「疑うには疑うだけの能力が必要」

おおやにき:フォロー特集より 、この感覚はよく分かる。

しかし疑うには疑うだけの能力が必要だというのもまた事実である。ウィトゲンシュタインはすべてを疑うというものは「疑う」という地点にもたどり着いていないと言ったが、例えば流体力学の実験について論じる際にこの世界の実在から疑っていたら話は進まない。同様にその領域の基本的な概念や理論について疑うことは無益ではないが、しかしその結果どういう結論が出てくるかについての正確な知識がないまま議論すれば間違うだけだろう。シロウトの素朴な疑問がいいポイントを突いていることはある。しかし、それがより正しい結論や代替的な理論を作り出すことはない(という指摘は例えば呉智英がずっと前にしているのである)。「盲人が盲人を導けば溝に落ちる」という箴言はどうしようもない真実、なのだ。

話を単純化すれば、世の中には多くの人が言っていることが正しい領域とそうでないものがあるのであって、前者について言えば広い範囲の人間が自由に話しながら議論を煮詰めていくことは有益だと思うが、後者はそうではない。みんなでどんなに議論しようが投げ上げた鉄球は地面に落ちるし、どれだけ固く決意してもいきなり田んぼの反あたり収量が3倍になったりはしないのである。だから、「烏合の衆」が疑問を持ち寄る場としては匿名掲示板は有効だが、それを解決するにはふさわしくないと考えるわけだ。

ただ、問題は、盲人は自分が盲人であることを決して認めず、ますます傲慢になり、目を開いた者は自分が知らないことがいかに多いかに身震いし、ますます謙虚になる。

その行き先がどこにいくかは、よく分からない。


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マンキュー先生、ピグー税を礼賛する

A Comeback for Pigou? (Greg Mankiw's Blog)

As all ec 10 students know, Pigovian taxes both produce government revenue and correct a market failure arising from an externality like pollution. I have long thought that Pigovian taxes are underused.

How about this for a political compromise?

The Democrats say they want more environmental protection. The Republicans say they want to make permanent the recent cuts in income, dividend, and estate taxes.Everyone says they want a smaller budget deficit. We can achieve all of these objectives by agreeing to higher Pigovian taxes, such as taxes on gasoline or carbon.

ピグー税は外部性のために既存の市場により定まる産出量が社会的に望ましくないレベルに達している場合に、それを調整するためにかけるものなので、仮にピグー税のレベルが外部性を超える形でかけられてしまうと過小アウトプットを生み出してしまう。

その意味で適切な水準の税率をかけることができるかどうかという問題があるように思える。あと京都議定書の話ではないが、外部性による利益は隣国あるいは世界規模で希釈化されてしまう以上、国家間レベルでのフリー・ライダー問題の解決が必要になるように思われる。あと、他のエネルギー生産手段、特に原子力へのシフトを促す点の評価が難しい。火力と違って原子力発電のもたらす外部性は確率論の問題であり、損害の予想も難しいので、火力以上に適切なピグー税を設計することは難しいし、かといって、それを誤ると原子力発電への過度のシフトが起きるように思われる。

・・・とか、色々考えると、なかなか一筋縄ではいかないように思えるが、マンキュー先生は自信満々だし、この最後の文のスタンスは憎めない。

Please don't post a comment saying how politically naive this is. I know it is. But I bet I could convince a majority of the American Economic Association to sign on!

Posted by 47th : | 00:30 | コメント (0) | トラックバック (0)

php化したMTにアクセス制限をかけたらエラーが出た件について

ブログを使って個人的な判例・文献データベースをつくろったのだが、アップロードする予定のファイルの著作権の問題などから.htaccessを使ってアクセス制限をかけようとしたところ、phpで呼び出そうとしたエントリー本文と追記のモジュールがうまく読み込めずに次のようなエラーが出る。

Warning: main(http://.../entry***-body.php): failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.1 401 Authorization Required in /home/sites/lolipop.jp/users/.../***.php on line 67
Warning: main(): Failed opening 'http://.../entry***-body.php
' for inclusion (include_path='.:/usr/local/lib/php:/usr/local/lib/php/Smarty') in /home/sites/lolipop.jp/users/.../***.php on line 67

.htaccess自体はロリポップのユーザーページで生成したものだし、認証自体はうまく機能しているので、.htacccess自体の問題ではなさそう。

.htaccessを削除すると問題なく本文は表示される。

文系人間の手には余るので、ロリポップのサポートに次のようなメールを送った。

はじめまして。
いつも快適に利用させていただいています。
Movable Type 3.2で複数のブログを運営しているのですが、そのうち一つにアクセス制限をかけようと思い、WEBツールからブログの公開フォルダに制限をかけました。(www.***.com/***/というフォルダです)
私のブログは一部をphp化していて本文などをincludeで読み込む形式にしているのですが、その部分で以下のようなエラーが出ます。

Warning: main(http://.../entry***-body.php): failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.1 401 Authorization Required in /home/sites/lolipop.jp/users/.../***.php on line 67
Warning: main(): Failed opening 'http://.../entry***-body.php
' for inclusion (include_path='.:/usr/local/lib/php:/usr/local/lib/php/Smarty') in /home/sites/lolipop.jp/users/.../***.php on line 67

アクセス制限を解除すると表示は正常に戻ります。このブログは一般からのアクセスができないようにしたいのですが、どうしたらよいでしょう?

日本時間の翌日にサポートから次のようなメールが来た。


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Posted by 47th : | 15:10 | コメント (2) | トラックバック (0)

AMERICAN IDOL: Queen編

今、アメリカで大人気のリアリティショーAMERICAN IDOL.

モーニング娘。の公開オーディションの規模を数百倍にしたようなものといっていいのか分からないが全米で予選を行い、最終的にその中から一人を選ぶが、最後の12人(14人?)までは、3人の審査員が合否を決めるのだが、そこからは毎週生放送で候補者が1曲ずつ歌い、視聴者投票で毎週最低得票数の一人が落ちていくというシステム。

もちろん、それぞれ違う歌を歌うのだが、、今回のシリーズでは、現役の一流アーティストから指導を受けて、そのアーティストの曲を歌うという趣向になっている。

それも残り8人まで来ているのだが、今週のそのアーティストはQueen!

・・・ということで、いそいそと図書館から戻ってテレビの前にいるのだが、せっかくなので、それぞれに関する簡単なレビューを。

  1. Bucky/ Fat Bottom Girl
    うーん。単純につまらない。
    Queenの中でも難しいとは思わないし、元々フレディにあっていたかは疑問なところもある(ポールの方がはまっていた)曲だが、歌唱力もそこそこでR&Bの深みがなければ、単につまらない。
  2. Ace/ We Will Rock You
    ・・・これは、批評する気も起きない。
    この細くて狭い聖域でこの歌を歌われても・・・Radio Ga Gaにでもしておいたらよかったのに。
    ワースト3の常連だし、そろそろか・・・
  3. Kellie/ Bohemian Rhapsody
    最初は、「マジ?」と思ったし、歌い出しのところで「あちゃぁ」と思ったが、落ち着いたてきたら完璧。
    伸びやかな声と微妙なキレ具合が原曲を思い出させる。
    もう一回聴きたいと思わせるものを持っている。合格点。
  4. Chris/ Innuendo
    Innuendoはハードな部分とソフトな部分の緩急の対比があってはじめて映える曲なのに、そのハードなところだけしかやらない時点で失敗。これでは、単にがなり立てるだけの単調な曲で終わってしまう。
    短時間しか時間がないんだから、こういう構成勝負の曲は選んじゃいけない。多分、Queenがなまじ好きなだけにやってしまったんだと思うが・・・
    Simon曰く「つまらない曲を選んだ。観客を楽しませるという気持ちを感じない」・・・同意。
    ただ、歌は相変わらず上手いんで、ここで落ちて欲しくはない。
  5. Kathrine/  Who Wants to Live Forever
    元々、曲自体はQueenらしいとは言えない曲だし・・・
    多分、普通にセリーヌ・ディオンが歌えば、そういう曲だということで違和感がないんだろうが・・・要するに、下手な訳でもないし、普通に上手く歌いこなしていると思うが、Queenやフレディに対するリスペクトは感じない。
  6. Elliot/ Somebeody to Love Me
    これまでQueenを聴いたことがないというだけあって、原曲のためが全くなく、単に早口でしゃべっているだけ・・・まあ、Aceといい勝負だな。ワースト3候補。
  7. Taylor/ Crazy Littele Thing Called Love
    これも、あの撥ねるような軽快さとリズム感が消えてしまって、全く原曲のよさが出ていない。
    Simonの一言"ridiculous"に同意・・・っていうか、これを褒めるRandyとPaulaのセンスが分からない。
    これもワースト3候補だが、ぎりぎり逃れそうな予感。
  8. Paris/ Show Must Go On
    チャレンジは認めるが・・・フレディが、自分の死を悟りながら、"Show Must Go On"と振り絞った曲を二十歳にならない女の子が歌うのは無理がある。
    歌がどうこうではなく、もう選曲ミス。
    サビのところで観客席を煽る姿が痛々しくすらある。
    ワースト3候補・・・の中でも、今回はAceと並んでダントツに危ない気がする。

ということで、この予想が当たるかどうかは明日のお楽しみ。


Posted by 47th : | 21:08 | コメント (0) | トラックバック (0)

Avenged Sevenfold/ City of Evil (2005)


City of Evil (2005)

学生の頃は毎週のように新宿やお茶の水のHR/HM専門店や中古CD屋に通って、新しいアーティストの開拓をしていたものだが、社会人になってからは新規開拓の情熱はすっかり下火になってしまった。

まあ、HR/HMの世界自体が若干閉塞感を漂わせていたせいもあるかも知れない。

というわけで、こちらに来て買うのも昔から知っているアーティストの新譜やリマスターものがほとんどだったのだが・・・

深夜、何気なくつけていたPVを流す番組で見かけたのが④Bat CountryのPVだった。

ちょっとヘビーなサウンドのありがちなメロコアかと思ったが、その予想は見事に裏切られる。煮え切らない(褒め言葉)メロディラインにヘビーなリフはお決まりだが、緩急とフックの付け方が絶妙。加えて、在りし日のジャーマンやNWOBHMを思わせるツインリード!!

こういう「志」を持ったバンドはたまに見かけるが、「志倒れ」も多いところで、歌唱力、演奏力がしっかりしているし、プロダクションもソリッド・・・いや、実に久々の一目惚れだった。

というわけで、このアルバムを手に入れたのだが、これまた楽曲は粒ぞろい。④単独でもいいのだが、アルバムを通して一つの組曲のような構成力を持っているところがまたたまらない。

ちなみにHR/HMの名バンドはバラードもよくなくてはいけないわけだが・・・⑥は秀逸。
これを聴くと、メンバーのルーツの一つがGuns'n RosesやLA Gunsにあると推測される。

ともかく80年代後半から90年代前半のHR/HMが好きな人にすべからくお薦めなのだが・・・邦盤は出ていないらしいのが、何とも・・・

 


Posted by 47th : | 14:32 | コメント (2) | トラックバック (0)

Thunder from the East in B.B. King

 

少し古い話になってしまったが、3/26、New YorkのBB KING BLUES CLUB & GRILLでのラウドネスのライブを見に行った。

ぼくがラウドネスを聞き始めたのは、人気面では全盛期を若干過ぎた頃、HURRICANE EYESをリリースした後だった。当時のギター小僧の例に漏れず、高崎晃は憧れの存在で、学祭やスタジオでも、よくラウドネスをコピーしていたものだ。

しかし、程なくラウドネスから二井原実が脱退してしまい、いつかラウドネスを生で見てみたいという若者の望みは絶たれてしまう・・・あれから20年弱、まさかNew Yorkでオリジナルメンバーのラウドネスが見られるとは夢にも思わなかった。


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Posted by 47th : | 00:32 | コメント (0) | トラックバック (0)

 
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