオフの15分前になると、いつの間にかバックスタンドはおろか、さっきまでロッソ・ネーロが多かったはずのメイン・スタンドまで、どちらを見回しても赤、赤、赤・・・
スタンドの雰囲気を軽やかに盛り上げていた緩急でメロディアスなMILANの応援歌に変わって、今や、You are not waliking aloneのおどろおどろしい斉唱が地響きのようにスタジアムを揺るがす。
四面、楚の歌が響く城にいた項羽の気持ちはかくや。ここは、もはやIstanbulではなくAmfield・・・そう、まさにアウェイ戦・・・テクニカルにはMILANがホームのはずなのに、フィールドに姿を現したMILANのプレイヤーが白いアウェイ用のユニフォームというところも、またアウェイ気分を高める。
CL_Final05_03.JPG 日が落ちて急激に気温が下がる中寒気を感じて、ぼくは無地のウインドブレーカーの前を合わせた。
・・・それは、決して中に来たシェヴァのレプリカ・ユニフォームを隠すためではなくて、あくまで寒さのためだ・・・そう自分に言い聞かせながら、ぼくはキックオフを待っていた・・・cont'd

Posted by 47th : | 19:05

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コメント

ファイナル見に行ってたのか。うらやましい。
虻蜂取らずというか、残念なシーズンでした。
来シーズンはジラルディーノとシェヴァの2TOPでしょうか。
サイドアタッカーが欲しいような。

その前にアンチェロッティ首は大丈夫かいな。

う、FRANKが新譜出してたの知らなかったよ・・・
amazonでは買えないようだな。

Posted by ×○ : 2005年06月18日 13:53

ジラルディーノは絶対欲しいところ。だけど、タイプ的にはポストプレイをこなせるのが欲しいので、やっぱりクレスポ残留が重要じゃないかと。
ただ、やっぱりDF陣の若返りは結構な課題だね。コロッチーニ出しちゃったし、何か考えなきゃいけないような・・・

Posted by 47th : 2005年06月20日 13:25

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