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このCorporate Financeを、如何せん

秋学期も始まって1か月以上が経ち、授業のペースも大分つかめてきた感じです。前に話したQuantitative Methodは、今週からいよいよregression analysisに入ってきたのですが、その前段階のHypothetical Testingまでのところが、まだ完全にものになっていないせいか、若干消化不良気味です。一度、ここらで時間を見つけて、自分向けに内容をまとめたペーパーでも書いてみようかなと思案中・・・題して「弁護士のためのQuantitative Method」ということで^^;。
・・・と、こちらは消化すべき内容が豊富なので苦労しているという話ですが、対極にあるのがCorporate Finance。
1か月経つのに、まだCapital BudgetingとBond and Stock Pricing・・・しかも、Stock Pricing といっても、CAPMとかには、まだ全く入らないままに、これで1/3を消化・・・一応、期末までにはオプションにも入る予定ということですが、本当かいな?という感じもあり・・・
教授がビジネス・スクール(Stern)の人とということで期待していたのですが、逆にLawの人間をなめているのか、異様なまでに丁寧に授業を進めていくため、全く予習しなくても授業に出ていればOK・・・


楽勝ならいいじゃん、と思うかも知れませんが、この程度ならテキストとなっているRoss et al, Corporate Financeを読んで、練習問題を解いていれば自分でも勉強できるわけで、わざわざアメリカまで来て高い授業料を払って教えてもらう意義は乏しく・・・もっと、下世話な話としては、授業内容に比例してテスト問題も簡単なために差がつきにくいという問題も・・・実は、このクラスでの評価は学期中3回に分けて行われる選択式のテストOnlyとなっています。
先週、その最初のテストがあったのですが・・・1問4点で25問のテストで、平均80点、標準偏差18点!、Top4分の1が100-92点の間に固まっているという凄まじい分布になっています。これは恐ろしい話で、ちょっとした計算機の押し間違いや勘違い一つが、もの凄く響くということです。ここまで、簡単だと逆にフェアじゃないんじゃないかという気がするわけですよ(涙)。
先生はインド人の、何か人のよさそうな感じで嫌いではないんですが・・・今日も、先週やったIncome StockとGrowth Stockの理論値計算モデルを1時間潰して、非常に丁寧にやってくれるのですが、perpetuityとgrowing perpetuityは、これまでにも相当時間をかけてきているんだから「要は理屈の上では同じこと。分からなければ、後で個別に質問に来て」といって、先に進んで欲しかったんですが・・・だって、実際には、割引率や成長率推定の手法とか、実際に使われているvaluation modelや利用に際してのtipsみたいなことを聞きたいんですよね。
というわけで、今日、丁度授業に対するフィードバックを欲しいということでピラ1枚のアンケートが配られたので、少しその辺りのことを書いておきました。
特に、法律家にとっては、細かい計算テクニックそのものよりも、現実とこういう理論がどう結びついて使われているのか、とか、こういう数字のマジックに法律家がごまかされないように注意すべきポイントとか、本を読んだだけでは分からないものを学びたいと思っている、ということを伝えておきました。
これで、来週から少しは改善されるといいんですけど・・・まあ、この授業の進行が早くなると、それはそれでシンドくはなるんですけどね・・・

Posted by 47th : | 18:42 | Law School

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コメント

私は自分が勉強できないくせに授業に文句ばかりつけているようで大変恐縮なのですが、確かに「lawyerの視点でみたコーポレート・ファイナンス」といった話は皆無ですね。

Course Description: Although the course uses a business school textbook, the approach to the course is from the perspective of an attorney.

Posted by NYlawyer : 2005年10月10日 23:29

>NYlawyerさん
ようやく、HNが戻ったようですね…それは措いておくとしても、実務でlawyerが関数電卓片手にInvestment Bankerの人がつくった資料を検算するわけじゃないんで、電卓のマナックな使い方ばっかり競ってもねぇ…
それよりもリスク・ファクターの推定手法なんかの手法と限界を教えるとか、実務でよく使われるValuation Method相互の違いとか特徴を教えるとか、色々あると思うんですけどねぇ…

Posted by 47th : 2005年10月11日 12:16

 
法律・経済・時事ネタに関する「思いつき」を書き留めたものです。
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