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ビンゴ! ~ あふたーまけっと余話

10-15ページ指定のペーパーも何とか9ページ近く書き終わり、Myopia thoeryについて筆を進めたところで、最後の関連文献収集。
ここで、ついに「ビンゴ!」な文献を発見。

  • Glenn Ellison, A Model of Add-On Pricing, The Quarterly Journal of Economics, May 2005 pp. 585-637
  • Xavier Gabiax and David Laibson, Shrouded Attributes, Consumer Myopia, and Information Suppresion in Competitive Market, fothcoming the Quarterly Journal of Economics

私の頭の中に漠然とあった、①Aftermarket Monopolyは(合理的な価格差別というよりも)消費者のMyopiaを利用するための手段ではないのか、ということと、②こうした超過利益の存在は寡占市場において実質的なtacit collusion(黙示の協調)を生み出すんではないか、という直感的な「妄想」がエレガントなゲーム理論で提示されています。
まあ、これに100%依拠しようというわけではないんですが、それでも、競争法も経済学もよちよち歩きの私が一人頭の中で「妄想」しているだけでなく、MITの連中も同じようなことを考えていた(まあ、単に結論部分だけでモデルの洗練度は比較することすらおこがましいんですが・。。)というのは、心強いところ。
というわけで、とりあえず、この方向でペーパーを書ききってしまおうかと思います。何とか、明後日までには終わらせて他の科目の勉強に入りたいんで^^;
以上、嬉しかったので、とりあえずご報告まで。


Posted by 47th : | 16:41 | Competition Law : Antitrust (U.S.)

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コメント

おお、本当にビンゴですね。妥当な結論だと思います。この場をお借りして「使えない」などと書いたのをお詫びしたいと思います(笑)。

ご推察の通りで、私は「最初のアホな「妄想」「アイデア」「ふとした思いつき」とても大事」派です。結局これが仕事の質を、世間で考えられている程度よりも大きく決めていると思います。議論を精緻にすることをおろそかにはできませんが(手を動かして精緻化しているうちに新しいアイデアを得ることも本当に多いですし)、反面、そうした最初のアイデアとか妄想とか(「筋」のよしあしとでもいいましょうか)は、議論の精緻化が得意というだけでは、やはりなかなか到達しづらいところなんですよね。神秘主義を主張するつもりは全くないのですが、実際人にはそういう他人の働きかけでは育てられないところがあって、それは教育だけでは教えられないところであろう、そこまで教師にやらせるのは酷だろう、と思います。そして道具はやはりいつまでも道具として扱うべきだと思うんであります。日本では一度凄い業績が上がった刀というだけで扱う周囲の人々が家元化して、刀が神棚に祭り上げられやすいと思う。そこから先のしつこさというか、道具を徹底的に道具として使い切る体力ではアメリカには到底かなわないですね。

前回コメントの純粋な好意について、私はいいことはできるだけこそこそと誰にもバレないように悪事は公然と住所と名前を名乗りながらやるべきだと思ってますので(笑)、「純粋な好意」の裏は読んでいいんでないかと思ってます。純粋な好意であるか否かを知りうるのは本人だけなのに、そうした情報の非対称性に対する配慮が相手に欠けている以上、こちらがリスクをこちらで引き受けられないと返事をせざるをえなくても、我慢してもらわないと仕方がないだろうと思うのです。「純粋な好意」とか「無垢」とか「処女」とかを高値で売りたがる人は多いですが、言い値で買って後悔するであろう私を慰めてくれる好意は皆無なんであります(笑)。そんな高値はつけられない。また、それを押しつける人がいるとすれば「今自分が相手にしていることが、相手にとって善か悪かの判断は本来相手のものなのに、それをきちんと相手に預けていない」という過ちを犯していますね。「他者」がいない、のであります。なんでそうなるんだという不満を残したり、嫌われる可能性がありますが、私はそうしたときは、憶さずしかしやりすぎには気をつけつつ、楽しく、他者として立ち続けることにしました(笑)。こういう反応をする他者が他にもたくさんいるかもしれないという留保が相手に生まれることを祈りつつ。

では再びマクロの国に(笑)。鍛えたので3分以上いられるようになりましたが調子にのって長文ごめんなさい(笑)。

Posted by bun : 2005年12月06日 20:20

>bunさん
ありがとうございます。私は「妄想」は得意なんですが、それをこつこつと積み上げることが苦手なんですが、今回は滑り込みで、今まで積み上がってきた議論をベースにしているような「外見」がつくれたので一安心というところです。まあ、それにしてもアメリカの発想と実行力には驚きでしたが^^;
人間関係における情報の非対称性も大変に興味深く・・・人間関係におけるシグナリングは、社外取締役の活動状況の開示よりもミスシグナリングが多そうなところですね。
今回はいろいろありがとうございました。また、ミクロ(もどき)の国に遊びに来てください。お待ちしております^^

Posted by 47th : 2005年12月06日 23:48

 
法律・経済・時事ネタに関する「思いつき」を書き留めたものです。
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