ゲーム理論と衆院解散 [ 2005年08月12日 ]
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Posted by 47th : | 11:35 | Law & Economics
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» 郵政民営化解散と総選挙 from BLACKFIELDS
今度の衆議院総選挙は、かなり興味深い。マスコミでは、自民党内部の戦いが注目を浴びているようだが、民主党にかかるプレッシャーも結構、面白いと思っている。
... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年08月12日 19:07
コメント
「民主党も「郵政民営化選挙」上等で、正面から受けて立つとか」とありますが同感です。郵政民営化の当否を問題にしている解散・総選挙であり、有権者もそのつもりなので、民主党としても、その論点に積極的に入っていかないことには、存在意義が小さくなり、票を集めにくいと思います。
もっとも、その論点に入っていくと、民主党内部でも分裂する可能性があるでしょうから、現実的には難しいんでしょうね。そうなると、民主党は、存在意義の小さいまま、選挙当日を迎えてしまうような気がするのです。
(さっそくコメントしてみました。)
Posted by blackfields : 2005年08月12日 19:05
>blackfieldsさん
どうも。また宜しくお願いします。
郵政民営化については政治的なコンテキストと経済的なコンテキストの両面があるんでしょうね・・・その辺りを考えると私個人の中でも民営化への賛否は決めかねるところがあるんですが、それでは喧嘩としては負けですよね。
Posted by 47th : 2005年08月12日 22:38
ご無事に再渡米なさったようで、なによりです。
今回の選挙で「郵政民営化」だけが争点となって終わってしまうようなら、日本の将来は暗いなあ、というのが正直な感想です。個人的には、今一番大事なのはどうやって破綻財政を再建するかという点であり、次いで大事なのは孤立しかかっている北東アジア内での外交状況をどう立て直すかという点だと考えています。郵政民営化も確かに小さな問題ではないのですが、それが上記2点よりも優先されるべき課題だとは考えがたいのです。小泉首相のとった戦略については47thさんの分析通りだと思うのですが、そのような争点設定をしている時点で政治家としての大局観がない(乃至は、大局観を説明し切れていない点で説明責任を果たしていない)と思うのですが・・・
Posted by くぼ : 2005年08月13日 09:04
別に与党を援護するわけではありませんが、優先順位を誤っていることは今回の法案を廃案にする理由にはならないのではないでしょうか?破綻財政の改善に全く寄与しない法案だという切り口であれば、(大局観を完全に誤っているという意味で)議論の俎上に上がると思いますが。
Posted by じょう : 2005年08月13日 10:05
ちなみに、民主は、民営化しないまま公社を縮小し、赤字になれば、最終的には税金を突っ込むという考えのようですね。住専処理を彷彿とさせるこんな対案しか出てないというのは、ちょっと我々納税者が不幸な気がします。
Posted by じょう : 2005年08月13日 10:16
>くぼさん
ちょっと舌足らずだったかも知れませんが、私も小泉さんの争点設定が正しいとは思っていないのですが、政権をとるとか転覆するとかいう瀬戸際では、時には不利を覚悟でも相手の設定した土俵で戦うことが必要なんじゃないかという気がするんですよね・・・
>じょうさん
細かい点はありますが、公社のままリスクを最少限度にして業務、特に金融保険分野を縮小しつつ、ユニバーサルサービスの維持のための負担については税金投入というのは、それほどおかしな話ではないような気がします。
住専との絡みでは、前に書いたのですが、ノウハウがないままに大量の資金をもってリスク事業に参入していくことの方が住専に近いのかなという気がしています。
Posted by 47th : 2005年08月13日 14:15
まったくもってくぼさんのおっしゃるとおりです。ただ、破綻財政建て直しのために、マスコミがあまり食いつかないところでひっそりと(?)議論が進められ、インフラが整いつつあると希望的に観測します。それから、外交政策についても、国会というよりは、政府(官僚レベル。政治家はパフォーマンスしか考えないからあまり期待できない。)でじっくりすすめられていてほしいという希望的観測も持ってます。
Posted by blackfields : 2005年08月13日 16:26
出し遅れであることを承知の上で、お返事など。
>じょうさん
おっしゃるように、優先順位を誤っていることが法案廃案の直接の理由とはならないとは思います。しかしその問題と、選挙の争点が「郵政民営化法案、是か非か」に収斂されるべきかという問題とは、また別の問題だと思います。何らかの改革が必要であることは当然の前提ですが、小泉首相の主張するようにこの選挙の争点を「郵政民営化」に矮小化してしまってよいのか、むしろ改革の今度の展望を争点として問うべきではないのか、というのが、僕の問題意識です。どうも首相は、今回の郵政民営化を「改革の本丸」と連呼し続けるだけで、その後の工程表を示していないように思えてならないのです。
>blackfieldsさん
財政改革のインフラが整いつつあって欲しい、という希望はありますが、僕自身はあまり楽観していません。財務省あたりが頑張っているのでしょうか・・・
外交についてもいろいろ考えはありますが、一言で言うといまの外交は結果を急ぎすぎのような気がします。
Posted by くぼ : 2005年08月14日 22:57
>くぼさん
今回の議論について物足りなさを感じるという点は同感です。ですが、我々には与えられた選択肢から選ぶしかないわけで、ないものねだりをしてもしょうがないかな、というのが僕の本音です。
Posted by じょう : 2005年08月15日 00:52
何かちょっと観点がずれているのかも知れないんですが、やっぱり財政破綻って深刻なんですかね?
デフレ期の赤字財政というのが大変なのは分かるのですが、デフレ解消のためには、大規模な財政支出もやっぱり必要な気もするところで・・・
で、インフレに戻ってきたら(戻れるのかというところはあるにせよ)、そのときのGDPの規模とか成長率にもよるんでしょうが、今の財政赤字の規模というのは問題視するレベルのものなのか・・・この辺り、私がマクロに弱いんで分からないところなんですけどね。
Posted by 47th : 2005年08月15日 10:42