Jury System の全エントリー

とはいえ、「裁判員制度に欠けているもの」

昨日の裁判員制度≒社外取締役?には、早速、色々なコメント・TBを頂きました。
ろじゃあさんにご指摘いただいたように、そもそも社外取締役制度に対するイメージそのものが食い違えば、思い描くものが違うわけですが、私が「似ているなぁ」と思ったのは、次のような点からで、この部分だけなら社外取締役制度に「似ている」という言い方はできるんじゃないかなという気がします。

  • 情報量・スキルにおいて圧倒的な蓄積を持っている第一次的な意思決定権限者の判断に対して、何らかの理由(利益相反関係や捜査機関よりのバイアス?)により「不信感」が存在する。
  • その「不信感」に対して、情報量・スキルにおいては遥かに劣るものの、「不信感」の原因からはリモートな(独立性のある)者にボーティング・キャストを与える。

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Posted by 47th : | 11:00 | トラックバック (3) | 関連エントリー (0) | Litigation : Jury System

裁判員制度≒社外取締役?

陪審制度は「合理的」?について、いろいろとコメントを頂いたのですが、その後で拝見したtoshiさんの裁判員制度(弁護士の視点から)やはいじゃんぷ@よろずもめごと論さんの裁判員制度を読んでいて、私が勝手に感じたのは「市民感覚」というのは「世論」とか「民意」とか、そんな大層な話ではなく、言い方は悪いのですが、「独善的な裁判官にお目付けをつけなあかん」という、もうちょっと世俗的な話なのかなという気がしてきました。
というのも、toshiさんは刑事裁判をやる中で「裁判官というのは、検察・警察の捜査手法を否定することに消極的だ」とか、はいじゃんぷさんは「公共事業等に絡む事件では裁判官は「お上」に配慮しすぎだ」という問題意識が根底にあって、これを直すには「市民の監視の目」が必要だということなのかと思ったので・・・私の勝手な誤解だったら、大変に申し訳ないのですが<(_ _)>(ちなみに、はいじゃんぷさんは、刑事事件については裁判員制度導入には否定的なので、その点にはご留意を)
こういう意味での「監視の目」とか「外部の視線」という意味なら、確かに何も法律の専門家でなくてもいいのかも知れません。逆に、そういう「法曹界の常識」に染まっていない人をきちんと説得できないと判決が書けないとした方が、小難しいテクニカル・ワードや法律家同士の阿吽の呼吸で何とかするという「ごまかし」が効かない分、いいところもあります・・・で、この構造って、何かなじみがあるなぁと思ったら、「社外取締役だよね、これ」という気がしてきました。


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Posted by 47th : | 13:15 | コメント (13) | トラックバック (5) | 関連エントリー (0) | Litigation : Jury System

「陪審制度」は合理的?

ニレコ事件とか敵対的買収絡みの話というのは、私にとっては、余りにも身近過ぎる上に、少なからぬ利害関係?もあるので、生臭くなりそうなので、ちょっと全然門外漢な分野・・・裁判員制度の方へ話をシフト。
直接のきっかけは、札幌からニュースの現場で考えることの高田さんの「法廷ショー」の時代?です。

酒場で彼らは「こうだな」「そんな感じで両手を広げて」と大笑いしながら、法廷パフォーマンスの真似事で笑いを取っていたけれど、これは笑い話ではないのだ。それほどまでに、この制度は問題を抱えすぎているのだと思う。「刑事事件の審理に市民の感覚を持ち込む」とは、いったいどういうことなのだろう? 理念は正しいのかもしれないが、日本の刑事司法をきちんとした姿にするのならば、たぶん、裁判員制度よりも先に、取り調べの可視化(つまり「密室司法」「人質司法」の解消)が優先されるべきだったと感じている。

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Posted by 47th : | 17:42 | コメント (5) | トラックバック (5) | 関連エントリー (0) | Litigation : Jury System

 
法律・経済・時事ネタに関する「思いつき」を書き留めたものです。
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