信託型ライツ・プランと「好み」

前のエントリーで、信託型ライツ・プランはあんまり好みじゃないということを「ちらり」したのですが、どの辺りが「好み」じゃないかということについて少々。

何だか「重そう」

信託型って、よく考えられているのは確かですし、機能もいろいろとついているんですが、何だかその分、機動性に欠けるところがあるような気がします。
例えば、新株発行で株式数が増えたときの取扱いや端数処理とか、プラン導入後のストック・オプション付与のときの処理とか、転換株式を出す場合、etc・・・
もちろん、予めプランニングを慎重にしておくことで回避できる部分もあるのですが、プラン導入後にいろいろやるときに、いつもプランの影響というのを加味しなくてはいけないわけで、その辺りで、何というか「重そう」という印象があります。

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携帯から閲覧可能(になったかな?)

前にHardwaveさんから、Movable Typeに移行してから携帯で閲覧できなくて不便になったというコメントを頂いてました。
改善しようと思いつつ、忙しさに紛れて遅れていましたが、この連休を使って太鉄さんが配布しているMT4i/MovableType用 携帯電話向け変換プログラムを導入してみました。
ただ、こちらからは動作確認ができないので、ちゃんと動作しているかは今一つ不安が・・・
もし、うまく動作していないようであれば、教えて頂ければ幸いです。

信託型ライツ・プランと(ひさびさの)頭の体操

信託型ライツ・プランが、いろいろと出ているようです。
「ようです」とか人ごとみたいな言い方をしていていいのかという問題はあるのですが、個人的にはあんまり好みではないので、必要に迫られつつも、信託型の分析をするのは面倒くさいなぁ、と思っていたら、磯崎さんのところで以下のとおり、詳しい解説が。

さすが磯崎さん、法務面だけでなく税務面も押さえて、しかも分かりやすく解説されてて凄いなぁ・・・とか、暢気なことを考えていて、ふと我にかえって考えてみると、これって弁護士にとっては、かなり怖いといえば、怖いことではないかという気がしてきました。

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「間に合いません」のそのときに

ようやく旅行前後に見逃した他の方のブログを巡回する時間ができたので、にょぷろさんのレッドロックスの風を見よ!を拝見していると風太君の気品溢れる立ち姿が!・・・二足歩行動物なのに猫背の己を猛烈に恥じ、思わずPCの前で姿勢を正してしまいました。
・・・で、更に過去記事を拝見していると、もう一つ風太君が!・・・って、にょぷろさんのサイトを風太君目当てで見ていたのではなく、興味をひかれたのがJALで配膳用カートとトレイを未収納のまま着陸した事件に関するエントリー(「失礼いたしました・・・。」と「はぁ・・・」)です。

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ガイドライン公表~これでひと段落?

カッパドキアは素晴らしいところでした。
林立する石灰岩の岩山?をくりぬいて棲んでいる人たちの様子は、リアル風の谷で、どっかに巨神兵の卵でも転がっているんはないかと思いました。
しかし、イスタンブールの夜は寒かった・・・9時45分キックオフという、明らかにイギリスを意識した開始時間もさることながら、魔の6分間(・・・っていうか、2点目はちょっと目を離した隙に入ってたし・・・)でドローになった後のPKまで、無数のチャンスを作りながら、なぜかゴールが生まれないほとんど悪夢のような時間・・・で、夜中の12時を回ったスタジアムは「ここはどこ?」という感じでリバプール・ファンの声しか聞こえない。
あのブーイングの中でPK決めるのは、それは無理だわ・・・というわけで、案の定の結果・・・肩を落としながら、シャトルバスに乗り込むところで打ちあがる花火を見上げる虚しさは格別の趣でした。
で、戻ってくると、これまた山のような仕事(翻訳)が待っていて、Bloglinesをチェックする時間も余りなく、ましてや落ち着いてブログを書いている時間もないのですが、皆さん既にご存知かも知れませんが、経済産業省と法務省が連名で「企業価値・株主共同の利益の確保又は向上のための買収防衛策に関する指針」が公表されました。
あわせて、こちらのページで論点公開に対するパブコメへのレスポンスや、それを踏まえて改定された企業価値報告書も公表されています。
とりいそぎ指針を見たところ、前に紹介した経済産業省と法務省とのバトルの末かどうかは分かりませんが、株主総会決議型以外にも取締役会の決議により防衛策を導入することも可能となっているようです(事後的なチェックは必要なようですが)。
これで、ひとまずは防衛策の「型」については、一つの方向性が示されたことになるわけですが、具体的な設計のあり方については、まだまだつめなくてはいけない点も多く残っています。
また、ひょっとしたら、意図的に個別の買収防衛策の「弱点」をついてくる買収者や買収手法も発達してくるかも知れません。
買収防衛策というのは、万能の砦ではありません。「買収防衛策」という一見強固な鎧に頼る者ほど、鎧の重みに耐え切れず、気がつくと敵陣に一人取り残されて、緩やかな死を待つだけという状況にもなりかねません。
というわけで、これからは、この新しく与えられた「買収防衛策」という「ツール」をどう使いこなしていくのかというところで、その企業のセンスのような試されるような時代が来るのではないでしょうか・・・というよりも、そういう具合になっていって欲しい、という気がしています。

イスタンブールへ

何か忙しいと行ってたわりには遊んでばっかりじゃんと思われるのが怖いのですが、来週木曜日までちょっとイスタンブールに行ってきます。
前からカッパドキアとか見に行きたかったのですが、今回のメインイベントは5/25にイスタンブールで行われるCL決勝です。サッカーに興味のない方にとっては、どうでもいい話ですが、私にとってはサブウェイ・シリーズよりも優先です。

というわけで、またまたしばらくブログの更新も途絶えるかと思います。
5月は何かばたばたしていて、かなりペースが落ちていますが、また6月になったら頑張ります。
で、この間に、前から少し話していた敵対的買収関係の本『敵対的M&Aの最先端~その理論と実務~』も書店の店頭に並ぶんじゃないかと思います。
元になる原稿を脱稿したのが、ライブドア事件の前なので、その後校正段階で少し書き足したりしていますが、その辺りで出版という絡みでのタイムラグはありますが、内容的にはブログでは書かないようなマニアックな話も入ってますので、そういうお楽しみはあるんじゃないかと思います。
こういう紙媒体とブログの使い分けというのも、カッパドキアに沈む夕日を見ながら、ちょっと考えてみます。
では、(多分)来週金曜日にお会いしましょう。

株主総会は万能か?

toshiさんのブログで、この記事の存在をしった。

買収防衛策:指針づくりで経産省と法務省が対立

法務省は、適法性を確保するには確かな根拠が必要だと主張。「社外取締役の関与は、何となく(世間的な)受けはいいとは言えるが、株主総会の効果とは置き換えられない」(法務省幹部)と、経産省案を拒否している。

私がトルコにいる来週中には決着がついているのかも知れないので、(やるとしたら)詳しい論評はそのときにしますが、株主総会の意思決定もまた万能ではないことは、よく知られています。
問題なのは、①どの段階で、②どういう形で株主の意思を問うのが望ましいのかという制度設計であって、METI案でいうところの「第三者チェック型」は、株主の関与を排除しているわけではなく、買収提起後最初の定時株主総会において現職取締役の信任・不信任という形で株主の意思を問うことを予定しているわけです。
まだ、買収の具体的状況もわからない平時における株主総会の特別決議に、どこまで実質的な意味があるかは、よく考えなくてはいけません。いずれにせよ、株主総会の決議だから法的効果があって、社外取締役だから法的効果がないというような、「形」の議論で終わらないことを祈るばかりです。

「規制」を待ち望む人々?

一昨日のレジ袋の話には、いろいろとコメントやTBを頂き、ありがとうございました。
政策立案手法というのは一つに限られないわけですが、個人的な好みとしては、環境問題を適切に(経済学的な意味で)内部化する仕組みを考えて、それを機能させるために規制枠組みを設計していくというアプローチをして欲しいという気がします。(二酸化炭素の排出権市場なんかのアプローチですね。もちろん、機能させるためには色々と問題もあるわけですけど・・・)
インセンティブを適切に設計した上で、目的達成のための具体的な手法は競争原理の下での創意工夫が促されるような方向性が私にとっては一つの理想です・・・とかいうことを思いながら、日課のNIKKEI NETチェックを始めると・・・

容器包装リサイクル法見直しで小売業とメーカーが要望

日本チェーンストア協会(佐々木孝治会長)は20日の総会で、レジ袋の削減に向けて一部有料化の法制化を要望する方針を明らかにした。

もっとも、その後の副会長さんのコメントを見てみると、「法制化を前提にレジ袋有料化の是非を検討していく」ということなので、「有料化の法制化を要望」というトーンとは少し違うような気もします。
ただ、事業者間の競争原理による創意工夫よりも、「お上」からの一律横並びの規制の方を好ましいと感じる精神みたいなものが垣間見えたような気もしてしまった記事でしたので、参考までに。

マンUにみる英国買収規制事情(1)

「マンU」といえば、英国を代表するサッカークラブMancehster United(official HP)で、スペインに渡る前のベッカム様のチームとして日本でもお馴染みですが、本職の方ではプレミアのタイトルは早々にチェルシーに奪われ、チャンピオンズ・リーグでもリバプールの後塵を拝する形になってしまい、今や最後に残ったカップ戦のタイトルを、これまた地味なシーズンを送ったアーセナルと争うという、何だかビミョーな展開になっているわけです。
しかし、ここに来て、何だかあんまり嬉しくないような話題で盛り上がりを見せ、日米のメディアでも「マンU」の名前が踊っています。

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レジ袋「禁止」案の「?」

採り上げたい話は他にもあるのですが、やはり今週もばたばたしています。で、そんな中、脊髄反射的に頭を抱えてしまった、この記事について。

無料レジ袋の禁止案、ゴミ減量で環境省検討 (読売新聞)

 スーパーなどから提げて帰った後は、すぐに捨ててしまいがちなレジ袋を減らそうと、環境省はレジ袋の無料配布を規制する方針を決めた。
(中略)
 同省が検討しているレジ袋削減策の中で最も厳しいのが、同法を改正して、無料配布の禁止規定を盛り込み、違反したスーパーなどに罰則を科すこと。

 ほかに、同法にレジ袋削減の努力規定を明記したうえで、小売店などの業界団体と各店が具体的な削減協定を結ぶ方式や、事業者に削減実績の報告を義務付けて結果を公表することなども検討しており、来年の通常国会への同法改正案提出を目指している。
(中略)
同省廃棄物・リサイクル対策部は「消費者の協力が前提となる啓発活動や、業界の自主的な取り組みだけでは削減効果に限界がある。現状のまま野放しにはできない」と強調している。

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司法試験と独占

この前、友人とニューヨークの市営ゴルフ場に向かう道すがら、ニューヨーク州の司法試験の話になりました。
一人は昨年合格、もう一人は今まさに受験準備中。私も来年は受けるかもしれないということで話を聞いていると、日本と同じくニューヨーク州の司法試験受験界でも予備校中心主義…生授業はビデオで録画して、あとはビデオで使いまわしということで、司法試験予備校のスタイルというのは万国共通のようなのですが、名前を聞く予備校は"Bar/Bri"というところだけで、「それって反トラスト法違反じゃないの?」とか言っていたら、カリフォルニア州で"Bar/Bri"が反トラスト法違反で訴えられたようです。(ネタ元はこちら)

確かに競争が激しくなれば受講料なんかは安くなるのかも知れませんが、友人は「みんな同じ予備校でやっていれば、(ヤマが)外れたときもみんな外れているという安心感があって、無駄に手を広げなくてすむんだよね」という話をしていました。
そういえば日本でも複数の予備校が予想問題や模試をやっていると、問題だけでもひととおり揃えておきたいという気分になって、結局、トータルで見ると受講料も高くつくということもありそうです。
その意味では「消費者」(?)としては、競争激化は痛し痒しといったところかも知れません・・・もっというと、みんな同じヤマで試験に臨むというのは、受験生同士の非価格的カルテルだったりするのかも知れませんね・・・

「社外取締役」は機能するのか?

パブコメのススメ(4)のコメント欄でbunさんとtoshiさんの社外取締役に対するやりとりが興味深く。
結局、ガバナンスの問題というのは、完璧を求めだすとつらいところがあるわけで、その中での選択ということになりますが、まずは前にちょっとブログで書いた過去記事を。

  1. 社外取締役と企業のガバナンス
  2. ニッポン企業のガバナンスと社外取締役

・・・で、その上で、今漠然と思っているのは、敵対的買収の局面のような経営陣の自己保身の問題が先鋭化する場面に限ってみれば、すぐに機能するかどうかはともかく直接的利害関係の薄い人に判断をしてもらうということは「最低限」で、その意味で社外取締役は必要なんじゃないかということと、いきなりうまく機能するということではなくて、経験を積みながら、少しずつリファインしていくしかないなじゃないかな、ということです。
特に、後者については、また別に書いてみたいと思っています。
・・・というわけで、コネタばかりですが、とりあえず今週分のフォローアップということで。

信託型ライツ・プランの公表

イー・アクセス「企業価値向上新株予約権(eAccess Rights Plan)の導入について」(press release)

イー・アクセス株式会社(以下「当社」、本社:東京都港区虎ノ門、代表者:代表取締役会長兼CEO 千本倖生)は、平成17 年5 月12 日開催の取締役会において、平成17 年6 月22 日開催予定の定時株主総会にて承認を受ける*1 ことを条件に、本格的な企業価値向上策として、信託型新株予約権である「企業価値向上新株予約権(以下、「eAccess Rights Plan」)」を、東証上場企業として初めて導入することを決議いたしましたのでお知らせいたします。

信託型についてのスキームの説明は、いずれまたするかも知れませんが、興味深いのは、このプランの発表の前日11日に8万1900円だった株価が13日までには67700円まで下がっているところですね。
日経の記事などを見ると、経常利益が3倍増など同日に発表された決算の内容はよかったようですから、これはライツ・プランを嫌ったということなんでしょうかね。
ここからしばらく色々な買収防衛策の導入が続くと思いますが、防衛策の導入発表直後の株価のアブノーマル・リターンを分析するイベント・スタディをやってみると面白いかも知れませんね。

短期雇用者への退職金課税強化?ですか

とうも、こちらに来てから最大規模の仕事量(もっぱら翻訳)の嵐が押し寄せていて、遭難しかかっており、頂いているコメントやTBにも反応が遅れていて、申し訳ない限りです。
しかも、事務所での研修期間も残り少なくなったこの時期にいきなり部屋を引っ越せとか言われるし、引越しのスケジュールが二転三転するわで、どたばたしています。

来週になると落ち着くといいなあと思っていますが、今日のところは、気になっている話について、いくつかコネタを。

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パブコメのススメ (4)

一応、前回の記事で企業価値研究会の論点公開のパブコメ関係の話は終わろうと思っていたのですが、別関係のエントリーでコメントを頂いたtoshiさんの「ビジネス法務の部屋」を拝見していて、「そうそう、これこそ色々な意見が寄せられるべきだよね」という点があったので蛇足を一つ。

「企業価値基準」について

論点公開では、「3.防衛策の濫用を防ぎ合理性を確保するための「企業価値基準」の確立」(98頁)というところで、次のように述べられています。

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読んでみたい記事

日本からだとテレビのニュースや週刊誌の中吊りに触れる機会もないので、日本に関する私の情報源はネットがほとんどなのですが、JR福知山線事故に関するYahoo!のトピックスを見ていると、ここ数日は、事故後に社員が宴会しただの、ボーリングしただの、ゴルフしただの、海外旅行しただの・・・そんなニュースが9割以上みたいです。
こういう行動をとったこと自体は誉められるべきことではありませんが、だからといって、このことが今回の事件やその再発と何の関係があるのか、私にはさっぱり分かりません。
というよりも、こういう情報を記事にしている時間とスペースがあるのであれば、他にいくらでも報道すべきことはあるんじゃないのかと思っていたらtockriさんが「ニュースの優先順位」ということで次のように書かれていました

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パブコメのススメ (3)

サーバーの移転もさることながら、本業の方がかなりばたばたしていて、ちょっと尻切れトンボ気味の「パブコメのススメ」ですが、パブコメの期限も迫ってきたので、駆け足でこの論点公開の中で、ある意味で一番大事な第4章第3節[工夫]防衛策の合理性を高め、市場から支持を得るための工夫を見ていきましょう。

その前に~ご紹介

といいつつ、私がさぼっている間に見かけたパブコメに際して参考になると思われるサイトのご紹介を。

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パブコメのススメ (2)

この記事はドリコムの旧ブログの記事の転載です。オリジナル記事に付けられたコメント、TBについては、こちらをご覧ください。

前回は、まず「はじめに」をじっくりと読むことをお薦めしました。
なるほどと思うところもあれば、疑問がわくところもあったかも知れません。
そこで、次は「はじめに」を読んでいるときに持った疑問点を念頭に置きつつ、先を読み進めていきましょう・・・と、言いたいのですが、やはりかなりのボリュームなので、なかなか読み進めていくのは大変です。
というわけで、どの辺りを重点的に読んでいけばいいか、独断と偏見でタイプ別傾向と対策を考えてみました。

必修?項目

色々な関心対象があるとは思いますが、そうは言っても、やはり読んでおいた方がいい部分はあります。ソフトでいえば、最小インストール・オプションみたいなものですね。ここでは法律やファイナンスに対する専門的な知識はないけど、ライブドアの件などを通じて企業の支配権争奪には関心を持つようになったという方向けに、特に読んで欲しい箇所をピックアップしてみました。

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パブコメのススメ (1)

この記事はドリコムの旧ブログの記事の転載です。オリジナル記事に付けられたコメント、TBについては、こちらをご覧ください。

イントロ編の続きです。

企業価値研究会の論点公開全体は130頁近くに及びます。全文を時間をかけて読んでいくことができれば、勿論いいのですが、それが難しい方は、まず細かいところに入る前に4頁から9頁にかけて書かれた「はじめに」を熟読玩味してみるのがオススメです。

内容に賛成するしないは別として、この部分には、今回の論点公開のエッセンスが凝縮されています。というよりも、この「はじめに」で書かれていることを具体論でサポートするために、あとの120頁近くの本体部分がついていると言っても過言ではないような気がします。

まずは、ここを読みながら、「うんうん」と頷けるところ、あるいは、「あれっ」と首をひねるところにメモを書き込んだり、印をつけておくことから始めてみて下さい。専門的な知識がなくても、ライブドア問題について触れたいろいろな方のブログの記事の中に意外なほど多くの材料は詰まっているので、一つ一つの文章について頭を使いながら読んでいくと、いろいろと思うことが出てくるのではないかと思います。(このブログでも「敵対的買収」あるいは「ニッポン放送vsライブドア」というカテゴリーで、かなりの部分を取り扱っていますので、宜しかったらご覧下さい)

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久々のプロ野球ネタ

ろじゃぁさんのブログ実況中継!NHKスペシャル「プロ野球改革」で、日本でそんな番組をやっていたことを知りました。
知らない方も多いと思いますが、このブログをはじめようと思ったのは、球界再編問題について、テキトーな経済モデルとか使って、思いついたことを書きつけたのがきっかけだったので、これは見たかったですね。残念。
ろじゃぁさんのところのTBをつたって、kamuさんのプロ野球改革をどうするのかも読むと、なかなかツッコミどころ満載の番組だったみたいですし(^^;)
ただ、メンツが・・・阪神ファンの私としては、男仙一に喝を入れて欲しかった・・・というのはともかくとして、広島のように昔から一貫して地方都市を基盤として活動していたり、日ハムのように地方都市に基盤を移した球団の言い分もないと、何だか空中戦で終わってしまうような気もします・・・まあ、印象論だけですけど。
スポーツの経営の問題は、世界中で起きている話で、何かこうシステムや問題点の現れ方を比較すると、いろいろと分かることが多い分野という気がします。
kamuさんのところのTBをつたって拝見した金沢さんの「プロ野球改革道遠し」ではプロ野球の「広告塔」としての役割から分析されていましたが、プロ野球というコンテンツとメディアとの力関係の変化も重要なのかなという気がしています(詳しくは、本当に思いつきですが旧ブログの球界再編問題のカテゴリーもどうぞ^^
野球とかサッカーとか球団の経営問題は、結構世界中で起きている問題なので、そうした比較法的な分析をすると、結構、面白いことが分かりそうな気がします。
誰かそういうテーマで論文とか書いてくれませんかね?(・・・自分でやれという話もある(汗))

事件の「風化」と社会「科学」の不在(2)

まずは言い訳から

事件の「風化」と社会「科学」の不在(1)には、色々コメントやTBを寄せて頂きありがとうございました。
実は、先週一回続きを書いてアップしたのですが、何か少し時間を置いて読み直したら、違うような気がしたので、ボツにしました。ボツになる前に読まれた方には分かると思いますが、人のスタイルをパクっても、いいことはないですね。
反省です。
で、気を取り直して、自分のスタイルでやろうと思ったら、サーバーが不調・・・その後もページは表示できても、管理画面にアクセスできないとか、いろいろ障害があって気持ちが萎えたので、こちらのサーバー移転を急遽実行に移すことにしました。
ブックマークやリーダーの設定の変更等ご面倒かと思いますが、なにとぞ宜しくお願いいたします。
また、安定運用とか言いながら、自分でMovable Typeのインストールとかやって、今ひとつ理解していないところもあるので、表示とかおかしかったら、それはそれで暖かい目で見てやってください。
といったところで、言い訳はこのぐらいにして本題の方へ。

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事件の「風化」と社会「科学」の不在(1)

この記事は旧ブログの同名記事を転載したものです。オリジナル記事に寄せられたコメント、トラックバックなどは、旧ブログをご覧ください。

先日の福知山線の事故に関する記事については、いろいろな方からトラックバックをいただきました。
本当にありがとうございます。

最初に高田さんのブログをきっかけに、規制緩和と安全の関係という切り口で考えてみたのですが、その後は「リスク」との付きあい方の問題なのではないかとも思い始めていました(よろずもめごと論さんに近い感じ?)
でも、トラックバックを頂いた方々の記事を読んでいると、(当たり前ですが)他にもいろいろな切り口があるということに気付かされました。((例えばにょぷろさんbunさんの書いたことを読んでいると、日米の違いとかリスク管理ということに単純に帰することができな問題のような気もしてきます)
・・・とかいって考えがまとまらない・・・そうかと思うと、R30氏のように「JR事故が経営者の責任じゃないならいったい誰の責任だというのか」と、(意図的にあおっているところがあると思うのですが)断定的に言い切る方が現れ、(で、R30氏の狙ったとおりというところもあると思うのですが)それに対して「そうじゃないだろう」というコメントが山のようにつけられていく。。。
そうした状況を見ていて、ふとデジャ・ヴュを感じました。

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緊急避難

現在、ドリコムのサーバーの不調で全くアクセスできません。
というわけで、実は予定に比べるとかなり急なのですが、とりあえず緊急避難的に、こちらにブログを移転。
もともと遅いというのは感じていたのだけど、まあ、無料ブログだからしょうがないかと思っていたのだけど、いざ移転を考えてみると過去ログが取り出せない・・・というわけで、悩みつつも、逆にいうと早いうちに移転しないと、このままバックアップできない過去ログが増えていくだけだなぁ、と、思っていたので、まあいいタイミングといえば、いいタイミングかも知れません。
ただ、まだMovable Typeを完全に習得しておらず、もう一つの日記ブログで慣れたからと思っていたので、少しあては外れた感じですが・・・
とりあえず試験的に運用してみますので、ご意見、不都合等あればお知らせください。

5/3 追記

とりあえず、続き物で完結していない記事については、続編を書くときに適宜、こちらに移していくことにしました。
その他の記事も移したいのですが、難しそうです・・・

About This Blog

Introducution

ようこそ「ふぉーりん・あとにーの憂鬱」へ。
このブログは、元々2004年10月から、New Yorkの法律事務所で外国弁護士(foreign attorney)として働いている中で、法律・経済・その他時事ネタについて思いついたことを書き留めるために始めたものです。2005年8月以降は、New York University School of LawでLLMとして留学中です。
当初はドリコム・ブログで運用していたのですが、諸般の考慮により、2005年5月からサーバーをレンタルして、現在のサイトでの運用をスタートしました。(旧サイトはこちらからどうぞ)
これとは別に、法律・経済・時事ネタ以外のNYでの生活やちょっとマニアックなCDコレクションに関しては"From 47th Street"も運営中です。こちらのは滞りがちですが、よければ覗いてみてください。

ちょっとした「お約束」(Disclaimer)

このブログは、日々の私の「思いつき」を書き留めたものです。ですので、以下の点には、どうかご注意ください。(以下の項目については、随時追加変更があり得ます)

  • 「思いつき」は「思いつき」に過ぎません。ですので、しばしば予告なく変更されることがあります。「前言っていたことと違うじゃん」という指摘は甘んじて受けますが、「責任とれ」といわれても困っちゃったりします。
  • このブログに書かれたことは、当たり前ですが、全て私の「個人的」な見方であって、私の所属する法律事務所とか団体とか、秘密結社?とは何ら関係がありません。このブログにお馬鹿なことや偏ったことが書かれていたとしても、それは極私的なものです。
  • このブログは、私の守秘義務を中核とする私の職業上の義務に触れない範囲で書いているものです・・・ので、たまに歯切れが悪いことがありますが、そのあたりはお察しを。
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プロフィールなど

Who are you?

実社会での名前(Ryutaro Nakayama)も持っていますが、ブログでは「47th」という呼び名を使っています。これは、NYでの住処がたまたま47丁目だったからなのですが、"th"の発音が厄介というご意見もありますので、そういう場合、適宜"th"を省略して頂くか、「47番」と日本語風に読み替えて頂くか、「くらげす」とか「たこす」みたいな感じで「よんじゅうななす」と読んでいただいても結構・・・だと、思います・・・多分。
ご意見・ご感想はコメントのほか、ny47th2004@yahoo.co.jp宛へどうぞ(アドレスは半角にしてください)
「はじめまして」とかいうタイトルだとスパム・フィルターではじかれてしまって気づかないことがあるので(笑)、できれば「ブログを見ました」とか「ブログへのコメント」あるいは、「ブログへの苦情」のような分かりやすいタイトルを付けてもらえるとありがたいです。

何やってたの?

1999年から弁護士をやっていて、主な活動分野は・・・実は、結構いろいろやっていますが、まあ、やっぱりM&Aがらみが多く、比較的有名どころでいうと、みずほFGの設立・再編(再々編)、エニックス・スクウェアの統合、コニカ・ミノルタの統合、産業再生機構による三井鉱山支援、第百生命の破綻処理とかですね。あと、昨年12月に最高裁で逆転勝訴した興銀税務訴訟なんていうのも弁護士になったときからやってました。
でも、弁護士になる前の司法修習時代に一生懸命だったのは消費者事件だったりして、ココ山岡事件の全国弁護団会議やクレサラ事件全国大会に連れていってもらったものです。

紙媒体

弁護士になる前も含めて、紙媒体の出版物もそれなりに書いていたりします。今も書きかけのものがありますが、とりあえず既発表のところでいうと・・・

  1.  単行本
    • 神田秀樹=武井一浩編『新しい株式制度』(有斐閣 2002年)[第5章(種類株式制度の弾力化)担当]
    • 西村総合法律事務所編『ファイナンス法大全』(商事法務 2003年)[第6章(金融機関規制法)担当]
    • 武井一浩=太田洋=中山龍太郎編著『企業買収防衛戦略』(商事法務 2004年)
    • 『ゼミナール会社法現代化』(商事法務 2004年)
    • 太田洋=中山龍太郎編著『敵対的M&A対応の最先端~その理論と実務~』(商事法務 2005年)
    • 武井一浩=中山龍太郎編著『企業買収防衛戦略2』(商事法務 2006年)
  2. 論文
    • 「株式投資に失敗した取締役の責任-日本サンライズ事件」ジュリスト1092号(1996年)122頁
    • 「不実登記の効力」現代裁判法大系16〔商法総則・商行為〕27頁(新日本法規出版1999年)(共著)
    • "Revising the Japanese Corporate Division System" Asia Pacific Forum Newsletter Vol.7, No.2.(1999)(co-author)
    • 「事後設立と法人税法51条1項」税研88号(1999年)78頁(共著)
    • 「企業組織再編手続の合理化」企業会計54巻8号(2002年)44頁
    • 「種類株式制度の弾力化」金融法務事情1650号(2002年)16頁
    • 「ポイズン・ピル、投票、そして教授達―再論(上)(中)(下)」商事法務1641号70頁、1643号26頁、1644号23頁(2002年)(共著)
    • 「米国におけるポイズン・ピルの『進化』とその最新実務(上)(下)」商事法務1653号4頁、1662号20頁(2003年)(共著)
    • 「日本版ポイズン・ピルの法的課題」落合教授還暦記念論文集所収(商事法務2004年)

 
法律・経済・時事ネタに関する「思いつき」を書き留めたものです。
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