Law School の全エントリー

BLE:試験中

今日の昼ぐらいから24時間リミットのBehavioral Law & EconomicsのTake Home Exam(持ち帰り試験)をやってます。しかし、何か体調が悪くて、最初は今日も花粉症がひどいと思っていたんですが、どうも微熱もあって風邪のよう・・・せっかく、この冬は一度もダウンせずに乗り切ったのに、こんなところで出るとは、と、日頃の行いの悪さを痛感しつつ、アメリカの強力な市販薬で何とか抑えながら問題と格闘中。

全部で9問のところ、回答の骨子は作成終了。具体的なドラフトに落とすところまで、今晩中に済ませて、明日の午前中、見直しという段取りの予定ですが、ご興味のある方向けに過去問からピックアップ。(これからダウンロードする人もいるはずなんで、さすがに今回の問題のネタバレはまだやめておきます。)


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Posted by 47th : | 21:36 | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Law School

EU会社法・証券取引法の試験問題

昨日受けたHopt教授のEU Corporate Law & Securities Regulationは、2時間の制限時間で概ね次のような内容の問題でした。(括弧内は配点)

 

I.1. EU委員会が現時点でCorporate Law Action Planを見直すに当たって、あなたがそのカウンセルだとしたら(40%)

(a) 課題事項から落とすべきと思うものはどれか?

(b) 逆に、より力を注ぐべきと思うことはどれか?

I.2.、以下の問に簡潔に答えよ。(10%)

(a)ヨーロッパ会社(European Companu)は有用か?

(b)One-tier BoardとTwo-tier Boardのどちらが望ましいか?

 

II.1 以下の事例についてヨーロッパ法の観点から答えよ。(40%)

ヨーロッパの上場企業のCEOとCFOは米国上場企業に対する友好的公開買付けの交渉のために米国にわたっていたが、基本合意締結にこぎつけた。しかし、会社としての正式な承認のためには取締役会での承認を得なくてはならないため、その承認を得るために彼らは帰国の途についた。その途上で、彼らは自社の法務部門と大株主であるインベストメント・バンクのトップに電話をかけ、基本合意について合意が成立したことを伝えた。

(a) 彼らの行為は適法か?会社はどの時点で開示義務を負うか?噂が流れた場合はどうか?

(b) 電話会社の職員Aは、その電話の内容をたまたま聞くことができたため、当該会社の株式を即座に購入した。また、インベストメント・バンクは、当初、当該会社の株式を売却する予定であったが、その情報を聞いて売却をとりやめると共に、自社の顧客である機関投資家に対して当該会社の株式の購入を推奨した。彼らの行為はヨーロッパ法に違反するものか?

II.2 以下の問に簡潔に答えよ。(10%)

(a) 企業買収指令12条について、国際的企業買収に関して問題となる点は何か?

(b) ヨーロッパSECは設立されるべきか?

 

・・・というような内容で日本語なら2時間で何てことはないんですが、時間のプレッシャーがある中で英語で書こうとすると結構ぎりぎりで・・・書きやすいII.の方から始めたら最後の方はもうきつきつでした。

ちなみに、ドイツ人の悩みに共感を示さない私は、I.(a)の筆頭にEuropean Private Companyと並んで、最低資本金制度なんて、オフショア設立が認められるのであれば議論しても無駄で、もっと総合的に債権者保護を考えるべき、と、あっさり言ってしまいました。まあ、Hopt教授は、ドイツ人にしてはかなりリベラルで、ご本人が授業中に最低資本金制度について数年かけてStudyをやれと言われても、何やっていいかわからないと仰っていたのでOKだと信じているんですが。


Posted by 47th : | 12:03 | トラックバック (1) | 関連エントリー (0) | Law School

Upham教授の"Law & Development"を振り返る (3)

日本はGWに入り皆さんもゆっくりされているんではないかと思います・・・が、こちらではいよいよ試験期間スタートです。とりあえず、私は、Distribution関係に特化した反トラスト法科目のテストに備えて、ひたすら判例を読み込んで(MTで)データベース化しています。

ただ、ひたすら反トラスト法の判例を読んでいるとさすがに飽きてくるんで、ここらで気分を変えて「法と開発」の回想にひたりましょう。

前回までの記事は、Upham教授の"Law & Development"を振り返る (1)Upham教授の"Law & Development"を振り返る (2)ということで。

Strutural Adjustmetn and the IMF/ World Bank

世銀とIMFが'governance'は'politics'とは違うというパラダイムの下にStructural Adjustmentを途上国に条件付けることが、実際には発展への道筋について一定の政治的選択を伴っていることを、「国家」の役割を6つの面から分析したBiersteker(1990)を使って見た上で、実際にはStructural Adjustmentが途上国の貧困層に苛酷な結果をもたらしているというSAPRIN[2002]で確認しました・・・ただ、何ででしょう、単に私がぼーっとしていたせいかも知れませんが、何だか余り印象は強くありませんでした。

Corruption

開発の場面で「問題」とされることの多いCorruption(不正とでも訳せばいいんでしょうか)ですが、経済理論的にはその功罪は必ずしも自明ではありません。
また、法的にみても「贈賄」が金銭を使って自己に有利な政策の実現を試みるものだとすれば、「合法的な」政治献金との区別は相対的なものでしかありません。
ここでも、Corruptionは、外形的に「ルール」をもって判別できることを前提に政策を組み立てようとするエコノミストからの視点と法律家の視点の対立が描かれます。

ただ、ここで印象的だったのが、Upham教授のKaufmanに対する苛立ちです。Corruptionが統計的な数値に出ないときには無視して、開発にはgovernanceが重要だと主張していたKaufmanが、corruptionについて定量的なデータを入手した途端、それが重要だと主張する・・・

「彼らにとっては、定量化されなければ目に見えないのと同じなんだよ」・・・異例の時間の割き方でKaufmanの二つの論文を比較させたのは、そうしたスマートなエコノミストたちの変節ぶりを学生自ら感じ取って欲しいという願いだったようですが、残念ながら、私を含め、Upham教授のこの苛立ちを共有するには、まだまだ苦い経験が不足していたのかも知れません。


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Posted by 47th : | 13:05 | コメント (2) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Law School

NYUよいとこ一度はおいで?

3月も半ばになると、そろそろ上位校も含めてロースクールの合否も出てきます。
アメリカのロースクールの合否というのは大学の成績の占める割合がかなり高く、複数の上位校から入学許可が出るものです。どこを選ぶかというのは実に贅沢な悩みで、脇から見ると「その中ならどこでもいいじゃん」とも思うのですが、本人にとっては結構深刻なものです。
一番簡単なのはランキングですが、これは基本的にJD(学部生の3年コース)を意図したものであったり、ランキングで重視されるポイントに偏りがあったりということで、特に上位校の間ではランキングだけでは決め手にならないこともままあります。

というわけで、最近メールをくれた友人を含めて「贅沢な悩み」を抱える方々の参考までに、私の通うNew York University(NYU) Law Schoolを念頭に置きながら、Law School選択のポイントについて。

何をしたいのか?

やはり基本は、留学中に「何をしたいのか?」というところです。
もちろん、学生の本分は勉強なんですが、学校で学ぶことだけが勉強とは限りません。
英語でコミュニケーションをとる能力を向上することも大事ですし、そもそも異文化の中でそこに溶け込んで生活するということも留学の一つの大きな醍醐味です。
また、実務家になってからの激務で疲れ切った心身を癒したり、家族との時間を持つということも大事でしょう。

こうした色々な目標のバランスや優先度を考えてみることは大切です。
さらに、そもそも異国での生活というのは、それなりに大変です。環境の変化への耐性とか社交性とか、食べ物の好き嫌いとか、そういう日常のストレスに対する自分の適応能力とも相談しないといけません。
向上心に富んでいても、生活の負荷が大きすぎて体調を崩しては元も子もありません。


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Posted by 47th : | 23:49 | コメント (8) | トラックバック (2) | 関連エントリー (0) | Law School

Second Thought about Spring 2006 Classes

一応、興味のある授業はひととおり聞き終わったところで、今学期の受講科目について、ちょっと変更しました。

前回は、KahanのCorporate Lawのゼミをとると書いたのですが、やっぱり落とすことにしました。まあ、個人的な都合もあるんですが、何で気乗りしないんだろうということをつらつらと考えてみると・・・

まず、講師側の「やる気」が一番大きいような気がします。前回の時点で6頁の裁判所の判決だけが配布されているだけという話をしましたが、結局、ゼミ当日までSyallabusはアップされませんでした。
そのSyllabusは、こちらなのですが・・・まずは、この最初の2回と最後の3回は、ほとんど何も決まっていないも同然です。
やはり最初の数回、というか、特に初回は、ゼミの「顔」というか、そのコースで講師側が何を伝えたいと思っているのかというメッセージを伝える場であるべきなんじゃないかと思います。これからまるまる4か月付き合うわけですから、コースの意図するところや、メソッドについての相互理解を形成することが必要なのに、これだけで何か拍子抜けがします。

それでもSyllabusのトピックや論文の選び方が興味をそそるものであれば・・・うーん、State Law Competitionを3回も使ってやるのかぁ・・・Takeover関係は2回で、それぞれ2論文ずつだけを厳選すべきところで・・・StoutとBebchuk・・・悪くはないけど、2つだけ選べと言われたとき、これを選ぶかぁ、まあ、悪くないけど、微妙・・・ガバナンスの話はInstitutional Investorだけかぁ・・・Securities Fraudと言いつつ、要するに原告株主問題かぁ・・・etc...

まあ、何か深い考えがあってのことだと思うんですが、何だか波長が合わない・・・というか、多分、私がPolicy Analysisということで、このゼミに期待していることと微妙にずれている感覚があるんですよね。(ところで、もし自分が会社法のこういうゼミをやるとしたら・・・考えてみると面白そうですね)

ただ、これは結局、講師との波長が合わなかったということの後付の理屈かも知れません。なにせ、結局、1回目の授業はDisneyのオピニオンをベースに、だらだらと事案の分析をしていくだけで、Policy Analysisではなく、単にCase Discussionの域を出ない上に、学生からの全く事案から外れた上に現実的でない問題設定に引っ張られて、議論の収拾がつかない状態になっていったりと、何だかよく分からないまま終わってしまいました。

他にも、4,5回(これもはっきりしないし、テーマを自由に選べるのかも有耶無耶)はコメント・ペーパーを提出する必要があり、どうもこれとプレゼンテーションでグレードが決まるというのもネックでした。
コメント・ペーパーはディスカッションの下地をつくるという点では有用なのは分かるんですが、性質的に関連文献や議論に当たりたくなるところがあるので、これをコメント・ペーパーでやっていたら他のことができなくなってしまいそうです(しかも、英語で書かないといけないというもネック。
というわけで、最後にある程度分量のあるターム・ペーパーを提出する方が性に合うというところもありました。

以上、様々な理由によりKahanのCoporate Law: Policy Analysisは落とすことにして、代わりにAntitrust Issues in the Distribution of Goods and Services (Scher)をとることにしました。

教授は実務家・・・というか、去年研修していた事務所のパートナーで顔は知っていたのですが、向こうはこっちを覚えていないだろうと高をくくって、単なるCourse Shoppingのつもりで行ったら、顔見知りのAssociateも来ていて、ばっちり顔を覚えられたこともあり、あと、内容的にも秋学期に手薄だったVertical Restraintで、Robionson-Patmanもやるということなので、こちらをとることにしました。

まあ、せっかく秋学期Antitrustに5単位をつぎ込んだので、この際、更にAntitrustに傾斜するのも悪くないかなというところで^^

・・・というわけですので、以上で春学期の受講科目になりそうなので、ブログをお読みの方で、一緒の授業をとられる方がもしいらっしゃったら、どうか宜しくお願いいたします^^ 


Posted by 47th : | 18:30 | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Law School

Classes of Spring 2006

昨日から授業が始まっていますが、とりあえず今学期のラインアップはこんなところで考えています。

Law & Development (F. Upham)

昨日第1回の授業だったのですが、やりたかったことにかなりマッチしている感じです。
開発の問題は発展途上国だけの問題ではなく、アメリカをはじめとした先進国の今後を考える上でも示唆に富むという漠然とした予感はあったのですが、とりあえず明日の授業のために読んだ Joseph Stiglitz, The Ethical Economist, FOREIGN AFFAIRS, November/December, 2005 で、その直感は外れていなかったようだと判明。

Financing Development (K. Davis)

こちらは特に発展途上国へのファイナンス手法に焦点をしぼったゼミです。
とりあえずAssignmentは結構あるようですが、頑張ります^^;

Corporate Law: Policy Analysis (Allen=Kahan)

これは(多分)オーソドックスな会社法ゼミだと予想しています。
新しい話がどれだけあるのかは分かりませんが、せっかくアメリカにいて会社法を勉強できる機会ですし受講を決定。
とりあえず第1回目のアサインは6頁のケースだけ・・・しかも秋学期のCorporationで読んだことのある判例・・・どれだけやる気があるのか、若干の不安が・・・

Merger & Acquisition (Amihud)

こちらはStern(ビジネススクール)の授業です。
元々、Wachtel LiptonのパートナーであるKatzの教えるLaw Schoolの方の講義を申し込んでいたのですが、時間が別のとりたい授業(Multiregressionのやつ)と重なっていることと、授業評価を見ているとCorporationやSecurities Regulationと内容が重なるところが多いという話もあったのでドロップ。
ただ、全く何もとらないのもなぁ、と、思っていたところに、この1.5単位という半端な単位数の授業を発見。
講義内容も、どちらかというとファイナンス理論的な側面から分析を加えたりということで、好みにあいそうなので、こちらにしました。
こちらはSternの講義なのと1.5単位だけなので1/24-3/9までの1月半のみ。

European Corporate Law & Securities Regulation (Hopt)

こちらは、上のM&Aの授業が終わった後に始まるスケジュールの授業。
Anatomy of Corporate Lawなんかの執筆者でもあるHoptの授業ということと、これを機会に苦手なEU会社法関係の概観を勉強するのもいいだろうということで選択。
ただ、スケジュール的にきつくなってきたらドロップするかも・・・

Behavioral Law & Economics (Bar-gill)

先生はなんと30歳のイスラエル人・・・うーん、こういうのがあると自分が歳をとったという気が・・・
まあ、そんなことはどうでもいいのですが、最初はこっちを聴講にしてMultiregressionの方を正式登録しようかなとも思ったのですが、いろいろと単位のこととかを考えて、こっちを正式登録することにしました。
本当は普通のLaw & Economicsもとろうかと思っていたのですが、M&Aと時間がかち合うし、教科書を見たら、すごい初歩的なところで終わってしまう危険も感じたので、こっちにしておきました。

Regression & Multivariate Data Analysis (Simonoff)

これもSternの授業で、教授にメールをしたところ、席に余裕がある限り聴講は全然OKということだったので、これをとることに。
シラバスを見ると、Assumptionのチェックに時間を割いているし、一応、logistic regressionもやるようです・・・ただ、このシラバスがふるっていて、かなり脅しが入っています。
こちらも授業は2月スタートなんですが、それまでに宿題をやらないといけなさそう・・・
ちなみにソフトはMinitabを標準で使うということのようです。

・・・あと、Sternの1.5単位のVenture Capital Financingも登録はしているんですが、ちょっとワークロード的にきつそうなので落とす予定です。
それでも、正式登録13.5単位で、聴講を入れると16.5・・・うち、ゼミ2つというのは秋学期以上に追い込まれそうな予感も・・・どうなることやら、乞うご期待^^;

 


Posted by 47th : | 14:57 | コメント (1) | トラックバック (1) | 関連エントリー (0) | Law School

テスト終了!

つい先ほど、AntitrustとCorporationのTake Homeをアップロードいたしました。
これで、2週間にわたる試験も終了です。
それにしても、この持ち帰り試験(Take Home)は面白い仕組みでした。
持ち帰りといっても、参照できる資料には制限があって、例えば、Antitrustだと、授業で使ったケースブックと条文・ガイドライン集以外は自分のノートだけしか使ってはいけないことになっています・・・なんですが、実際、このルールに反していてもばれるという確率は極めて低いわけです。
また、Corporationの方は、Westlawなんかのインターネット・データベースだけが禁止されているだけで、あとは何を参照してもOKということになっています。となると、2週間の間に関連文献とかを調べまくることについては、何のおとがめもありませんし、Westlawを使ったとしても、これまたばれる確率はほとんどなさそうです。
極端なことを言えば、誰かに代筆を頼んでも、まずばれないでしょうし・・・
これで試験の公正性は保てるんだろうか?、とか、差がつくんだろうか?とか、いろいろと思うんですが、まあ、それこそ1年生の弁護士に同じ内容のメモを書かせても、できのよしあしというのは自ずから出てくるんで、差は出てくるんでしょうね。
あと面白かったのは、愚直に、このinstructionを守って授業で使ったマテリアルやノートを何度も何度も読んでいると、授業の時にさりげなく教授が言っていたことの意味に思い当たったり、ケースの理解が深まってくるのが面白かったです。
なんか、他の文献とか見て知恵をつけてしまうと、かえって変な答案になってしまうのかも知れませんね。


Posted by 47th : | 17:20 | コメント (1) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Law School

秋学期授業終了

本当は昨日、私のとっているクラスは全部終わったんですが、まあ、今日が授業の最終日ということで^^
8月末から始まって3か月・・・何か意外とあっという間でした。
記憶の新鮮なうちに、各科目についてのショートコメントを。

Corporation - John Coates

あのCoatesということで、相当に期待も高かった授業でしたが・・・思ったよりは普通・・・というか、よくも悪くも「学者」というよりは「弁護士」で、Wachtellで若いアソシエイトに次々質問していじめている姿が、よく似合う人でした(笑)。
授業の中での白眉は、やはりM&Aのところでした。それまでのところは、結構ケースブックと条文に沿ってオーソドックスな感じで進んでいたんですが、M&Aのところに入った途端、目の光り具合が違う。
もう、実務も理論も裏の裏まで知り抜いているという自信が満ちあふれていて、学生にあてることもほとんどせず、もの凄いペースで面白かったです。NY Lawyerさんが書いていましたが、Unocalのところの解説は圧巻。日本では差別的自己株式買付というところだけが妙にクローズアップされていますが、全体のスキームの組み方はゲーム理論的な発想に基づいた極めて合理的なもの。
このクリエイティブな防衛策を禁止するとは、SECも罪なことをするものです(笑)。


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Posted by 47th : | 22:27 | コメント (4) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Law School

Corporationの宿題

今学期とっている、CoatesのCorporationでは、期末の試験(In Class & Tak Home)以外に、Homeworkがあるのですが、これが元Wachtell(アメリカでトップのM&Aファーム)のパートナーらしい宿題で、指定された上場会社に対するTake Overの準備のための対象会社の支配権に関して分析したメモをつくるというもの。
私の割当ては、AOLやケーブルテレビで有名なTime Warner Inc.
株主構成やインサイダーの持株比率、取締役の選解任方法や少数株主の総会招集権の有無等を、ベースとなる会社法と比較した上で、最終的にこの会社の支配権をとるために、どのぐらいの期間が必要になるかを簡単にまとめなきゃいけないのですが、一つ注意書きが・・・

1頁を超えた部分は一切考慮対象にしない。

つまり、この盛りだくさんな内容を、きっちり1頁に収めないといけないわけで・・・そうすると、どうなるかというと、どこにもFontもSpaceも、marginの指定もないのをいいことにこんな感じになります。
上下左右のmarginを削り、フォントは9pt Times Roman、行間は最小・・・ほとんど嫌がらせ以外の何者でもないんですが、結構、周りの日本人に話を聞いても、みんな同じような感じです。
・・・せめて、2頁にしてくれれば、もうちょっとは見やすくなるんですが・・・
ただ、宿題そのものとしては結構面白く、知識としては分かっていたはずのことでも、開示資料を追ってCharter, Bylaws, Certificate,Proxy,10K, 10Q,8K,F4...を丹念に読むのは、いろいろと新鮮でした^^
ちなみに、Time Warnerは、Staggered BoardもPoison Pillも、Golden Parachuteもなし。というわけで、かなり潔いわけですが、といっても、ちゃんとblank check preferredはあるので、morning after pillを入れるのに障害はありませんし、デラウェア州一般事業会社法203条の事業結合制限法の適用もあるので、全くの丸腰ということでもありません。
ただ、株主に対する開示は非常に充実していて、個人的には好感を持つことができました。


Posted by 47th : | 09:25 | コメント (4) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Law School

このCorporate Financeを、如何せん

秋学期も始まって1か月以上が経ち、授業のペースも大分つかめてきた感じです。前に話したQuantitative Methodは、今週からいよいよregression analysisに入ってきたのですが、その前段階のHypothetical Testingまでのところが、まだ完全にものになっていないせいか、若干消化不良気味です。一度、ここらで時間を見つけて、自分向けに内容をまとめたペーパーでも書いてみようかなと思案中・・・題して「弁護士のためのQuantitative Method」ということで^^;。
・・・と、こちらは消化すべき内容が豊富なので苦労しているという話ですが、対極にあるのがCorporate Finance。
1か月経つのに、まだCapital BudgetingとBond and Stock Pricing・・・しかも、Stock Pricing といっても、CAPMとかには、まだ全く入らないままに、これで1/3を消化・・・一応、期末までにはオプションにも入る予定ということですが、本当かいな?という感じもあり・・・
教授がビジネス・スクール(Stern)の人とということで期待していたのですが、逆にLawの人間をなめているのか、異様なまでに丁寧に授業を進めていくため、全く予習しなくても授業に出ていればOK・・・


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Posted by 47th : | 18:42 | コメント (2) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Law School

近況報告-Quantitative Methodのことなど

気がつくと、学生生活も1月ほど経ちました。
大分生活パターンも慣れてきたのですが、何だかブログの更新頻度はご覧のとおり激減(苦笑)・・・いや、実際予習が大変というか、実は結構楽しくて、時間が空くと統計学とか経済学の本をひっくり返していたりするからんですけどね。
とりあえず、まだ1か月しか経っていないわけですが、今学期一番のヒットは、やはりRubinfeld教授のゼミ2つ--Quantitative MethodとAntitrust Law & Economicsです。
Quantitative Methodの方は、まだ回帰分析にも入らずに、割合丁寧に統計学の基礎的なところからやってくれているので、概念自体は自分で統計学の教科書を読みながら勉強したことと大きく変わるわけではないのですが、実際の裁判で統計的手法を用いることで何ができるのかということを織り込んでくれます。
例えば、今週は、Castaneda v. Partida(430 U.S. 482, 97 S.Ct. 1272)という判例を使ったケース・スタディで、統計的手法の実際の利用例を紹介。
テキサス州のHidelago Countyという州では、人口調査によれば79.1%の住人がメキシコ系アメリカ人なのですが、この郡で大陪審の候補者としてリストアップされる名簿の中ではメキシコ系アメリカ人は39%でしかありませんでした。
そこで、この現象が単なる偶然なのか、意図的な人種差別が介在しているのかが問題となるわけですが、ここで二項分布(Binominal Distribution)と中心極限定理(Center Limit Theoreum)を用いることによって、これが偶然である確率は限りなくゼロに近いということが証明され、原告側は差別の存在について一応の証明を果たすことができたという話になるわけです。
こういう具体例が示されると、勉強するときにもフォーカスが合わせやすくなるわけで、おかげで独学のときには今ひとつピンと来なかった部分が霧が晴れたようになったりします。
もう一ついいのは、「現実のケース」ということで、「統計的手法の限界は何か」ということについても、同時に考えさせられるところです。
例えば、このケースでは、そもそも人口調査におけるメキシコ系アメリカ人の推定手法(Last Nameを用いた推定)の妥当性や、全人口の分布と陪審員としての要件(年齢や学歴)を満たしているメキシコ系アメリカ人の分布が異なる可能性が指摘されるわけです。
更に、この事件を最終的に決するためには、単に統計的な結論だけでは不十分で、そもそも「陪審員の候補者選定が人口分布に比例していなければならない」ということが法として要請されているのかどうか、という問題を解決しなくてはならないといったことも議論になります。
というわけで、Rubinfeld教授の薦めていたFreund, Modern Elementary Statisticsをしこしこと読みながら、電卓片手に練習問題を解いたりしているので、ブログを更新するのが遅れたりするわけです。


Posted by 47th : | 11:06 | コメント (7) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Law School

US Lawへの誘い? (3)

前回の終わりに紹介したSheppard教授の発言-ファシズムとcivil law countryの相関関係(correlation)が存在する-に、苦いものを感じながらも、最初は「まあ、スルーしておくか」と思ったのですが、他の学生がこの話題にくいつき始め・・・「理由は私にも分からないが」などと言っておきながら、「common law countryの国は過去の先例を通じた多様な議論を大切にするが、civil law countryは条文で与えられる法律を絶対視する傾向があるのが関係しているかも知れない」とか、これまたcivil law countryの国は言論統制があるかのような一見もっともらしいが、実は全くの誤解に基づく理論などを、これまた披瀝し始めたので、さすがに黙っていられなくなって、発言してしまいした(・・・我ながら、まだまだ「青い」)

これを相関関係(correlation)というなら、例えば、王政の国はファシズムに走らなかったが、ファシズムに走った国はみんな民主主義だったわけで、民主主義とファシズムは相関関係があることになるし、そういうのは学術的とか統計学的な意味での「相関関係」(coorelation)と言うべき話ではありませんよね。

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Posted by 47th : | 11:14 | コメント (9) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Law School

実質的First Week終了

金曜日は授業が入らないようにスケジュールを組んでいるので、とりあえず、ロー・スクールの最初の週の授業は今日まで。
一つを除いては、受講予定の授業はひととおり受け終わりました。
余りに早口だとか、なまりが強くて聞けないという先生はいなかったので、とりあえず今学期は以下の授業をとる予定です。

  • Coates, Corporation
  • First, Antitrust
  • Chopra, Corporate Finance
  • Rubinfeld, Antitrust Law & Economics (seminar)
  • [Rubifeld, Quantative Method (seminar)]

最後の奴は、履修しようとしたらシステム上は受付が締め切られていて、来週、実際にクラスに行ってみて受講できるかどうか見てみるまで不明です。正直、セミナー2つはきついような気もしているんですが、CorporationとCorporate Financeのassignmentは意外ときつくなさそうなので、この際、興味に任せてやってみようかと無謀なことを考えています。


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Posted by 47th : | 15:33 | コメント (5) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Law School

US Lawへの誘い? (2)

前回、テストの話をしたのですが、授業はどうだったかというと・・・いわゆるソクラテス・メソッドと呼ばれる手法で、宿題の範囲にあるケース(判例)を使って、学生に「原告側ならどういう具合に主張を根拠づけるのか?」とか「今の原告の主張に対して被告なら、どう反論するか?」といったことを発言させていくような感じです。
噂には聞いていて、日本人には賛否両論という話は聞いていたのですが、受講者がLLMの学生だけということもあって、結構、皆ちゃんと予習してきているので、余り的外れな方向に議論がいくことはなく、割合ケースに沿った感じで議論が進むので、これ自体はいいのですが・・・辟易したのは、学生との質疑応答です。
入門編ということで、なるべく質問を受け付けようというポリシーがあったのかも知れませんが、ともかくところどころで"Any questions ?" と教授がいうと、途端に質問の嵐・・・それ自体は、そんな責められるような話でもないと思うのですが、何せ米国法を勉強したことがない学生への米国法全般のイントロダクションですから、トピックはいくらでも拡散可能です。
しかも、LLMの学生というのは、基本的に母国で法学の学位を持っていて、なまじ法律知識があるので、「自分の国では○○だけど、アメリカではどうなのか?」ということを始めたら、ほとんど無限に質問は続けることが可能です。しかも、いろんな国から来ているわけで・・・
1時間ぐらい本筋と関係のない質問が続き、結局、アサインメントの範囲のケースのディスカッションは15分ぐらいで終わり・・・とかいうことが起きたりして、几帳面な日本人としては「なんだかなぁ・・・」という感じもあるところです。
まあ、これが米国ロー・スクールの洗礼ということなんでしょうが、分かっていても多少面食らいました。


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Posted by 47th : | 20:23 | コメント (2) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Law School

US Lawへの誘い? (1)

実は先週からロー・スクールの授業が始まって、その予習に追われたりしています(汗)。
私のとっているのは、LLMというコースなのですが、英米法の国で学位をとっていない学生はIntroduction to U.S. Lawというカリキュラムを受けなくてはいけないことになっています。
今回、教科書に使ったのはAmerican Law In A Global Context: The Basicsという本です。
600頁ぐらいある割には、お値段も(この手の本としては)手頃で、内容的にも憲法から、契約法、不法行為法、民事手続法、刑事法・・・と一通りカバーされているので、(多少くせはあるのですが)最初のとっつきとしては悪くない本です。
もっとも、多少問題なのは、NYUの場合には、この600頁余りある本を月曜日から木曜日の4日間でカバーし(もちろん、スキップするところはあるのですが、それでも7割ぐらいはアサインメントの対象になっています)、金曜日には、こんな感じのテストがあるというところです。(なお、問題文は回収されてしまったので、以下は私の記憶にある範囲のことを適当に訳したものですので、いろいろと細部に違いはあるかも知れません)


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Posted by 47th : | 10:35 | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Law School

 
法律・経済・時事ネタに関する「思いつき」を書き留めたものです。
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