時事 の全エントリー

レッドソックスの「ルール違反」?

西部の松坂選手の大リーグ移籍話が盛り上がっているのは、もちろん知っていましたが、私的には、①阪神ファンとして井川の去就の方が気になる、②去年だったらNYで見ることができたが、来年は自分がNYにいないのでアウト、ということで、余り熱心には追ってなかったんですが、西部がポスティング応諾の決断を延ばしている背景に「ルール違反の可能性」があるというニュースを見かけたので、ちょっとぐぐってみたところ、中日スポーツで次のような記事を見つけました。

レッドソックスが松坂に“不正入札”をした疑惑が浮上した。ポスティングシステム(入札制度)でメジャー移籍を目指す西武・松坂大輔投手(26)は、13 日に西武球団が取締役会で最高入札額を受諾する見込み。その後に大リーグ機構から落札した球団名が伝えられて入団交渉がスタートするが、ここにきてレッド ソックスが、ヤンキースへの入団を妨害することだけを目的に破格な金額を応札した疑惑が浮上。その場合は、2番目に入札額が高い球団に独占交渉権が移る可 能性も出てきた。

オークションの設計はゲーム理論絡みで面白い話がたくさんあるんですが、この辺りは、それこそ最先端の経済学でホットな分野なんで、うかつに手を出して火傷してもいけないので(というか、そもそも書き出すと長くなりそうなんで疲れそう) 、ここは法律家らしい話として、次の部分に着目(下線は引用者付加)。

米4大ネットワークのFOX傘下にあるFOXスポーツ(電子版)は11日、「レッドソックスのオーナーは多くの資金を持っているが、チームの最終目的はヤ ンキースを妨害することだ」と報道。そして「ソックスが松坂との契約に誠実な努力をしなければ、コミッショナー事務局は(松坂と入団交渉する)権利を2番 目の入札額の球団にするだろう」と伝えた。

要は、「本気で交渉する気がなく他球団を妨害するために入札しただけなら、交渉権を失うよ」と言っているわけです。

この話は、実はM&Aのビッドでもある話で、企業買収で複数の買い手が一つの企業(事業)をめぐって競合しているときに、買い手は、まず「優先交渉権」の獲得を目指して、最初の条件提示を行います。
この「優先交渉権」を与える段階での手順とか条件の付け方も色々と面白い話がテンコ盛りなんですが、その際に気をつけなくてはいけないポイントとして「本気で買うつもりはないのに、いい条件(高い価格)を提示してくる買い手にどう対処するのか」という問題があります。

もちろん、「本気で買うつもり」があるのかどうかは、「優先交渉権」を与える段階では分かりません。

そこで、出てくる対処法の一つが、優先交渉権を与える契約の中で「誠実交渉義務」を課して、もし「誠実」に交渉しなかった場合には、交渉を打ち切る権利を他方当事者に与える方法ですが、実際には、この「誠実さ」の認定というのは非常に困難だというのは、すぐに分かるのではないでしょうか?

なので、実際のM&Aの現場では、こんな巷の契約書雛形にも出ていそうな「誠実交渉義務」に頼り切ることなどせずに、そこに至までのプロセスや優先交渉権の付与契約で、色々とケース・バイ・ケースの対応をやったりします。
多分、この辺りは、経済学的に分析するとシグナリングの使い方をはじめ、色々と面白いことが出てくると思いますし、弁護士の側としても経済学の分析枠組みを知った上で、自分のやっていることを見つめ直すと新たな発見や工夫の余地が見つかる分野だと思いますし、気が向いたら、またこのポスティング制度でも例にとって考えてみたいと思いますが、今日のところは、ここでいう「誠実さ」のとらえ方の違いという当たり障りのない話でお茶を濁しておきましょう。


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Posted by 47th : | 13:42 | トラックバック (4) | 関連エントリー (0) | 時事

日本が遠い国に見える瞬間(その2)

(11/11追記あり) 

「世界基準」日本の主導力強化 「交渉術」塾を設立(asahi.com)

政府は、日本の工業製品などの規格が「世界の基準」となるよう官民で取り組むための「国際標準総合戦略」の原案をまとめた。知的財産戦略本部(本部長・安 倍首相)の専門調査会に25日に示し、年内に決定する。「標準を制する者が市場を制する」とうたい、各国が競う国際標準決定の場での交渉力を養う「塾」の 設立など人材育成が柱。首相が経済成長戦略に掲げる国際競争力の強化につなげたい考えだ。

「国際競争力」には国産技術標準で、技術標準がとれないのは交渉力の問題で、交渉力の強化には政府主導の「塾」ですか・・・

何だかなぁ。帰国が不安になるなぁ・・・

(11/11追記)

この記事については、国際技術標準の現場を実際にご存じの技術屋さんと通信屋さんからコメントをもらっています。

元の理屈の筋としての印象は大きくは変わらないのですが、現場の方の視点や実感を教えて頂き、少なくとも問題の所在についてもっとケース・バイ・ケースで知る必要があることがわかりました。

是非コメント欄の議論もご覧下さい。


Posted by 47th : | 22:06 | コメント (26) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | 時事

遵法闘争の前に証拠づくりはいかがでしょう

先日「悪法への挑戦と戦略」にコメントを頂いた新小児科医のつぶやきのyosyanさんが、その後、「遵法闘争の方が前向き」、「やっぱり勝算は乏しい」というエントリーを立ち上げておられます。

法的にいえば、今回の件で厚労相の通達を直接に訴訟対象とすることは、行政訴訟における有名なハードルの二つである原告適格と通達の処分性の問題があるために難しいことは確かなののですが(※)、たとえ、実際に訴訟という形で争えなくても、今回捜査された医師の方や、今後、何らかの不利益処分を蒙った方のために、側面支援的に医師の方ができることは色々とある気がします。

もちろん、署名や訴訟費用のための募金といった直接的な支援もあるのでしょうが、弁護士の立場からすると、「証拠づくり」の面でのサポートというのが非常に重要です。

裁判官、検察官、弁護士という実務法曹は、「主張」と「立証」というのを、かなり厳格に分けて考える思考法を持っています。
なので、いくら「言い分」(=主張)が正しくても、それが「証拠」で裏づけられない限りは、その言い分を正しいものとして受け容れません(※2)。
余談になりますが、「裁判所は世の中を理解していない」という批判がなされるときに、時々、この「主張」の問題と「立証」の問題の混乱が原因になっているんじゃないかと思うものも見られます。例えば、「言い分」はもっともかも知れないけど、それを裏づける「証拠」を提出できなかった場合に、裁判所が、その「言い分」自体を理解していないかのように扱われる場合ですが(※3)。


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Posted by 47th : | 15:03 | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | 時事

医療法人の株式会社化雑考 (5・完)

前回は、「株式会社化」ということのうちエクイティ性の資金(株式等)を取り込むことと、「営利性を追及すると公共性が損なわれる」という耳障りのいい主張にはコーポレート・ファイナンス的に関係があり得るというところをほのめかしたわけですが、今回は、その結論部分です。

残余請求権と有限責任

そもそも「エクイティ」というものをどう性格付けるかということについては、色々な考え方があるんですが、一般には、その本質は「残余請求権者」(residual claimant)であることに求められています(※)。
「残余請求権者」というのは、もっと大ざっぱにいえば、次の二つの意味合いを持ちます。

  1. 会社に利益が出ない限りは(※2)、出資は無駄になる。
  2. 会社に利益が出た場合には、利益は全て自分のものになる。

ところで、1.については、少し補足が必要です。
株式会社制度をはじめ、現在のビジネスを営む法人に関しては、いわゆる「有限責任」が認められています(大きな例外は(有限責任組合以外の通常の)組合です)。ですので、多くの場合は、「会社に損失が出ても、エクイティ・ホルダーは出資額以上の負担は強制されない」という性質を持っています。

この残余財産請求権と有限責任の組み合わせの結果、エクイティ・ホルダーは、「成功すればたくさんの利益が出るが、失敗した場合の損失も大きい」ビジネス運営を行う強いインセンティブを持つことになります。
いわゆる「ハイ・リスク・ハイ・リターン」のプロジェクトですが、これは、例えば銀行のように貸付の形で資金を提供している債権者からすると迷惑な話です。

銀行のような貸付債権者(デット・ホルダー)は、事業が成功しても「利子」という一定額しかもらえません。対して、損失が出た場合には、元本すら返ってこないことになるわけで、利子分以上のリターンを稼ぐことには関心がありません。
従って、こうしたデット・ホルダーは「ロー・リスク・ロー・リターン」のプロジェクトを好むわけです。

つまり、プロジェクトの選択に対して、エクイティ・ホルダーとデット・ホルダーの関心は、往々にして対立することがあるわけです。


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Posted by 47th : | 15:00 | コメント (15) | トラックバック (0) | 関連エントリー (4) | 時事

悪法への挑戦と戦略

別に医療ネタを続けようと意図しているわけではないんですが、やはり関心を惹いたのはこのニュース。

助産行為:「法律には限界ある」堀病院長が開き直り(毎日新聞)

「法律に基づいてやるには限界がある」。保健師助産師看護師法違反容疑で神奈川県警に家宅捜索された堀病院の堀健一院長(78)は、同県警の調べ に、看護師らに助産行為をさせていたことを開き直って認めた。同病院の助産師数は同規模の病院より極端に少ない。厚生労働省は「助産行為は医師と助産師し かできない」との見解だが、公然と反旗を翻した格好だ。
・・・堀健一院長(78)は24日夜、 横浜市瀬谷区の同病院で報道陣の質問に答え、「患者が来るのに助産師が足りない。看護師が内診をすることは必要悪だ」と強調した。今後の対応についても 「(看護師らによる内診を)続けなければどうすればいいのか。看護師による内診をやめたら明日から患者を全部やめなければいけなくなる」と語気を強めた。

まず、最初に本題と関係ないところで一言ですが、見出しに「開き直り」とつけて、主張の正当性を最初から疑ってかかっているかのようなバイアスを与えるやり方は、そろそろ考えた方がいいんではないか、と。記事の内容としては、双方向の意見を紹介していたり、法令に従って真面目にやっているところもあるところの現状も紹介したりして悪くないだけに勿体ない感じが。

で、本題は看護師の内診は必要悪かどうか・・・ではなく、(それは私には判断できませんので)、院長の方が仰っているように、看護師による内診を禁ずることが「悪法」であったとして、「あえて法律違反(と言われている)行為を犯して悪法に挑戦していくこと」をどう考えるかということについてです。


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Posted by 47th : | 13:58 | コメント (4) | トラックバック (1) | 関連エントリー (5) | 時事

医療法人の株式会社化雑考 (2)

前回は市場化と株式会社化は必ずしも一致しないということと、ガバナンスだけを考えるなら株式会社化が望ましい方向とは限らないという話をしてみました。

そうなると、問題は(a)「株式」という形態で資本市場にアクセスする必要性がどの程度あるのか、ということと、(b)「株式」による資本市場に対するアクセスを認めることによる副作用には何があるのか、ということになってきます。

この二つの問題を考えるにあたっては、医療、あるいは私が密かに念頭に置いている弁護士を含む士業が直面している財・サービス市場の特殊性を考えなくてはいけません。
そこで、「医療」というサービス市場の特殊性、もっと端的にいえば、「医療」を対象とする市場が通常の市場に比べて機能するのが難しい理由を考えてみましょう。

情報の非対称性?

おそらく、もっともよく指摘されるのは、情報の非対称性の問題でしょう。

つまり、医療には高度の専門性があるため、患者(買い手)は医者(売り手)の提供する医療(サービス)の質を正確に評価することができないというものです。
経済学的には、これは「レモン問題」と呼ばれて、よく知られている問題です。レモンというのは、中古車のことを指しますが、売り手は中古車のコンディションを知悉しているのに対して、買い手はその中古車に対して限られた情報しか持っていないという「情報の非対称性」がある場合に、市場取引がうまく機能しない、より具体的には、最低の品質の製品についてしか取引が成立しないという現象を指します。

医療に関する情報の非対称性の帰結も、原理は中古車と同じことになるわけです・・・が、読まれている方は、即座に「でも、中古車は現実に立派に市場が成立しているでしょ」と疑問を持たれるんじゃないでしょうか?


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Posted by 47th : | 12:52 | トラックバック (0) | 関連エントリー (3) | 時事

日本が遠い国に見える瞬間

中小企業「再チャレンジ融資」 安倍氏、全銀協に(asahi.com)

安倍官房長官は、自らが掲げる「再チャレンジ支援策」を資金面で支えようと、民間金融機関に協力を要請する。事業の失敗から再起を目指す中小・零細企業 を後押しするため、担保によらない融資の拡充などが柱となる。不良債権処理を最優先してきた小泉政権の方針を修正するものだ。
安倍氏が全国銀行協会会長の畔柳信雄会長(三菱東京UFJ銀行頭取)に近く協力を求める。要請はプロジェクトの予想収益やアイデアをもとにした融資の拡充などが柱となる見込みで、内閣官房幹部は「銀行業界は融資拡大のチャンスと見て応じるはずだ」という。
民間銀行に協力を求めるのは、中小企業融資を担ってきた政府系金融機関が、小泉首相の「小さな政府」路線で縮小に向かっているからだ。

 「要請」だけで、民間企業の経営に介入できるなら・・・でも、できるかも知れないのが、日本というところも悲しいところですが・・・


Posted by 47th : | 20:41 | コメント (8) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | 時事

リハビリ中

ごぶさたしています。暑い日が続きますね。

・・・と、何から書いていいか分からないぐらいに、ブログ勘(?)がにぶっていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

ここ3週間、夜の中の流れから取り残されていたので、溜まっていたブログの記事にぼちぼち目を通したりしていますが、Bloglineの記事数が(200)とか表示されていると、それだけで萎えてしまいますね。

時事ネタも全く追っていなかったんですが、総会が終わった直後の紙をめぐる戦いとか、ガスのお話とか、ゼロ金利解除とか、テポドン発射とか、イスラエル=レバノン紛争とか、いろいろ世の中話題はつきないようです。

わずか3週間で浦島太郎状態ですが、ぼちぼちリハビリしていきたいと思います、ということで、取り急ぎ。


Posted by 47th : | 11:46 | コメント (3) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | 時事

しばらくお休み(予定)

ワールドカップの決勝も終わったのに、記事はアップしないし、コメントに返事はしないし・・・で、生きているのか、それとも決勝の日程を間違えて見逃して自己嫌悪に陥っているのか、とご心配をおかけしたかも知れませんが、ちゃっかりマテラッツィ・ショーは堪能させていただきました。

まあ、試合の面白さだけで言ったら、ドイツ戦の方が上という気もしましたが、最後のアレも含めて、両軍のモチベーションの高さはやはり素晴らしかったですね。

・・・と、1週間も前の話をしてもしょうがないんですが、諸般の事情によりひじょーにばたばたしていまして、おそらく7月いっぱいブログの更新はお休みさせていただきます。

実は、他の方のブログ巡回も控えている次第で、しばらく潜行してしまいますが、また2週間ほどしたら、覗いてみていただけると幸いです。

では、また2週間後(ぐらいに)お会いしましょう。


Posted by 47th : | 11:26 | コメント (3) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | 時事

蛇の生殺し?

理論的には首の皮一枚つながっているけど、カナリヤ軍団に2点差つけて勝つのが、最低条件という何ともびみょーな結果に、どう反応すべきか迷っている方も多いと思います。
せめてカカーが最後のごっつあんゴールを決めてオーストラリアの得失点差を-1まで持っていってくれればなぁ・・・というのはありますが、WBCでも韓国に3度目の正直で勝ったり、キューバを倒したりというのもあったんで、まだまだ分かりません。(力関係は全く違いますが)
日本代表の底力に期待しましょう(棒読み)。

それにしても、その後のお隣さんは見事でした。運もありましたが、それを引き寄せるのも勝負のうちと言える範囲のものでしたし(フランスのつきのなさを嘆くべきかも知れませんが)、何よりもクロスがあがると、ペナルティエリアに怒濤のごとく前を向いてつっこんでいく気迫を見習って欲しいものです。

ただ、韓国もまだ価値抜けを決めたわけではありませんし、何かトーゴは試合放棄かなどと不穏な話も出ているので、まだまだ予断を許さないところで、ジダンもイエロー2枚で次戦は欠場。
これが現役最後の試合というのも、何ともしまらないので、何とか勝ち残って欲しいところです。

混戦といえば、E組も予想に反して大変なことになってしまいましたね。
ガーナは強かった・・・というよりもチェコは全く別のチームとなってしまった。
別チームといえば、アメリカも「らしさ」が出始めたところでの、退場2人はきつかったですね。
デ・ロッシのはしょうがないし、あのぐらいのハンデがあった方が面白いかもと呑気に構えていたんですが、アメリカに退場者が出てからは、お互いプレーの質なんて言っている場合ではなくなっちゃって、何か今回の大会で初めて早く終わってくれという気持ちになった試合でした。
もっとも、ピルロの芸術的な壁越えパスとデルピエロのワンタッチは、決まれば今大会のベストゴールの一つだったのに惜しかった。
ただ、ああいうぐちゃぐちゃの展開はイアキンタとかデルピエロじゃなくて、ピッポだろうと思ったのは、私だけではないはず(笑)。
まあ、ガットゥーソも復帰したし、E組トップであることには変わりはないんで、ミランの中盤コンビで頑張って欲しいものです。

・・・と、ホントに最近サッカーの話題しかなくて恐縮なんですが、今日の試合を見ていても、「絶対に勝たなくてはいけない試合」なのに、得点をとるための得意パターンとか、ハイリスク・ハイリターンの攻撃パターンとか、猛暑の中での時間の使い方のメリハリは感じられないわけで、4年間の間、何をしていたんだろう?という疑問がよぎったんですが、そもそもそんなことは私が言わなく立って結構前から言われていたわけです。(ちなみに、私にとって、かなり説得力があったのは2004年8月8日付のこのコラム。このコラムに限らず、Variety Foorballは読み応えのある記事が多く(ミラン=リヴァプールのCL決勝の戦術分析も白眉)、お気にいりだったのですが、筆者が紙媒体に進出されたためにネットで余り記事が読めなくなって残念。)
テレビの前のギャラリーですら感じるような疑問を、まして代表育成に関わるサッカー関係者が気づかないわけはないはずですが、それでもジーコに委ね続けたということは、コーポレート・ガバナンスに重ねて考えてみると、いろいろと教訓のありそうな話です。

ただ、あと1試合首の皮・・・というか筋1本つながっているので、そこでのジーコの采配と成果、それに対するサッカー協会の反応を見た上で、また考えてみたいと思います。

あと、村上F事件とWCで忘れ去られてしまった感のあるCB一括法の話と上限金利規制の話も忘れてませんので、いずれ。


Posted by 47th : | 23:44 | コメント (4) | トラックバック (2) | 関連エントリー (0) | 時事

制度設計論としての日銀総裁の運用規制

結果だけ見れば、イングランドとスウェーデンの順当勝ちなんでしょうが、どちらも見応えがありました。
ジョン・テリーの神業的サポートがなかったら、トリニダート=ドバゴ先制で試合の流れも変わっていたでしょうし、パラグアイもスピードのあるカウンターからいいミドルを何本も撃ってましたからねぇ。
もっとも、トリニダート=ドバゴに関していえば、まだ予選通過の一縷の望みは残っているわけですから、頑張って欲しい、けど、スウェーデンがここで消えるのも勿体ないんですが・・・いずれにせよ予選最終戦ではスリリングな同時進行が今から楽しみです。

と、最近は、ワールドカップネタで入るのが恒例になりつつありますが、日銀総裁の利益相反行為規制問題について、ちょっと。

まず、そもそも個別株も持っていたとか、そういう話も出てきているようですし、(個別株をどこまで禁止すべきかは議論があるとしても(後述))そういう意味では「脇が甘い」どころか、 デフェンスの意識すらなかったようですから、世間の非難を一身に浴びてしまっているのは仕方ないのかなとは、私も思います。
結局、アイドルに彼氏がいてはいけない・・・というのが古ければ、アイドルは飲酒喫煙してはならないという価値観を持っている人々をファン層に抱えているアイドルが、それを不用意にもスクープされれば、アイドル生命の危機に直面するのは自然の流れなんで、既に成人していたとか、法律には反していないとかそういうことは何ら問題ではないんでしょう。

なので、そうした価値観を持っている方々が総裁辞任を求めることに異を唱えるつもりはないんですが、その「価値観」をベースにルールを組み立てようとするのは、いかがなものかというのが、法律家から見た違和感の全てです。おそらく、bewaadさんが、珍しく田中(秀臣)先生を始めとした経済系の論客の方々と真っ向から対立しているのも、その辺りにあるのではないかと思う、今日このごろ。

今回の件が大きな話になったのは、普通に見れば、「それ」が村上Fだったからですが、それでは村上氏をバッシングしているマスコミ・検察の流れに乗ってしまっているので居心地が悪い・・・そこで、そもそも日銀総裁としての利益相反規制に反している、あるいは、現行ルールでは反していないとしても、本来規制されるべき行為であるという問題の立て方で議論をする・・・そのこと自体は、利益相反ルールの規制に関する議論として精緻に詰められるのであればいいのですが、その段になると、「たとえ村上F以外のファンドに対する出資であっても許されなかった」という結論に持っていくために相当無理な立論をされているというのが正直な印象です。

前回も書いたように、日銀総裁の職務というのは、およそあらゆる金融活動に影響を与えているので、全ての資産を現金化してタンス預金とした場合ですら「世間から些かなりとも疑念を抱かれること」はあり得ます。

そういう意味で、この規程は訓示以外の何者ではなく、これを規範として適用することには無理があります。(規範性を認めたとしても、福井総裁の行為が該当するかどうかに関する議論はbewaadさんが、いつものように精緻にやっておられますので、そちらをご覧頂くのがいいと思います)更に、「適用」の場面もさることながら「制度設計」の段階において、この服務規程が参照されて「疑念を抱かれるからファンドはだめ」といった議論をすることには、ほとんど何の意味もありません。
別の言い方をすれば、日銀が今回の一件に懲りて、この服務規程を削除したり、「世間から些かなりとも」を「諸般の状況に照らして著しく」に変更すれば論者の方々は納得するという話ではないのでしょうから、その意味でも日銀総裁の利益相反規制に関するあり方を考えるにあたって、この服務規程の「些かなりともの疑念」をベースに論じるべきではありません(※)。

従って、日銀総裁の利益相反規制問題を、きちんと論じるのであれば、問題とされるべき利益相反の内容は何で、どのような規制手段が望ましく、それを規制することのコストとベネフィットはどうなっているのかという点が論じられなければいけないわけですが、ファンドは勿論のこと、個別株に至ってすら、こうした基本的な論点についても分析は十分になされていないのではないでしょうか。

ちなみに、ちょっとFRBのHPを見てみたら、次のようなQAを発見しました。


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Posted by 47th : | 01:46 | コメント (4) | トラックバック (1) | 関連エントリー (0) | 時事

頑張れ、ネドヴェド

先週、快調なペースで更新していたのがパタンとやんで、どうしたんだろうと訝しんでいる読者の方が若干名いたかも知れませんが、かのドイツの地で4年に1度のイベントが始まったのとは偶然の一致、ではなく、1日1試合と決めていたのに、開幕だから、いや、週末だから、と何だかんだ理由をつけて、結局、昨日まで5試合フルで見てしまって、勉強時間の埋め合わせに追われてブログの更新どころではなくなってしまったからです。

ピーター・クラウチの不発ぶりとか、トリニダード=ドバゴの健闘ぶりとか、ドログバの孤軍奮闘ぶりとか、ろっぺん、ろっぺんとか早くも見所が多かったんですが、さすがに今朝の日本戦は何か胸の高鳴りが違ったわけですが、結果は、皆さんご存じのとおりということで、私が何か語るまでもなく、明日の職場では日本国民総出で敗因分析が行われると思うんですが、何か個人的には去年のCLの決勝を思い出してしまいました。

わざわざイスタンブールまで飛んで、ロッソネーロのユニフォームに身を包んで、前半大量リードで余裕をこいていたら、後半、わずか10分程度の間に立て続けの3失点。寒さに凍えながらさっさとスタジアムを後にする背中でうち上がる花火・・・

もちろん、技術的なレベルでは似ているところはどこにもなかったんですが、あのときのラファ・ベニテスとカルロ・アンチェロッティの対照さが、今日のヒディングとジーコに重なったりしました。

まあ、こうなったら、それはそれでしょうがないんで、ある意味、背水の陣でクロアチアに臨んで奇跡を起こすことを期待するしかありません(それにしても3点目は余計だけど)。

ところで、こちらでの中継は勿論アメリカのレポーターと解説者がやっているんですが、全般的にオーストラリアびいきなのは許すとして、身びいきもいい加減にしろ、と思ったのは、「USAがグループFだったら、間違いなくブラジルに次いで2位通過できるのに」とかぬかしていて、ひっくり返りそうになったことです。

というわけで、もうすぐ始まるチェコ-USA戦に向けて、珍しくアメリカは大盛り上がりで、ブッシュまでコーチに電話したりしているようですが、WBCに続いて、是非アメリカにも悪夢を見て欲しいものです。ネドヴェド頼むよ。

さて、そんなわけで更新が滞りがちになりそうないい加減な運営のブログですが、本当は、(現状議論は膠着状態なので、あんまり面白くないんですが)インサイダー規制の政策論の話でもしようかと思ったんですが、池田信夫さんのブログを見ていたら、テーマの生々しさから、感情面でスタックしてしまっているところがあるようなので、こちらは何れということで。
そもそも政策論としてのインサイダー規制のあり方を、立法・行政(金融庁・証券取引等監視委員会)・司法が、どういう形で役割分担するかというところについてのコンセンサスの欠如が、いろんなことの背景にあるような気もしますし。
経済学的な議論の中では、(ミルトン・)フリードマンの発言がビッグネームということで注目しているようですが、池田さんのブログのコメント欄にある内容の範囲では、いくら何でもあれではプリミティブではないかと思います。
インサイダー規制の政策論は、アメリカではもう20年以上議論されてきていて、未だに決着を見ていない(膠着状態にある)論点の一つで、アメリカでは学部レベルの会社法の授業でも触れるというところで、彼我の差を感じるところもあります。
とりあえず、その辺りに興味を持っている方は、(個人的にここでの結論の方向性に賛成するかは別問題ですが)「会社法の経済学」第11章辺りをご覧になると宜しいかと。 

では、チェコ-USA戦が始まりますので、この辺りで(・・・勉強がぁ・・・(><))

(ヤン・コラーの絵に描いたようなヘッドで、まずはチェコ先取。よく見ると、ヤンクロスキーも出てるんで、ミラニスタとしては悪魔の左足に期待しましょう)


Posted by 47th : | 11:58 | コメント (11) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | 時事

中央青山への処分の「重さ」の?

ようやく試験も終わり、そのまま試験の結果も出ていないのに見込み卒業式まで終わってしまっているんですが、何か緊張の糸がゆるんで、すっかりだらけてしまっています。

というわけで、中央青山の業務停止命令については、噂段階でちらっと触れて以後、きちんとフォローしていなかったんですが、その後以下のように金融庁の処分が下っています。

 平成18年5月10日金融庁「監査法人及び公認会計士の懲戒処分について

で、これについて印象を・・・とも思ったんですが、実は正直いって、次の処分の「重さ」をどう考えていいのかがよく分からないところがあります。

(2)処分内容

業務の一部停止2ヶ月(平成18年7月1日から平成18年8月31日まで)
[停止する業務] 証券取引法監査及び会社法(商法特例法)監査(法令に基づき、会社法(商法特例法)に準じて実施される監査を含む。)。ただし、一定の監査業務を除外するものとする(詳細は別紙1)。

これについては、新聞報道などでは契約企業との契約をいったん解除しないといけないとか、この期間は法定監査対象企業に対するサービス提供は一切禁じられるいう感じのトーンも見られます。もしそうだとすると、実質的には、この処分の影響は2か月という短期の問題ではなく、一旦清算しろと言っているのと同じような意味合いになるんでしょうが・・・

ただ、金融庁処分の文言と別紙1の書きぶりを見ていると、ここで停止されているのは法令に直接基づいた行為、つまり「監査証明」に限られているような印象もあります。
特に、業務停止の例外として「6月決算会社」については「8月」だけが除外されていますが、私の理解しているところでは、監査実務の実際としては、決算期直後から現場レベルでは監査法人と会社の密接な連携というのはあるはずですし、それがないと3か月以内に計算書類をファイナライズするというのは難しいはずです。
とすると、6月決算会社について7月は業務停止の対象となっているというのは、こういう実務レベルでの活動まで禁じるという趣旨ではなく、「法律に基づいた監査証明を行うことができない」という意味合いになっているような気がします。この辺りは11月決算の半期報告書についても8月だけが処分の例外とされているのと同じところ・・・というわけで、もし仮に監査証明だけを意識しているのであれば、一見の厳しさとは裏腹に別紙1と合わせて考えると、実質的なダメージはほとんどないということになってしまいます。

もしそうだとすると、この「一見厳しいが、実務的には影響は限定的な処分」を、企業が監査法人の乗り換えをしようと思えばできる時期にやるというのは、絶妙のタイミングを狙った一手ということになります。

レピュテーションを意識し、かつ、監査法人変更を行うだけの余裕やシステム的なバックグラウンドのある企業は契約を解除するでしょうが、大部分の企業は中央青山がこの処分の意味合いと改善策をきちんと説明すれば残ってくれるだろうということであれば、バランス的には悪くない落としどころという気はします。

何れにせよ、その意味で金融庁による短い処分文言をどう解釈するかによって、この処分の「重さ」は全く変わってくるような気がするんですが、何せ情報が不足しているんで・・・この辺り、どなたかご存じの方がいらっしゃれば教えて頂けると幸いです。

何れにせよ、今回の処分は、今後の監査法人への行政・刑事的処分設計を考える上で試金石となるケースのはずですので、処分側が事前にどの程度の「重さ」を想定していたのか、実際の影響との間に大きなズレは生じなかったか、生じたとすればその要因は何だったのかといった辺りの政策評価の視点からのフォローアップがきちんとなされるとよいのですが・・・諸外国との比較も含めて、この辺りを実証的に分析するのは、大学院レベルでのいいペーパーのネタにもなりそうなところですよね(・・・と、誰かがやってくれないかと期待してみたりする)


Posted by 47th : | 18:04 | コメント (11) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | 時事

金融庁と中央青山の危機管理

風邪と花粉症のダブルパンチで頭痛がひどくて、明後日の締切までにエッセイとペーパーを書き終わるなんて、本当にできるのか、かなり不安です。
まあ、こういう気分は日本にいるときは珍しくなかったんですが、すっかり感が鈍っているんで不安です。

というわけで、ブログを書いている暇もあらばこそなんですが、やはり、相当話題になっているニュースについては、少しインプレッションを、というわけで、とりあえずNIKKEIの記事を。

金融庁は8日、中央青山監査法人に対し、カネボウの粉飾決算などで所属会計士の不正を未然に防ぐ内部管理体制に重大な不備があったとして、週内にも監査業務の一部停止命令を出す方針を固めた。期間は1―2カ月となる見込みで、すでに監査を担当している一部企業への監査業務も停止の対象となる。・・・
中央青山への処分は公認会計士の監査を公的な立場から審査する公認会計士・監査審査会に諮ったうえで正式決定する。同審査会は9日に開かれる予定。

この処分が、どの程度の影響を持つのかという話も興味深いといえば、興味深いんですが、こればっかりは処分の具体的内容を見ないと分かりませんし、日本の場合は、(良くも悪くも)個人の会計士の先生への信頼が大きい部分もあるので、ネットの影響というのはそれほど大きくならないかも知れないという気もしています。

むしろ、この記事を見たときの私の野次馬的関心は、「(9日の)公認会計士・監査審査会に諮ったうえで正式決定する」という部分。

neon98さんの記事を拝見すると、一時期は「全面業務停止」という報道もなされたようですし、審査会に諮る前に結論が決まっているような書きぶりになっているところからしても、金融庁としては意図しないリークだったという気がするんですが・・・これを見て思ったのは、当の中央青山は、事前にこの処分についてどの程度相談されていたのか、ということと、金融庁と(もし事前に知らされていたとすれば)中央青山は、今回のような情報のリークがあった場合の対処について、どういう具合に考えていたんだろうということです。

とりあえず、今金融庁と中央青山のHPを見たところでは、どちらもこの話題は触れていません・・・が、潜在的な影響の大きさを考えると、それなりの情報管理と危機管理は当然やっていなければならないはずです。
まあ、監査法人は上場していないので、個別に依頼者と連絡をとって理解を求めればいいのかも知れませんが、これが上場金融機関や顧客が一般人の場合には、かなりの混乱が起きそうな話です。

そういう意味では、こういう処分に際しては処分自体の内容もさることながら、余計な混乱を避けるためのソフト・ランディングのための手順というのは、やはり重要ですね・・・と、思ってアイフルの時はどうだったんだろうと振り返ってみると、4月10日の値の下がり方が若干気になるものの、11,12,13については滲み出しの徴候は(ぱっと見)見られないので、一般的には(当然ですが)相当に気を遣っているということではないかと。
ただ、情報というのはかなり意識的に管理していても、漏れるときは漏れますし、その漏れ方のせいでまとまるはずのディールが壊れることもあるんで、M&Aなんかでも終わりが近づくにつれ、こういうリスク・シナリオというのは重要になります。
今回の場合の、金融庁と中央青山の対応はネットからだけでは何とも分かりにくいんですが、個人的には、その辺りにも興味が湧きます。

最後に、また正式発表があってから考えたいとは思いますが、組織ぐるみの意図的な行為ではなかった場合に、内部統制体制の不備という理由で厳しい処分を下すべきかどうかについては、いろいろと考えるべきポイントがあるような気がします。特に、この場合の「あるべき監査水準」を余りに高く設定してしまうと、実質的に結果責任を負わせてしまうことになり、過度に監査法人が保守的になったりといったことも生じてしまいます。
世の中では、監査法人の責任を強めれば企業不祥事は解決するという見方もあるようですが、前例の乏しい金融取引や企業再編について「前例がないから」とか「会計基準にあてはまらないから」という理由だけでストップがかけられてしまうと、経済活動のダイナミズムは大きく損なわれます。
会社の場合は、それでもうまくいった場合の利益が大きければ「リスクをとっていきましょう」という話もありますが、監査法人にとっては、もらえる報酬は限度があるのに、万が一後で違法と言われた場合のリスクは「廃業」・・・という話になりますから、必要以上にコンサバになる理由はいくらでもあります。

アメリカやヨーロッパでも、第三者専門家をゲートキーパーとして使うことによって、過度の萎縮効果があることは十分に意識された上で、制度設計について議論がなされているわけですが・・・さて、日本の場合はどうなのか、今回の件は一つの試金石になるのかも知れませんね。

 


Posted by 47th : | 01:59 | コメント (6) | トラックバック (10) | 関連エントリー (0) | 時事

見せ金・・・というか見せ罪?

イーホームズ藤田社長、週内に立件・架空増資の疑い (NIKKEI NET)

姉歯秀次・元一級建築士(48)による構造計算書の偽造を見逃した民間確認検査機関「イーホームズ」(東京・新宿)が架空増資をしていた疑いが強まったと して、警視庁などの合同捜査本部は23日、公正証書原本不実記載容疑で、週内に強制捜査に乗り出し、藤田東吾社長(44)を立件する方針を固めた。

何というのか、この「見せ金」騒動を初めて聞いたときから違和感があったわけで、その違和感の源というのは、ライブドアの強制捜査のときと同じ・・・というか、これが「構造計算書の偽造によって欠陥建物が建てられても、現行の建築基準法では50万円以下の罰金にしかならない。法に不備があり、立件するための法的手立てが限られた中での、捜査陣の苦肉の策でもある」(Yomiuri Online)とすれば、法定刑の軽い「本件」に重い刑罰を適用するために「別件」を使おうという話ですから、適正手続きや罪刑法定主義を定めた憲法とか刑事訴訟法1条は空文化しているという話です。

もう一つは、言われてみればそういう判例の取扱いなんですが、「見せ金」で公正証書原本不実記載(・行使)罪というのも、ちょっと怖い話です。
仮装払込の形態には「見せ金」と「預合い」という二つの形式があり、商法(会社法)上は刑事罰が規定されているのは後者だけで、前者には特別の規定はありません。
ところが、公正証書原本不実記載罪というのは、要は「民事上無効なのに、それを知りながら資本金が増加するという登記申請をしたことはけしからん」ということです。「見せ金」自体は、法律構成としては業務上横領に該当する可能性もあるので、それに比べると法定刑は公正証書原本不実記載罪の方が軽いので、被告人には「優しい」取扱いなんですが、一般的に「民事上無効な登記申請は公正証書原本不実記載罪」に該当すると言われると結構怖い話です。
例えば、弁護士から払込は有効だという意見をもらって増資をしたが、あとで民事的に争われて負けた場合なんかに、違法性の錯誤で法の不治は恕せずと言われてしまうと、法解釈の限界に挑戦する取引には刑事罰リスクが生まれることになります。

もし、その刑事罰リスクが顕在化するかどうかは、捜査機関の腹一つということになると・・・息苦しい話ですね。

一応、ライブドア事件のときの関連エントリーを以下に掲げておきます。

 


Posted by 47th : | 00:51 | コメント (6) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | 時事

JUSTICE Alito 誕生

Alito Is Confirmed for Supreme Court in 58-42 Vote (New York Times)

明日に備えてやらなければならないことが結構あるのでクリップだけですが、 Alito判事が米国の連邦最高裁判所判事(Justice)として承認されました。

まだ55歳の若さですので、先だって主任判事に就任したRobertsと共に、今後20年以上アメリカの司法界をリードしていくことになるのでしょうね・・・今のところは、それ以上の感慨はありませんが、数年後にふと、この時がアメリカの一つのターニング・ポイントだったと思い返す日が来るのかも知れません・・・


Posted by 47th : | 13:15 | コメント (3) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | 時事

坊主にくけりゃ袈裟まで・・・

今週前半ブログに力を入れすぎたせいで、つけが回ってきています。
コメントやTBへの対応が、遅れると思いますが、どうかご容赦を。

昨日の記事のVaboさんのコメントを拝見して、ちょっと考えが変わったので、筆が滑らない範囲で、実際に企業法務をやっている弁護士の目からみて、面白い記事をクリップしてみようかな、と。リンク切れがあるかも知れないので、ご賞味はお早めに(また新しい記事があれば追加するかもしれません。あと適宜不適切な表現は手直ししてますんで^^;)

(追記)なお、以下の記事についての論評は、「違法」という文脈や検察の捜査の正当性を支えるものとしては「?」があるという趣旨で書いているものです。その点をおいて、紹介されている取引をみれば「怪しさ満点」の会社であったという雰囲気はよく分かります。ただ、「怪しい」と「違法」は全然別の話ということで・・・

  •  ライブドア子会社、休眠会社買収…株交換受け皿狙う (YOMIURI ONLINE)

    有限会社から株式会社への組織変更は手続的なしばりや増資のためにキャッシュが必要な場合には、手頃な休眠会社が見つかれば、それと合併させてしまう方が楽なんですよね。別にそれ自体は、何ら違法でもないし、とびぬけて変なスキームではありません。

  • ライブドア、アダルト関連会社に休眠会社売る (Yahoo News-読売新聞)

    これも休眠会社ネタ。もちろん、休眠会社を売ること自体が犯罪なら、私もお縄(笑)・・・アダルト関連会社に休眠会社を売ることも適法・・・ここには違法の「い」の字もありません。
    ただ、ちょっと気になるのは、報道のとおり、休眠会社に3000-4000万円の値がついたところ。組織再編税制を考えると、繰越欠損を使うのも簡単ではないんで、休眠会社の相場は、まあ上の記事でも出ているぐらいのお値段のあたりで、それからすると随分と奮発しているという感は否めません。
    ネタとしては悪くないと思いますが、つっこむならこの対価の決め方の部分でしょうね。繰り返しになりますが、休眠会社を売ることそのものは違法でもないし、相手がアダルト関連会社でも悪くはないと思います。

  • ライブドア、無価値企業「健全」と仮装 (YOMIURI ONLINE)

    このタイトルの付け方も凄いですね。債務超過会社と株式交換はできないというのは、その通りですが、その場合の対処法として株式交換前に増資をして債務超過を解消しておくというのは、むしろ資産の評価換えや時価評価(のれんを勘案)を使って実質債務超過ではないという形をとるよりも、はるかに「安全」あるいは「保守的」な方法だとされているんですが・・・書き方一つで犯罪みたいに見えるんだから、不思議ですねぇ・・・

    (もちろん、その結果達成された株式交換が偽計取引の一環だということの一つの「事情」として、価値のないものを無理矢理買ったといいたいのかも知れませんが、BSやあるいは清算価値で債務超過かどうかとのれん(営業権)を勘案した企業価値がないことは全く別の話で、買収側が売主に対して交渉上「価値はほとんどないんですが」と言うこともあり得ない話ではないわけです・・・本当に実質的に値段がつかなかったのであれば売主がスキームに協力するはずはないので、交渉の中で言われた「価値はない」という(ブラフかもしれない)言動ではなく、最終的に(実質的に)売主にいくら支払われたのかがポイントのはずですよね)

    ちょっと気になったのは、利益還流の仕組み(01/23)(asahi.net)。同じ取引の図だと思うんですが、ファンドと個人株主の間でLD株式の売買がなされていますが、このタイミングは何か気になるところです。

  • ライブドア粉飾、連結決算外を装う 子会社利益で黒字化 (asahi.net)

    「ライブドアが支配する同組合が全株式を保有するロイヤル社とキューズ社は、子会社化の公表前の時点ですでにライブドアの連結決算対象の子会社になっていた。」・・・これこそが、今回、最も争点となり得るところで、もし、こういう形でファンドの連結を考えなくてはいけないとしたら、実務に大きな影響を及ぼすところなんですが・・・その一番の争点が既に決着がついたことになった上で、「粉飾」だったというのは、ちょっと論理的には説得力がありません。
    この手の論理は結構多く見られるんですが・・・私は検察ですら、現在のファンドの実務を大きく覆すような大胆な論理はとらないんじゃないかと・・・それ故に中心罪状は証取法158条であって、個々の取引は違法であっても「全体として」というロジックをとりたがっているんではないかという、(希望的)観測を持っているところです

  • 投資組合に届け出義務、立ち入りも可能に…金融庁検討 (Yahoo News-読売新聞)

    あと、面白いので、これもついでに。ここに書いていること自体は、別に面白いことが書いているわけではありません。発想法としてもある意味非常に健全です・・・ただ、実際に起きることは何かというと・・・皆カリブに旅立つだけではないかと・・・それとも鎖国?
    (要するに、国内でファンドの規制を厳しくしたとしても、それによる手続コストが増えれば、ケイマンなどのカリブ諸国にファンドやSPCにシフトするだけではないかという意味です。従来、海外にシフトしていたビークルを国内に呼び戻すべくいろいろな法改正や施策がなされてきたのですが、その動きがまた戻るかも知れない、と・・・金融の世界は本当にボーダーレスになりつつあるんで、国内の規制を厳しくするだけでは、自己満足で終わってしまうんですよね・・・ただ、これは別に新聞記事が悪いという話ではなく、金融庁の規制の方向性自体の問題です(最終的に株式分割と同じで市場秩序に委ねるという形になる可能性もあるでしょうし))

  • ライブドア、分割当日に関連会社株売却・約34億円の収入 (NIKKEI NET)- 1/26 18:30追加

    これが本当ならライブドア「くさいぞ」と思って中身を見ると、要は、①子会社株式が株式分割で株価上昇、②子会社株式を一部売却して利益を得た・・・これが、「子会社の業績がよかったので株価が上昇した際に子会社株式の一部を売却して利益をあげた」という話なら、まさか非難されないんでしょうから、結局は、「株式分割で株価があがった」という部分を問題としていることになっちゃいますよね・・・うーん
    ただ、株式分割で株価が上がることそれ自体は、何ら違法じゃないんで、一時的に需給が逼迫する間に、意図的に買い注文を出して株価をつりあげるといった行為(これは明らかな相場操縦ですが)とか子会社にインサイダー情報があって、それを株主としての権利行使に際して知った(か、まあ普通は一次情報受領者でいくんでしょうけど)とかいう事情がない限りは、原因が何であれ、市場で形成された株価で子会社株式を売却して利益を上げることは違法でもなんでもありません・・・この株式分割が違法であるかのような表現もよく見るんですが・・・検察ですら、おそらく問題としているのは、株式分割そのものではなく、一連のスキームのはず(まあ、この辺りはneon98さんのエントリーでも見ていただいた方が宜しいかと)
    それよりも個人的な疑問としては、もし報道されていることが事実だとすれば、売る物をどうやって入手したのか(予め保振に預託していた?)という点と、どうやって市場の需給バランスを崩さずに売り抜けたのかが気になるんですが・・・

    あと、株価つり上げが主眼 近鉄球団・ニッポン放送買収名乗り (asahi.net)もあげておきます。これも、球団やニッポン放送の買収に名乗りをあげたこと自体は違法でも何でもなく、それによってLDの知名度があがって株価があがったのも違法ではありません・・・ここでは「株価『つり上げ』」自体が悪いものであるかのように思われているんですよね・・・少なくとも、捜索差押えや堀江氏の身柄拘束の根拠となったのは、株価を上げる試みそのものではなく、その手段が法的に許されないもの(違法)であったかどうかだということは忘れないようにしたいところです。

  • 高知競馬のホリエモンが出走中止に 堀江氏の逮捕受け (asahi.com)-1/26 19:45追加

    だんだん本来の趣旨から離れている気がしないでもないんですが、将来自分で見直したときに、「ああ、そういうこともあったね」と思い出せるように。
    松木調教師は「馬は健康なので、次走に向けて馬主と相談したい。本当に馬には罪はないのですから」と話している。
    同感です。

とりあえず、今日のところは、こんなところで・・・ふむ。何か、こういう具合にブログのネタを提供してくれていると思うと、そんなにカリカリしなくていいかもという気になってくるのが不思議なところです。


Posted by 47th : | 14:38 | コメント (34) | トラックバック (10) | 関連エントリー (0) | 時事

「正義」のコスト:コメント・TBありがとうございました

(末尾に追記あり) 

昨日のエントリーに対して、予想以上に多くの方々からコメントとトラックバックを頂き、本当にありがとうございました。

このまま私自身は何かを付け加えない方が美しいかなとも思いつつ、皆さんからのコメントやエントリーを拝見していて、思い浮かんだことを書きとどめておきたい欲望には逆らえません。蛇足の類になりますが、ご海容を。

なんで今更?

たぶん、昨日書いたことというのは、分かっている人々にとっては、自明のことで「何を今更」というぐらいのことなんでしょうね。でも、私にとっては、漸くそのことが分かったのが昨日だったんですよ。

ちょっと時間を遡ってみると、最初、検察がライブドアに強制捜査に入ったという時点での、私の心持ちは、どちらかといえば検察よりでした。別にライブドアだからだったからということではなく、法律やルールはあっても、実際には執行されることは稀という現状を変えていく・・・それこそ昨年の時間外取引について、早々と違法ではないという立場をとった当局に物足りなさを感じていた身としては、証券市場における法の支配を実現するという「強い意志」は歓迎すべきものでした。

多分、この時点では、私は、くさっても(失礼!)時価総額8000億の企業、検察にやられっぱなしでは終わらないだろう・・・一般的にみれば「屁理屈」と言われるかもしれないけど、何らかの合理的な説明や正当化を持ち出してくるんだろう・・・「最終的に」検察にとりこぼしはないだろうけど、検察の当初の意図したところに持っていけるかは、ライブドアの弁護側の腕次第だろう・・・たぶん、どこか楽観的にそう思っていたってことですね。

ところが、1週間が過ぎる間に、ライブドアの心臓である堀江氏の身柄拘束、そして監理ポスト入り・・・ことここに至って、ようやく、私はこれが「人ごとじゃない」ということに気付き、国家権力の大きさに気づいたんだと思います。

憲法や刑事訴訟法を勉強し、修習で実務に携わっていたときにも、「国家権力の謙抑性」というコンセプトは頭にあったわけですが、おそらく、どこかに「一個人の力は弱いから」という暗黙の前提があって、それはビジネス・ロイヤーである自分とは少し遠い世界・・・むしろ、ビジネス・ロイヤーである自分にしてみれば、企業が問題に直面したときに国家権力との関係をうまく保ちながらソフトランディングさせるのが腕の見せどころ・・・

けれど、そんな「かけひき」とか「腕」が入り込む余地は特捜とライブドアとの関係にあったのか?
ライブドアの弁護士の腕の悪さが、今回のような事態を引き起こしたのか?
・・・自分なら違うと信じたいところですが、できることといえば全面降伏の上でちょっとした温情にすがるぐらいしかないんじゃないかと思ったときに、「自分ごと」として、国家権力の大きさが身に染みたってところです。

というわけで、遅ればせながら、「国家権力は大きい。縄をつけなきゃいかん」というありきたりなことを、大見得切って言ってみたりしたわけです。


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Posted by 47th : | 16:34 | コメント (29) | トラックバック (12) | 関連エントリー (1) | 時事

「消費者団体」訴訟制度≠消費者「団体訴訟」制度

neon98さんtoshiさんのところで話題になっているので知った消費者団体訴訟制度の話を見ていて、私はてっきり消費者「団体訴訟」制度(Consumer Class Action)が導入されるのか、と思っていたんですが、中身を見ると、これはどうも「消費者団体」訴訟制度(Consumer's Group Suit)なんですね。
日本語の切れ目って難しいですねぇ・・・って、それだけじゃ余りにも頭悪そう(- -)。


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Posted by 47th : | 00:49 | コメント (1) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | 時事

NASDAQでは、こうしたらしいよ

証券市場の公正と信頼にコメントを頂いたくまさんのブログで2003年12月に起きたNASDAQでの誤発注事件の処理について紹介されていました。
大変勉強になりました。くまさん、ありがとうございます。私には、この処理はすごく健全に思えるんですが、皆様はいかがでしょう?

「昔の事例」でリンクしたのは、2003年12月に起こったナスダックでのCorinthian Colleges(COCO)の取引をめぐるものです。朝10時46分にCOCOの株式は57.45ドルから38.97ドルに急落、Nasdaqは同社に急落の原因となるようなことがあったかどうか確認すると同時に急落の原因となった注文の出所を突き止め、12分後の10時58分には取引は何らかの間違いであるという自己判断のもと同社株の取引を停止、取引停止までに執行されたすべての取引をキャンセルしたという事例です。

この決定に関しては当然その後、多くの疑問、批判もありましたが、Nasdaqは「投資家と一般の利益の保護、および公正で秩序正しい市場の維持のためには必要な措置であった」と訴訟やSECによる調査の潜在的圧力にもかかわらずなかなか骨のあるところを見せていました。法律的にはどうなのかは分かりませんが、この手の大ミスに関しては執行しないというポリシーで宜しいのではないでしょうか。

ところで、このくまさんのEconomics, Technology & Mediaは、今まで存じ上げなかったのですが、非常に勉強になる内容が多く、早速Bloglineに登録させていただきました^^


Posted by 47th : | 10:58 | コメント (2) | トラックバック (0) | 関連エントリー (1) | 時事

「異常売買無効制度」の前に

東証、「異常売買無効」制度を検討・自民会合で発言 (NIKKEI NET)

東京証券取引所の天野富夫常務は14日朝、自民党の企業会計に関する小委員会(委員長・渡辺喜美衆院議員)に出席し、8日に起きたジェイコム株の誤発注のような異常な売買が行われた際には、売買契約そのものを無効とする制度の導入を検討していることを明らかにした。・・・東証の天野常務は欧州の一部では、発行済み株式数を大幅に上回るなど異常な売買が成立し、かつ影響が重大な場合は、取引所の判断で売買を強制的に無効とする規定があることに言及、今後の検討課題だと述べた。大手証券会社がジェイコム株を大量に取得した問題では、証券会社の自己売買のあり方などについて規定する考えも示した。

とのことですが、その前に現在の民商法の枠組の中でできることとできないことをもう少し詰めて欲しいという気がします。
あと、この「異常売買無効制度」は、当事者間の契約の成立や効力に直接に介入するわけですから、取引所のルールとして定めるべきものなのかどうかも検討の必要があるような・・・もちろん、理論的には約款や会員証券会社との契約に盛り込むことで達成できるんでしょうけど・・・この前の黄金株問題でも、議論がありましたけど、市場の番人としての立場と、事実上、独占的な力を持っていることとのバランスの取り方が、ここでも問題になってくるような気がします。
取り急ぎ目についたので。メモだけ。


Posted by 47th : | 11:26 | コメント (1) | トラックバック (1) | 関連エントリー (1) | 時事

結果よければ全てよし

昨日、みずほ証券の誤発注問題について機会主義的行動をそのまま認めていいのかという記事を書いたんですが、ろじゃあさんのブログを読んでいたら、大手証券会社が利益の全額返還を決めたということのようです。
詳細はまだよく分かりませんが(Harwaveさんのコメントによると、基金や財団への寄付を検討という話もあるようですが)、まあ、とりあえずは結果としてはよかったんじゃないでしょうか・・・


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Posted by 47th : | 10:29 | コメント (5) | トラックバック (4) | 関連エントリー (1) | 時事

記事も書かずば撃たれまい・・・

という、しゃれにもなっていないようなことを、たまに思います。
基本的に、ブログでは、恥もさらしながら、結構思いついたことをそのまま書いているのですが、やっぱり「これは書かない方がいいんだろうな」というネタがあるんですよね。
一つは当たり前ながら、本職に密接にかかわるところで、抽象的な評論すらしにくいものというのは、やっぱり色々と出てくるわけです。弁護士の場合は、守秘義務というボトムラインさえ守っていればというのがあって、官僚の方のブログのように万が一所管事務との関連を疑われるといけないので実名をさらすことができないというような制約はないんですが、そうは言っても、やっぱり何か書きにくいという話はあります。
で、もう一つは、逆に、全く門外漢の分野に関することです。
いや、本当に全然畑違いだったら「素人考えなんですけど」ということでいいわけですが、微妙なのは、法律関係だけど専門外のところです。
こっちも言ってみれば「素人」なんですが、何せ一応法律関係だったりすると、あんまりあほなことを書くと「あんたそれでも弁護士?」と白い目で見られそうな気がして書けなかったり・・・あとは、何か感情的な反応を呼び起こしてしまうかも知れないので避けた方がいい・・と思って書かないこともあります。
今日もまた、そんなもやもやした気分を抱えながら、何か書きたいんだけど書かない方がいいんだろうなと思って、口をつぐんでしまうわけです。


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Posted by 47th : | 01:41 | コメント (6) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | 時事

「マンション自壊」のおそれと「梁のたわみ」・・・

テストというか、ゼミのペーパーの締め切りを3週間後に控え、この週末は論文のスキミングと基本的な構想をたてていたのですが、こちらのニュースを見て、あまりの衝撃・・・

耐震性偽装、倒壊の恐れ新たに5棟…全棟の強度公表へ (読売新聞)

首都圏のマンションなど計21棟の耐震性が偽装されていた問題で、新たに東京都港区や新宿区などのマンション5棟の強度が不足し、震度5強の地震で倒壊する恐れがあることが20日、国土交通省などの調査でわかった。・・・国交省の調べで強度不足が新たに判明したのは、いずれも船橋市内にある建設中のマンション3棟。このうち、「グランドステージ船橋海神(かいじん)」は、建物自体と家具や住民などの重量にも耐えられない構造。地震などで外部の力が加わらなくても倒壊する恐れがあり、「基礎的な計算をしただけで、強度不足が分かった」(国交省関係者)という。

外部の力が加わらなくても倒壊・・・と思って、国交省のHPを見ると、「読売新聞11月20日(日)朝刊1面の記事に関して」というリリースがあるので、読んでみると・・・


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Posted by 47th : | 20:28 | コメント (8) | トラックバック (2) | 関連エントリー (0) | 時事

阪神、優勝!!

2年前に赤星の打球が右中間を抜けていったのを生中継で見ていたときのような感動こそないものの、やはり嬉しいもんですね。
海の向こうでも、毎日、試合結果とボックススコアはチェックしていたのですが、個人的には今年のMVPは藤川ではないかと。
もちろん、今岡と金本も偉かったのですが、登板78試合で防御率1.39、投球回数90.2で奪三振137(奪三振率1.51)、被安打57(被打率0.63)、与四死球21(0.23)というのは、凄まじい数字です。ちなみに、全盛期の佐々木の奪三振率が1.38~1.65なので、それに匹敵する数値ということですから・・・本当にお見事です。
次は日本シリーズ・・・どこがあがってくるのか分かりませんが、頑張ってほしいところです。


Posted by 47th : | 15:33 | コメント (5) | トラックバック (1) | 関連エントリー (0) | 時事

Bushの演説

図書館からうちに戻ってテレビを見ていると、突然、ブッシュ大統領のスピーチが始まりました。
話題はもちろんKatrinaのことです。
Videoはこちら、Transcriptはこちらにあります。
アメリカの直面する史上最大級の災害のついて、国民に何を伝えるのかと思い、興味深く聞いていたのですが・・・
聞いていると、延々と被災者の人たちに対する色々な支援プランやそのための予算を述べて、途中では、家族と会うための資金援助のための電話番号を繰り返し読み上げたりするのですが・・・何だか不謹慎かも知れませんが、途中で新聞の勧誘か、金融商品の説明を受けているような錯覚を覚えてきたりして・・・「アメリカ合衆国大統領」としてのメッセージや国民に訴えかける「何か」を感じることができませんでした。
一つ一つの施策の当否は分かりませんが、「大統領」に求められているのは、国民の気持ちを結びつけ、勇気や自信を与えることであって、細かいメニューを読み上げることじゃないでしょう?・・・そんなことを思ってしまいました。
もう一つ気になったのは、今回の被害拡大の要因の一つなっている所得格差や人種差別の問題についてのスタンスです。さすがに、この問題を避けて通るわけにはいかないとは思っているのか、「貧困」や「minorityの利益保護」には言及するのですが、彼が言うのは、復興される「ルイジアナでの」minorityへの優遇措置でしかなく、今回被災地とならなかったところに潜在的に眠っている国民の断絶の問題には触れなかったことです。
アメリカの国民の断絶は、ABCの行った世論調査でも表れています。
この中にある人種別の世論調査では驚くほどきれいに人種問題への意識のあり方が違うことがうかがえます。
「客観的真実」として、今回の被害の拡大に人種の問題があるのかどうかは私も分からないし、そもそも被害の全貌がつかめていない現状では、誰にも分からないというのが実際だろうと思います。
その客観的真実に至る情報のない世界におけるdefaultの「見方」に、これだけの断絶があるということ自体に何か意味があるような気がします。
この断絶は、勿論ブッシュ大統領一人の責任ではなく、アメリカ建国以来の一種の十字架なのでしょうが、それでも、こうしてその問題が顕在化する「きっかけ」があった以上、この困難な問題に正面から取り組むことが「大統領」として責任・・・と考えるのは、余りにも感情的なのかも知れませんが、今夜の演説を聴いて、何れにせよ、私の中のブッシュ大統領の評価は(元々低いのですが)、いっそう下がったというのが正直なところです。
まあ、それなら日本の総理大臣はどうなの?ということになるわけですが・・・ まあ、こちらは、衆院選も圧勝したところですし、この支持率を背景に頑張っていただくことを期待しておくことにしておきましょう。


Posted by 47th : | 23:26 | コメント (1) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | 時事

Katrinaが開けたもの

日本でも報道されていると思うのですが、Katrinaの被害は凄まじいことになっています。今、目の前でつけているテレビでも、New Orleansで、無数の人々が路上やフットボール・スタジアムの脇にうずくまっている映像が映し出され、その中には年端のいかない子供や老人の姿も多く見られます。
そして、また、それほど注意しなくてもすぐに気づくのは、そこにいる人々のほとんどが黒人やヒスパニック系の人々だということです。
ニュースや新聞を見ていると、既に今回の件が単なる天災ではなく、人災の側面を持っていることが指摘されています。どこまでが根拠に基づいた話なのか、それとも災害の後に生け贄の子羊を探し出したくなるというヒステリー的な反応によるものなのかは分かりませんが、とりあえず指摘されているファクターや特徴を思いつくままに挙げてみると・・・


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Posted by 47th : | 12:20 | コメント (9) | トラックバック (7) | 関連エントリー (0) | 時事

郵政民営化 pro or con ? (4)

このシリーズは(3)で終わりにして、別のことを書こうと思っていたのですが、Sさんから素晴らしいコメントをもらったので、コメント欄に留めておくのはもったいないので、ご紹介いたします。

結局のところ、何で民営化(逆に公社維持)が必要かという議論に尽きるのではないかと思うのです。
ユニバーサルサービス維持という観点からも、公社という形態を維持することが必要か否か自明ではありませんし。
そもそも公社であればなぜユニバーサルサービスが維持されることになるのか、私には理解できません。
例え公社であっても、高コスト地域でのサービス提供コストがあまりにも大きくなった場合、当該地域の切捨てをしないとも限りません。
それを避けるためには、ユニバーサルサービス提供義務を課したり、取締役の選任を認可制にするなど公社の経営をコントロールする必要がありますが、かかる義務を課すのであれば、公社でなくとも日本郵便株式会社でもユニバーサルサービスの提供は確保されるわけです。

公社or民営の議論はさておき、郵便局にユニバーサルサービス義務を課すことの是非については、47thさんご指摘のエッセンシャルファシリティ(不可欠設備)に関する議論が参考になるかと思います。(ただし、エッセンシャルファシリティとユニバーサルサービス義務は直接的にはリンクしていないと思います。)
エッセンシャルファシリティ(不可欠設備)の開放義務を独占的事業者にのみ課した結果、当該事業者の設備投資インセンティブ(例えば光ファイバ設備に関する投資)を阻害されると主張しているため、米国では、ブロードバンド設備に関し、独占的事業者の他事業者に対する設備開放義務を撤廃する方向で制度改正が進められているところですが、ユニバーサルサービス義務についても同様に、事業者のユニバーサルサービス提供インセンティブに関する議論はありました。
ユニバーサルサービス提供義務については、赤字地域の採算を確保するため、ユニバーサルサービス基金を創設、固定電話サービスに係る全事業者は一定の金額を拠出し(利用者から回収されています。電話の明細にUSFと書かれた費目があるかと思います。)、基金から赤字地域において電話サービスを提供している事業者に赤字分が補填されるという仕組ができています。(実は近年のIP電話等の出現により、拠出金が不足してきているという難点はありますが。)
日本でも同種の法的仕組みはありますが、まだ不採算地域の赤字が顕著にはなっていないので、基金の発動はしていません。(現在制度改正中で直に発動されるでしょうけど。)

郵便サービスについても、ユニバーサルサービスの提供の確保(不採算地域へのサービス提供確保)は、市場原理では担保できない問題ですので、民営か公社かという問題とは別に、補助金又は基金で担保する必要があるのではないかと考えております。

要すれば、以前のコメントの繰り返しになりますが、
-公社とする必要性が感じられないので民営化自体は消極的賛成。(特段、メリットも感じられないという意味で消極的。)
-ユニバーサルサービスの確保は、民or公とは別の議論。田舎で本当に必要なサービスが提供されない事態になれば、補助金やユニバーサルサービス基金等の仕組みを創設すべき。(使われない公衆電話を多数設置することや、空席だらけの電車を田舎で運行させることがユニバーサルサービスの確保か。)
ということです。
ただし、ユニバーサルサービス基金の発動には、郵便サービスに参入する黒字事業者(いいトコどり(クリームスキミング)事業者)の存在が必要なので、郵便サービスに新規参入が認められないという現状認識に立てば、ユニバーサルサービス制度は機能しないかもしれません。
(その場合は、単一の郵便事業者が独占利潤を確保できるのでユニバーサルサービス基金は不要となり、むしろ必要なのは料金規制(プライスキャップ・公正報酬率規制等)になります。)

蛇足ですが、低サービス高コストの米国の郵便局(USPS)こそ民営化すべきだと心から思います。

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Posted by 47th : | 12:52 | コメント (5) | トラックバック (1) | 関連エントリー (1) | 時事

郵政民営化 pro or con ? (3)

前回前々回で、郵政民営化について経済的な側面からみていって、どうも郵政民営化には賛成できないという話をしたのですが、では小泉さんのいう郵政民営化は廃案になった方がいいかというと・・・

これまで書いてきたように、私自身は民主党のいうように郵便事業と郵貯・簡保事業を分離して考えて、前者については公社形態を維持しつつユニバーサル・サービス維持を可能な範囲で合理化をめざし、後者については段階的な縮小化を目指すというのが、合理的な筋道だと思っているのですが・・・では、それが既存の政治状況の中で可能なのか、という話があるわけです。
これは私の知識の話なので、ひょっとしたら状況は変わってきているのかも知れませんが、地方での選挙を勝ち抜く上で、絶対に押さえておかなくてはいけない「地元の有力者」というのがあります。いろんなパターンがあるんですが、特定郵便局の局長さんというのは、この「地元の有力者」の中でも、かなり重要で、選挙ということになると、各地の郵便局長さんにちゃんと支援してもらえるかがキーになっています・・・と、ここまで書いてググってみると特定郵便局に関しては、WEB上に色々情報が載っているのを発見しました。例えば、集英社新書の辛坊治郎さんのコラムに、こんなことが書かれています。


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Posted by 47th : | 10:23 | コメント (2) | トラックバック (1) | 関連エントリー (1) | 時事

郵政民営化 pro or con ? (2)

前回は、郵便事業の話で終わってしまったので、今回は金融保険事業についてです。
またまた色々と書いていますが、要は「思いつき」の話なんで、「そういうことを言っている奴もいたね」なんて頭の片隅に置きながら、ちゃんとしたところは各政党のマニフェストやマスコミなんかの解説を見ていただくという、そのぐらいのものとして見ていただくこととして、まずは民主党の考え方を見てみると・・・

⑧ ・・・当面は預入限度額の上限を引き下げ、徐々に規模縮小を図るとともに、国債管理政策の観点から現実的なソフトランディングを図るべきだと考える。具体的にはプライマリーバランス均衡までの間は、公社の経営改革の継続に加え、預入限度額の上限引き下げによる段階的規模縮小を図る。

要するに「郵貯・簡保は段階的に縮小すべし」ということなんですが、これも私的には納得間の高い考え方です。
昔の記事でも書いたんですが、この部分についての私の最大の疑問は、資金運用やリスク管理のノウハウのない郵貯・簡保が、民営化で競争すれば成功するなんていうバラ色の未来を想像できるのか、全く理解ができないということです。


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Posted by 47th : | 10:42 | コメント (3) | トラックバック (1) | 関連エントリー (1) | 時事

郵政民営化 pro or con ? (1)

8/15 追記あり <\p>

衆院総選挙とか郵政民営化絡みの話は、あんまり色々と書くと政治的知識やセンスの不足がばればれになってしまうので、深入りは避けておいた方が賢明とは思いつつ、とはいえ、自分なりに考えていることもあるので、批判を歓迎しつつ、ちょっと思いついたことを書き留めておこうかと思います、

民主党の政策って、どうなんだろう?

・・・ええと、実は今回選挙という話になって初めて民主党の公表している「郵政民営化に関する考え方」(の要約版)を拝見したんですが・・・これ、想像以上によくできているような気がするんですが、巷の評価というのはどんなものなんでしょう?
特に私的には納得間が高いのは、「基本的なポイント」の中で挙げられている次のあたりです。


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Posted by 47th : | 15:06 | コメント (8) | トラックバック (2) | 関連エントリー (1) | 時事

郵政民営化に見るデジャビュ

いまさら郵政民営化ネタもないんでしょうが・・・よく分からなくなったことがあったので、ちょっとメモ代わりに・・・
郵政民営化のメリット・デメリット色々あるのでしょうが、個人的に一番関心があったのは郵貯と簡保の350兆の資金のいきさきでした。この流れが変わると、日本の金融市場の供給サイドの偏りが是正されるきっかけとなるんじゃないかと思っていたのですが・・・
ただ、どうなんでしょう?
何だか最近の議論を聞いていると、民営化すると郵貯・簡保の運用サイドの競争力が高まることを前提に議論がされているようです・・・私の杞憂だといいのですが、この議論って20年前の「系統」の運用自由化の時の議論と重なるものがあるような気がします。


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Posted by 47th : | 14:10 | コメント (4) | トラックバック (2) | 関連エントリー (0) | 時事

分からないことが分かること

「過密ダイヤ」因果関係薄い JR脱線あす2カ月、原因の特定難航 (産経新聞)

死亡した高見隆二郎運転士(23)は乗務中のミスで過去三回、計十八日間の日勤教育を受けた。捜査本部は、日勤教育を恐れるあまり無理な運転につながった可能性もあるとみて、JR西の運転士から管理実態などを幅広く聴取。だが、現段階で「見せしめ」のような懲罰は浮かび上がってこないという。
捜査幹部は「どんな組織もミスをしたら責任を取らされるのは当然」と指摘、日勤教育に社会常識を逸脱するほどの制裁はなかったとみている。
同様に事故の遠因とされた同線の高速・過密化についてもダイヤ編成担当者から事情聴取。しかし、山手線などの首都圏の鉄道網に比べれば過密ダイヤとはいえず、車両やレール、保安機器などの「ハード面」も異常は見つかっていない。
新型ATS(列車自動停止装置、ATS-P)が未設置だった点も「他の未設置区間で事故があったわけではなく、『未設置が事故原因』という理屈は成り立たない」としており、捜査の難しさを強調する。

この記事に何を思うかは、きっと人それぞれだと思うのですが・・・私は、ちょっとだけ、ほっとしています。
原因の特定が難航しているのに、どうして?・・・と、思うかも知れませんが、物事の真相というのは、自分に見えているものと見えていないものをきちんと選り分けるところから始まるような気がするからです。
時間はかかってでも、ここから世論をかわすことが目的の対策ではなく、本当の意味で事故の再発防止に向けたとりくみのきっかけが生まれることを祈ります。


Posted by 47th : | 12:35 | コメント (7) | トラックバック (1) | 関連エントリー (0) | 時事

福知山線事件の切り口ポータル by 小僧さん

事件の「風化」と社会「科学」の不在(2)で勉強になるコメントをして頂いた小僧さんのまとめた福知山線事件関係のまとめサイトが素晴らしく、コメント欄に留めておくのがもったいないので、ご紹介&備忘のため

西日本鉄道株式会社 福知山線事故に関する語りを集めたページ


Posted by 47th : | 11:55 | コメント (1) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | 時事

「間に合いません」のそのときに

ようやく旅行前後に見逃した他の方のブログを巡回する時間ができたので、にょぷろさんのレッドロックスの風を見よ!を拝見していると風太君の気品溢れる立ち姿が!・・・二足歩行動物なのに猫背の己を猛烈に恥じ、思わずPCの前で姿勢を正してしまいました。
・・・で、更に過去記事を拝見していると、もう一つ風太君が!・・・って、にょぷろさんのサイトを風太君目当てで見ていたのではなく、興味をひかれたのがJALで配膳用カートとトレイを未収納のまま着陸した事件に関するエントリー(「失礼いたしました・・・。」と「はぁ・・・」)です。


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Posted by 47th : | 08:13 | コメント (1) | トラックバック (1) | 関連エントリー (0) | 時事

読んでみたい記事

日本からだとテレビのニュースや週刊誌の中吊りに触れる機会もないので、日本に関する私の情報源はネットがほとんどなのですが、JR福知山線事故に関するYahoo!のトピックスを見ていると、ここ数日は、事故後に社員が宴会しただの、ボーリングしただの、ゴルフしただの、海外旅行しただの・・・そんなニュースが9割以上みたいです。
こういう行動をとったこと自体は誉められるべきことではありませんが、だからといって、このことが今回の事件やその再発と何の関係があるのか、私にはさっぱり分かりません。
というよりも、こういう情報を記事にしている時間とスペースがあるのであれば、他にいくらでも報道すべきことはあるんじゃないのかと思っていたらtockriさんが「ニュースの優先順位」ということで次のように書かれていました

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Posted by 47th : | 16:15 | コメント (13) | トラックバック (3) | 関連エントリー (0) | 時事

事件の「風化」と社会「科学」の不在(2)

まずは言い訳から

事件の「風化」と社会「科学」の不在(1)には、色々コメントやTBを寄せて頂きありがとうございました。
実は、先週一回続きを書いてアップしたのですが、何か少し時間を置いて読み直したら、違うような気がしたので、ボツにしました。ボツになる前に読まれた方には分かると思いますが、人のスタイルをパクっても、いいことはないですね。
反省です。
で、気を取り直して、自分のスタイルでやろうと思ったら、サーバーが不調・・・その後もページは表示できても、管理画面にアクセスできないとか、いろいろ障害があって気持ちが萎えたので、こちらのサーバー移転を急遽実行に移すことにしました。
ブックマークやリーダーの設定の変更等ご面倒かと思いますが、なにとぞ宜しくお願いいたします。
また、安定運用とか言いながら、自分でMovable Typeのインストールとかやって、今ひとつ理解していないところもあるので、表示とかおかしかったら、それはそれで暖かい目で見てやってください。
といったところで、言い訳はこのぐらいにして本題の方へ。


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Posted by 47th : | 12:33 | コメント (10) | トラックバック (3) | 関連エントリー (0) | 時事

事件の「風化」と社会「科学」の不在(1)

この記事は旧ブログの同名記事を転載したものです。オリジナル記事に寄せられたコメント、トラックバックなどは、旧ブログをご覧ください。

先日の福知山線の事故に関する記事については、いろいろな方からトラックバックをいただきました。
本当にありがとうございます。

最初に高田さんのブログをきっかけに、規制緩和と安全の関係という切り口で考えてみたのですが、その後は「リスク」との付きあい方の問題なのではないかとも思い始めていました(よろずもめごと論さんに近い感じ?)
でも、トラックバックを頂いた方々の記事を読んでいると、(当たり前ですが)他にもいろいろな切り口があるということに気付かされました。((例えばにょぷろさんbunさんの書いたことを読んでいると、日米の違いとかリスク管理ということに単純に帰することができな問題のような気もしてきます)
・・・とかいって考えがまとまらない・・・そうかと思うと、R30氏のように「JR事故が経営者の責任じゃないならいったい誰の責任だというのか」と、(意図的にあおっているところがあると思うのですが)断定的に言い切る方が現れ、(で、R30氏の狙ったとおりというところもあると思うのですが)それに対して「そうじゃないだろう」というコメントが山のようにつけられていく。。。
そうした状況を見ていて、ふとデジャ・ヴュを感じました。


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Posted by 47th : | 08:09 | コメント (2) | トラックバック (2) | 関連エントリー (0) | 時事

 
法律・経済・時事ネタに関する「思いつき」を書き留めたものです。
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