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大野健一『途上国ニッポンの歩み』

以前、大野健一「市場移行戦略」を読んだ際に、次にこれを読んでみたいと言っていた『途上国ニッポンの歩み―江戸から平成までの経済発展』を読了しました。

元々大学院での留学生向けの講義だったものをまとめたものということで、高校で日本史選択だった人間には馴染みの深い話も含めて、江戸時代からの近代・現代日本史の流れが、開発・発展(development)という観点から整理されて提示されています。

といっても、単なる近現代史の解説書ではなく、著者は開発経済学の専門家として、江戸時代以降の日本の発展を、外部的な影響がその社会で内生的に育まれてきた内的展開と接合して発展していく「翻訳的適応」という視点から見つめ、そこから現在の途上国開発に向けたインプリケーションを引き出すことを試みています。

個人的には、非常に漠としたものですが、以前から、江戸時代あるいは室町に遡る商人層の発展というのが明治維新後の日本の急速な発展を支えたのではないかという印象を持っていたのですが、大野氏は江戸時代における①政治的統一と安定、②耕作面積と生産性の両面における農業の発達、③運輸交通システムの発展と全国統合市場の成立、④商業・金融の発展及びそれに伴う富裕な商人層の台頭、⑤手工業の発展、⑥地方政府による産業振興、⑦教育の普及という要素をとりあげ、これらが明治以降の発展の基礎をなしていたと評価しています(※)。

しかし、これを受け容れてしまったが故に、実は帯に書かれている「日本は、なぜ、どのようにして短期的な近代化に成功したのか」という問いに対する答えは遠のいてしまった感があることは否めません。


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Posted by 47th : | 09:21 | コメント (2) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Book Review

友野典男『行動経済学』

これも各所で話題となっている友野典男『行動経済学~経済は「感情」で動いている』を読了。


新書ということで、かなり一般の人向けに書かれているものを想像していたのですが、いい意味で裏切られました。

今年の前半にロースクールでBehavioral Law & Economics という授業をとって、関連論文も色々と目を通したりしたので、一つ一つのバイアスについては馴染みがあるものが多かったのですが、その全体的な位置付けについては非常に掴みにくいと思っていたので、研究の歴史的経緯にも触れながら(※)、それぞれのバイアスを直観的にも分かりやすい形で提示している本書は、非常に参考になりました。

新書で値段も手頃ですし、多くの方に触れて欲しい本であることは間違いないのですが・・・ちょっと微妙な感覚を持ったのは、筆者が折りに触れ批判する「標準的経済学」について、そのバックグラウンドを欠く人々は、この本を読んで、「標準的経済学は現実には存在しない「ホモ・エコノミカス」を前提としてモデルを構築しているものである」という、それ自体は、ばりばりの「標準的経済学」の論者ですら(おそらくは)争わない事実を基に、「『ホモ・エコノミカス』を前提としたモデルは、実際には役立たない」という、「経済学全否定」論と等値してしまうんではないかという点です。

経済学者ではない私がいうのも何ですが、よき経済学者は、元々モデルは不完全性なものであることをよく知っています。その上で、モデルによる予測が現実の行動を実用に耐えるレベルで説明しているかは、実証の問題として、計量経済学の分野が発展し、そこで得られたモデルと現実の乖離を説明する因子や理論が、また検討されてきているわけで、本書でとりあげられている「信頼」の機能や限定処理能力は「標準的経済学」の道具立てでも有用な研究がなされています。
実際、著者がそうした「標準的経済学」の系統からの業績を否定しているわけではないことは見て取れますし、「行動経済学」の体系の設定自体が、「標準的経済学」の枠組みに依拠していることや、「経済学」が現実の政策決定のための学問として役に立つことを否定はしていないわけで、この本を読んで、「だから『標準的経済学』だけでは不十分だ」と言われれば本望でしょうが、「だから『標準的経済学』は不要だ」と言われてしまうと著者も面食らうんではないかと思うんですが・・・何となく、その辺りの誤解を招いてしまわないかなというのも、新書なだけに気になったところです。

と、その辺りを注意した上で、私と同業の法律家にこそ、この本は読んで頂きたいという気がしました。

それは何故かといえば、例えば、「公正」とは何か、「処罰」は人間の行動にどういう影響を及ぼすのか、あるいは、そもそも「法」や「規範」とは一体何なのか・・・日々それを取り扱わなければならない法律家の下地となる「法学」の領域で、「標準的経済学」と「行動経済学」の論争に匹敵するような真摯な掘り下げがなされているのかどうか・・・

隣接分野である経済学の貪欲さと比べて、「法学」とは何かを省みる機会を与えてくれる一冊ではないかと思います。

 

(※)もっとも、この本では、心理学との関わりについては日本人研究者も凄かったというお話が抜けているんじゃないかとうい点は、田中秀臣先生の補注が参考になります。(私も全く存じ上げませんでした。勉強します)


Posted by 47th : | 19:22 | コメント (2) | トラックバック (2) | 関連エントリー (2) | Book Review

神田秀樹『会社法入門』

さて、既に各所で話題になっている神田先生の『会社法入門』ですが、この本も日本から送ってもらうのを心待ちにしていた本で、評判以上の面白さに一気に読み終わってしまいました。

Kanda_Kaisyaho_Nyumon

 

アマゾンのレビューなどを見ると、巷にあふれかえっているあんちょこ本と同じレベルで評価しようとしている人もいるようで、それを見て、大学院時代に岩原先生が院生向けに開講した『アメリカ会社法の基礎』というゼミを受講しながら、そのレベルの高さに、兄弟子と「この『基礎』は"Basic"じゃなくて、"Fundamental"のことだったんだ・・・」と話し合ったのを思い出したりしました。

これは、まさに「入門」書ですが、その「入門」の意味は、これから「会社法」という領域に、学問的に、あるいは、実務的に足を踏み入れていく人に対して書かれたものです。

実際、あんちょこ本や単なる解説本を、一心不乱に読み耽るほど、私はマニアではありません(笑)。
山のようにある商事法務の会社法関連記事や会社法の解説書に、帰国前に目を通さないといけないかと思うと憂鬱な気持ちになるんですが、この本が私を引き込んだのは、会社法の今の立ち位置と、これから会社法に携わる者が直面しないといけない問題が、まさに簡にして要を得て提示されているからです。

今までお世話になったり論文を拝見している中で、私なりの神田先生に対するイメージというのがあって、その中で非常にひょうひょうとした方だというイメージがあったのですが、この本からは、非常にストレートな熱さを持ったメッセージを感じました。

どの辺りがそうなのかは、ある程度、会社法そのものに対する理解や今回の会社法成立の過程についてのバックグラウンドの知識がないと分からないかも知れません。
ただ、第2章から4章の解説部分だけでも、これだけの(少ない)ボリュームに、あれだけ整理された情報が入っている類書は、ちょっと期待できないところです。会社法について、これまで余り学んだことがない人でも、2章から4章を丁寧に3回ぐらい読めば、かなりイメージがつかめるんじゃないかという気がします。

その上で、第5章を読み、その後で第1章に戻ると、この本の味わいの深さが多少なりとも分かってくるんではないでしょうか。入門書にもかかわらず、行間に込められたものの深さはさすがに神田先生で、するめのように噛めば噛むほど味が出るんですって、いや、本当に。

・・・と、抽象的な話ばかりになってしまって申し訳ありませんが、具体的なところでも、非常に興味深い話がところどころあって、それは、また別途とりあげるかも知れません。

何れにせよ、会社法の世界に「入門」したいと思っている方には、是非お薦めしたい本ということで(・・・って、多分、このブログを読んでいる方の多くは、私よりも前に読み終わっているんでしょうが・・・)


Posted by 47th : | 12:15 | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Book Review

『ベッカー教授、ポズナー判事のブログで学ぶ経済学』

先日、日本から商事法務や和書をまとめて送ってもらい、早速、読み始めているのですが、やはり最初に手にとって読み始めてしまったのは、『ベッカー教授、ポズナー判事のブログで学ぶ経済学』です。
 知っている人ならベッカーとポズナーという名前だけで身構えてしまいそうな本ですが、表紙と背表紙の二人のイラストで和ませてしまう辺りは、いい狙い。

 内容は、このブログでも時々とりあげているBecker=Posner Blogの2005年秋までに公開されたうちの12本のトピックと、Economist紙に連載されていたものから選ばれた20本のコラムの邦訳です。

ブログについては、オリジナルを読んだものもあるのですが、改めて読むと新鮮なものも多く、楽しんで読むことができました。

邦題ではブログの部分については、「ベッカー教授とポズナー判事のブログ対決」というサブタイトルがつけられているので、あたかも経済学者と法律家との間で激しい論戦が戦わされているかのようですが、実際には、両者の立場はかなり似通っているので、結論の方向性は同じで、その理由付けが若干異なるとか、補足が入っているという感じです。

で、これを読んだ方は、アメリカでは、判事も、あるいは法律家は、皆、ベッカーと同じぐらいに経済学的な思考様式をとるのかと思ってしまう方がいるかも知れませんが、もちろん、ポズナーは明らかに規格外ですので、その辺りはご注意を。

ただ、それぞれの主張はラジカルなようでいて、その論理はかなり詰められていますし、現実との関わりも強く意識されています。
私が個人的に感じたのは、後半のEconomist紙のベッカー単著のコラムと、ブログでのベッカーのトーンの微妙な違いです。単著コラムの方は、時に意図的なアジテーションや論理的な飛躍を感じさせる部分があるのですが(まあ、私がマクロ音痴のせいかも知れませんし、訳者によるコラムのセレクト(好み)もあるからかも知れませんが・・・何せコラム編の冒頭を飾るのが「"創造的破壊”が作用しやすい環境を作ろう」ということでシュンペンター賛歌から始まりますし(笑))、ブログの方はより中立的・論理的なトーンで、少し極端な立場をとる場合にも反対説や自らの立論の弱点について言及しているように感じます。

考えてみるに、①ブログということでスペースの制約がない、②ポズナーからのコメントを必ず得るため(あるいはポズナーの考察に対するコメントの形態をとるため)、他の論者がとり得る立場に配慮する、③コメントによるPeer Reviewを予め意識しているという辺りが理由でしょうか。

個々のトピックについては、私自身が異なる意見を持つものも少なくありませんが、ベッカーとポズナーが提示する議論の枠組みには、強い共感を覚えます。

経済学的な思考が何かということを真摯に知りたい方は、是非ご一読を。


Posted by 47th : | 19:01 | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Book Review

スキルとセオリー:Tirole"The Theory of Corporate Finance"

そろそろ8月も終わってしまうわけですが、この夏何をしているかといえば・・・基本的にはだらだらして、ブログを書いているだけなんですが・・・orz・・・ほかには、気の向くままに、腰を落ち着けて読みたかったけど読めなかった本などを眺めています。

どういう本が多いかといえば、圧倒的に経済学とかコーポレート・ファイナンス系で、少なくとも純粋な法学ものの本を手にとる確率は非常に低かったりします。

その中でもお気に入りは、Jean TiroleのThe Theory of Corporate Financeです。
著者は、産業組織論で定評ある教科書を執筆しているフランス人の経済学者ですが、この本は今年出版されたばかりの比較的新しい本です。

コーポレート・ファイナンスの教科書というと、Ross et al(邦訳)やBrealy=Myers(=Allen)(邦訳上 同下)が有名で(※)、特段数学や経済学の造詣がなくてもファイナンス理論のエッセンスを掴めるという意味で非常に優れた教科書であることには疑いはないのですが、個人的には、何か物足りないものを感じていました。

Tiroleの上掲書は、そんな私の心の隙間(?)をぴったりと埋めてくれる本でした。
時間やリスクによる割引やポートフォリオ理論、場合によっては基本的なミクロ経済学の知識は当然の前提とされていて、(シンプルなものであっても)数式を使ったモデリングも前提の明確化を含めて厳格にやっているという意味では、Ross et alやBrealy=Myersと同様の意味での「入門書」ではあり得ないのですが、それでもコーポレート・ファイナンスを理解したいと考えている法律家に薦めるとすれば、Tiroleの方かなという気がします。


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Posted by 47th : | 13:27 | コメント (2) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Book Review

大野健一「市場移行戦略」

今回の旅行中に読んだもう1冊は、大野健一「市場移行戦略―新経済体制の創造と日本の知的支援」(1996)です。

これは、以前梶ピエール先生に教えて頂いた本で、「開発援助の社会学」と並んで試験が終わったら真っ先に読もうと思っていた本の一つで、これまた大当たりでした。

L&Dの授業でDevelopmental Stateについて学んだときには、日本をはじめとした東アジア政府の能力を賛美する一方で、「こうした優れた政府は他の地域には存在しないので、東アジアのモデルを一般的に適用することはできない」と結論において切り捨てる議論に、何だかしっくりこないものを感じていました。

大野先生のこの本では、市場を持たない途上国が市場化経済に移行するにあたっては、東アジア諸国の政府が試みたような市場経済の「育成」が必要という基本認識の下に、日本モデルの利点と並んで、その限界と将来的な適用にあたっての前提条件、派生的な示唆が書かれます。

「日本モデル」の移植は決して簡単な話ではありませんが、さりとて、簡単に切り捨てられるべき性質のものでもないわけで、西欧のエコノミストによる「褒め殺し」ではなく、こうした地に足の着いた分析こそもっと求められるべき性質のものですし、こうした分析は今後の日本の経済が向かっていく方向を考えていく上でも非常に示唆に富むものです。

勿論、読んだ後で、いくつか疑問も湧き上がってくるわけです。例えば、日本モデルの中心として採りあげられているのは、やはり戦後の驚異的な復興ですが、個人的には、明治維新後太平洋戦争前の政府による経済政策や財閥のような強力な民間プレイヤーの形成こそが、日本の「市場化」の大きな原動力であった可能性があり、その時期の日本モデルの方が今の途上国が抱えている問題と親和性があるように思われます。更にいえば、明治維新以前から、日本では士農工商の身分制の上では最下位に措かれながらも民間プレイヤーはかなり大きなプレゼンスを持っていたわけで、その辺りの社会構造と市場化との親和性も存在していたのではないかという印象を持っています。そうした戦前における政府や、あるいは民間プレイヤーの側の前提条件について、もう少し掘り下げて欲しかったような気がする・・・と、思っていたら、大野先生は近著で「途上国ニッポンの歩み―江戸から平成までの経済発展」という本を書かれているようです。

まあ、私程度が思いつくことは、既に専門家は考えておられるということで、今度はこちらを読んでみたいと思います。

もう一つは、日本の政府は、どのような面で「賢く」、そして何故に賢かったのかという点にもやもやが残るという点です。
「結果」としてみれば、日本の政府は「うまく」立ち回ったことは事実としても、それは朝鮮戦争特需や東西対立構造といった外生的な追い風に乗ったというだけなのか、それとも、それ以上に特殊なノウハウを持っていたのか、もしそうしたノウハウがあったとすれば、それはどのようなものなのだったのかという辺りです。

これは、もう少し個別の産業政策のあり方に関わってくるのかも知れませんが、具体的に日本モデルを途上国の発展に適用していこうとする段階ではやはりもう少しつめて考えないといけない問題ではないかという気がします。
もっとも、これは民間プレイヤー側のガバナンスのあり方や競争法政策とも密接に関連してくるところでしょうから、人任せというのではなく、自分でも勉強すべきところなんでしょうが。

何れにせよ、西欧中心の開発の流れの中で日本人だからこそ見えることがあるという自信を持たせてくれる一冊です。


Posted by 47th : | 16:14 | コメント (2) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Book Review

佐藤寛「開発援助の社会学」

今回の旅行では、日程がハードすぎて結局行き帰りの飛行機の中でしか本を読む時間がなく、2冊しか本を読めなかったんですが、そのうち1冊が佐藤寛「開発援助の社会学」です。

まず、一言でいうと、非常に素晴らしい教科書でした。

何が素晴らしいかというと・・・

まず、概念と基本的な枠組みを丁寧に辿りながら、開発の過程で生じる問題の位置付けを明らかにしながら分析を行っている点です。
余りにも思い入れが強かったり、知識量があったりすると、自分の関心のあるところにエネルギーを注ぎたいがために、前提となる知識や枠組みについて読者は知っているものと仮定して話を進めてしまいがちなのですが、この本では、社会学素人がすんなりと読めるように非常に丁寧かつ簡潔に概念の整理とフレームワークが提示されています。

そして、そうして提起された問題について、理論面と実際のプロジェクトでの経験の両面から分析検証を行っているところです。
これが社会学の王道なのかはよく分からないのですが、理論面では、援助側・被援助側双方のインセンティブに注目をしている辺りは、(ミクロ)経済学的なアプローチからも親近感を覚えるところです。更に、それに対する著者自身の豊富なフィールドワークに裏づけられた洞察は、理論と現実の架橋という観点からも非常に興味深いものでした。

一例をあげれば、森林資源の保護には単にドナーが資金を供与するだけではなく、地元の人間にいかに適切なインセンティブを付与するかが重要であるという話の後に、日本が援助したフィリピンにおける国有地の植林プロジェクトの具体例をあげます。このプロジェクトでは、植林事業に近隣の村の男たちを雇用することで、森林資源回復に対するインセンティブを与えることを企図していました。ところが、当初は極めて順調にいっていたプロジェクトが終盤に近づくと山火事が頻発し始めます。何故かといえば、プロジェクト終了によって職を失うことを畏れた地元住民たちが放火したのではないかというわけです。この話の他にもいくつかの具体例をあげながら、「適切なインセンティブ」を与えることが決して簡単な話ではないことを論じるわけです。

そして、何よりも私が好感を持ったのは、著者の学問的な誠実さです。現状のプロジェクトの問題点を単にあげつらうわけでもなく、かといって現状を正当化するわけでもなく、理論と実践から明らかになった問題点に誠実に向き合い、検討すべき課題を提示する・・・そして、Silver Bulletなど存在しないという当たり前ながら直視したくない現実に目を開かせてくれる・・・「教科書」とは本来こういうものであるべきなんでしょうね。

・・・というわけで、私は非常に興味深く読むことができましたし、この分野に興味のある方で未読の方には是非お薦めいたします


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Posted by 47th : | 13:05 | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Book Review

 
法律・経済・時事ネタに関する「思いつき」を書き留めたものです。
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