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ベッカム様の御利益は?

ろじゃあさんの「チケットが売れる必要性」がある枠組みなのかどうか・・・「ベッカムはずし」余波というエントリーで、イングランド(マクラーレン監督)が今度のギリシャとの親善試合のメンバーからベッカム様を「落選」させたことで、チケットの売れ行きががた落ちになったという記事を紹介されているんですが、これを読んだときに、まず思ったのは・・・

  • そもそもWC直後、Euro予選開始前の親善試合は一種のエアポケットだから、元々観客動員は多くないんじゃないの?
  • レアルに言ってしまったベッカムが、イギリスで未だにそこまでカリスマ的な影響力を持っているというのは本当かいな?
    アメリカとか日本だとベッカム様のチームみたいな扱いだけど、客観的にはジェラードやランパード、ルーニーなんかの方が、国内での認知度は高いんじゃないの?
  • WCでもベッカムはFKこそ凄かったけど、後は生彩を欠いていたし、ポルトガル戦でも、どっちかというと新鋭レノンの方が強烈な突破で印象を残していたから、国民的にはレノンを見たいんじゃないの?
  • FAと代表叩きはイングランド・メディアの常道というか生き甲斐だから、眉に唾をつけた方がいいんじゃないの?・・・っていうか、あれだけエリクションをこけおろして引きずり下ろしたのに、早速初戦も終わらないうちにマクラーレン引きずり下ろしキャンペーンを始めるとは、さすがイングランド・メディア・・・

という辺りでした。

ろじゃあさんの紹介されている記事の中では前売りが35000枚ということだったんですが、昨日行われた試合では最終的には入場者数45864人になったようです。

この数字をどう位置づけるべきか、せっかくなので、2002年W杯終了後のイングランド代表のホームの試合の観客動員数を調べて見てみました。(ソースはイングランドFAの公式サイトのこちらから)


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Posted by 47th : | 00:44 | コメント (2) | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Statistics

樋口=坂野ペーパーの意味合いについて

いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」のまさくにさんが権威主義?それとも・・・というエントリーで、次のように指摘をされています。

金利上限引下げ問題の記事を書いていて、不思議に思うことがある。それは、「早稲田大学消費者金融サービス研究所」の出してるペーパーをある種の「証拠」として提示している人たちが、なぜその内容に何らの疑問を感じないのか、ということだ。・・・
・・・「金利上限引下げ論者は(提示されたようなペーパーに対して)論理的に有効な反論をしてから、引下げ論を言うべき」と批判している以上、彼らが論拠となし た「ペーパー」に関しては、十分信頼できると判断した理由というのが必ず存在するはずで、ペーパーへの反論に対しては論理的説明ができるはずだと思う。も しも、信頼できないということならば、当然そのペーパーの意見を自分の意見の論拠として採用しないからだ。
・・・なぜ「早稲田大学消費者金融サービス研究所」のペーパーを鵜呑みにするのか、ということです。鵜呑みという言い方は不適切かもしれませんが、彼らの論の展 開としては、土台の部分では件のペーパーがあってのものだからです。十分信頼できると考えるから採用する訳ですよね?その評価の源は何によるのか、という ことが謎なのです。単に権威主義的に「早稲田大学だから」というようなことで信頼するということでもないですよね?ならば、読み手の評価が必ず存在し、そ の時の評価とは「彼らが知っている経済学的理論」に十分適合したものであるはずなのです(それ故採用したわけで)。彼らは政策についても、「経済学的理論で評価するべき」と求める訳ですし。その「読み手の評価」というのがあるのであれば、素人に湧いてくるような程度のごく普通の疑問は、きっと説明可能なものであると思います。

まず、最初におことわりしておきますと、私自身を含めて金利上限引下げ反対について経済学的議論をしている人が「論拠」としているのは、早稲田ペーパーそのものではなく、経済学のごく基本的なロジックです。それは、磯崎さんのブログで早稲田ペーパーが紹介される以前から、私を含めて金利上限引下げ反対論者が主張していたことからも明らかだろうと思います。

・・・と、予防線を張っておくのは、どだい、どんなに慎重に設計され、注意深くなされた実証研究であっても、およそ現実の社会を相手にする経済学における計量分析については、けちをつけようと思えば、いくらでもけちをつける余地があるからです。

なので、「早稲田ペーパーに問題があるから、上限金利規制引下げ反対論の論拠は崩れた」という論法は不毛だからです。上限金利引下げ反対のロジックと非整合的な実証研究があれば、ロジックとの乖離を考えることに意味はありますが、たとえ、まさくにさんの議論が全て正しかったとしても、根本的な経済学のロジックにおいて金利引下げ規制が望ましくないという論拠が示されたことにはならないというところは、最初に確認させていただきたいと思います。

それでも、早稲田ペーパーは、現在入手可能なデータの範囲で最も包括的な分析を行っているものですので、その結果が、経済学のロジックと整合的であるということは、「経済学のロジック通りに世の中が動くとは限らない」と主張する方々に対しての一つの反証にはなるとは思っています。

その意味で、樋口=坂野ペーパーは、昨日のエントリーでも書いたように、個々の係数の解釈については異論を差し挟む余地もありますが、結論に関してはロジックの援用に使えると判断しているわけです・・・と、ようやく本題ですが、まさくにさんが「貸金業の上限金利問題~その9」で仰っていることについて、現在進行形で統計的分析をかじっている身として、少しフォローしてみたいと思います。


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Posted by 47th : | 12:15 | コメント (5) | トラックバック (2) | 関連エントリー (2) | Statistics

樋口=坂野ペーパーのテクニカル面での?

(追記あり) 

bewaadさんが「グレーゾーン金利に関する見方について・中編:まさくにさんへのリジョインダー」という記事で、早稲田大学消費者金融サービス研究所の樋口大輔=坂野友昭「消費者金融顧客の自己破産ーその特徴と原因ー 」(pdf)について検討されています。

私も、この樋口=坂野ペーパーでやっているロジスティック回帰分析は気になっていて、以下の結論部分については、それなりに説得的だと思っているんですが、細かいところでは気になるところがちょこちょこあります。

本研究では、主要な関心を、①新規時における与信者による無理な貸付け、②貸付実行 後における与信者による追加的貸付け、③貸付実行後におけるライフイベントの発生とい う3 つの観点に据えて自己破産の原因を分析してきた。これまでに展開してきた分析の結 果は、自己破産の発生を説明する要因の中で最も発生原因を説明しうるのは、減収という ライフイベントであるということを示している。債務件数および額の増加という要因は確 かに無関係ではないが、説明力は限定的である。(p.22)

テストが終わってからゆっくりと、とも思っていたんですが、bewaadさんの尻馬にのって、テクニカルなところで気になっているところを少しメモしておきます。


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Posted by 47th : | 01:00 | コメント (19) | トラックバック (1) | 関連エントリー (2) | Statistics

トリビア:Logistic RegressionのGoFはソフトによって違う

多分、統計学をやっている人には常識なんだろうと思うんですが、個人的には「へぇ」と思う話とちょっとした裏話があったのでメモしておきます。

Law Schoolの授業は既に終了し、試験期間にどっぷりと入っているのですが、Stern(ビジネス・スクール)は、まだ授業があり、聴講でとっているRegression and Multivariate Data Analysisは、来週まで授業があります。

この授業のおかげで、大分Minitabの使い方も覚えてきたんですが、昨日の授業でLogistic RegressionにおけるGoodnes-of-Fitの判定の際のアルゴリズムが統計パッケージによって違っていて、同じデータでもソフトによって全く違う値が出るという話がありました。

詳しくは、J.S.Simonoff, Logistic Regression, Categorical Predictors, and Goodness-of-Fit: It Depends on Who You Ask, 52 American Statistician 10 (1998)を見ていただきたいのですが、例えば、スペースシャトルのブースターをつなぐゴム製のリングの破損確率と打上日の気温との関係について次のようなデータセットがあったとしましょう。


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Posted by 47th : | 13:03 | トラックバック (0) | 関連エントリー (0) | Statistics

 
法律・経済・時事ネタに関する「思いつき」を書き留めたものです。
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