クイズ:もしあなたが○○だったら [ 2006年01月20日 ]
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Posted by 47th : | 00:53 | Law & Economics
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47thさん謹製「クイズ:もしあなたが○○だったら」に参加いたします。
P大統領とJ君の会話Bワクチンを使います。というのも、Aワクチンを使ったところで... [続きを読む]
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コメント
1:全員助かる方を決断しそうです。
2:Aの請求を棄却しそうです。
3:これまた、全員助かる方を決断しそうです。
期待値と標準偏差の関係において、不確実さに頼ってしまう人間心理を加味するのって、面白いですよね^^ これから必要な研究だとも感じています。
Posted by Taejun : 2006年01月20日 06:14
面白いですね。チャレンジしてみます。
見たくない人は見ないでください。
まず、2.は確率の問題なので、
a.黄であり、見間違わない確率:0.85×0.8=68%
b.黄であり、緑と見間違う確率:0.85×0.2=17%
c.緑であり、見間違わない確率:0.15×0.8=12%
d.緑であり、黄と見間違う確率:0.15×0.2= 3%
で、b.とc.の中で見ればc.の確率は12/39で50%未満。だから棄却。
1.と3.は、すべて期待値は同じなので説明責任(民衆受け)の問題?
ア.1/5の確率で1人が助かる試行を10000回繰り返す。
イ.1/5の確率で10000人が助かる試行を1回だけする
ウ.2000人助け、8000人助からないと確定する。
の3通りの比較と考えればいいのかな?(1.はアとイ、3.はイとウの比較。3はちょっと数字が違うけど本質には関係ないと思う)
まず、ウの助かる人数を確定してしまうのは、「最善を尽くしていない感」を感じさせてしまうので、ワーストチョイスだと思います。
次に、アとイでは、アのほうが責任が各人に分散する(イだと、タイプを決めた人(=政府側)に責任が集中する)ような感があるので、アのほうが政府に対する批判は薄まると思います。
ということで、
1.Aワクチンを使う
2.請求棄却
3.奪還作戦を試みる
が私の答えです。どうでしょう!?
Posted by Apricot : 2006年01月20日 09:14
1 Aワクチン
A・B併用不可との前提ですが、確実に2,000人助かる方を選び、誰も助からないリスクを避けます。
いちかばちかへの誘惑は強いですが。
2 請求棄却
証拠不十分のため追加の証拠などが必要。
確率的にも判断出来る内容ではないように思いました。
3 奪還作戦
個人的には避難作戦を選択したいのですけれど。
大統領との立場を考えるとテロリストには強攻策を取らざるを得ないと思いました。
ここは行動ファイナンス的な観点から合理的に確率を比較するところでしょうが、ちょっと違う観点も加味して判断すべきと思われました。
Posted by HardWave : 2006年01月20日 21:15
>皆様
コメント、TBありがとうございます。
既に出題で失敗したという予感もあるんですが、引き続き皆様のコメント、TBを待ちつつ、今夜か明日の朝辺り、解説編をアップさせていただく予定ですので、宜しくお願いいたします。
Posted by 47th : 2006年01月21日 11:26
こんにちは。
こんな私でも過去に一度だけ、「大統領」と呼んでいただいたことがあります。飲み屋のカラオケのイントロ。「よっ、大統領!」って(笑)。
冗談はさておき、クイズの趣旨としてまず、同じ確率に関する数字でも、それぞれ数字の「堅さ」というか信頼度が異なるよ、と。そういうテーマの存在を感じました。また、1.と3.は期待値が同じなのでリスク選好に関連するお話ですね。大統領(ないし一般の行政の長)がリスクを回避しやすい理由を研究する文脈でできた問題でしょうか。
1.大統領の行動原理として支持率極大化を採用します。国防に関する重要事項ですから、PとJが得た情報全てを、国民に開示する義務はありません。そうした場合には、何か処置して全く効かなかった場合の支持率低下リスクが大きいと考えますので、Aワクチンを使い、Bワクチンの存在(ないしその使用可能性)は極秘事項にします。
余談ですが、さらに後日どうするかというと、引退後、Bワクチンの存在を自ら某国営局に自ら垂れ込んで、「某国営局スペシャル・もうひとつの細菌テロ対策があった」の制作に協力し、取材協力費を・・・(笑)。
2.与えられた条件通りに85台の黄色と15台の緑色の計100台を走らせて、何色に見えるのか雨の日にやってみますと、29台について「緑だ」というはずで、緑と言われた29台が実際に何色か調べてみれば、17台が黄色、12台が緑色になっているはずですね。なんだ、黄色の方が多いじゃないですか。
50%未満につき請求棄却。
3.1.と同様の理由で、避難命令を出し、奪還作戦の可能性を否定します。PとJの手が余りますが日本だったら犯人のおふくろさんを探しに行くところですか(古い? 笑)。
実際問題として、2.や1.とは違い、Jのいう奪還作戦の実現可能性というのは一回限りの事象に関する主観確率ですから、冒頭で申し上げたとおり数字の堅さが違います。額面どおりに受け取れません。Jのもたらす情報の信頼度(還元すれば「日頃の行い」ということでしょうか)を加味して再評価する必要がありますが、「母」の確率はGod Only Knowsですね。
Posted by bun : 2006年01月21日 21:12
いつも拝見させていただいております。また、時折TBさせていただいており、誠にありがとうございます。
さて、この問題ですが、どれも実に悩ましい問題ですね。無い知恵を絞って考えてみましたので、私なりの解答を寄せさせていただきたいと存じます。(1,3についてはいずれか一方のみを必ず選択しなければならないという前提とします。)
(1)Aを選択
Aの場合は「100%の確率で20%が助かる」、Bの場合は「20%の確率で100%助かる」ということですので、確実に20%が助かるAを選択せざるを得ないのでしょう。
一人の人命が失われたときの損害をXとすると、Aの選択肢では損害は8000Xの損害となりますが、Bの場合では最大で10000Xの損害となってしまうので、「可能な限り損害を最小限に食い止める=最大に起こる損害を最小限にする」と考えて、Aとしました。
(2)請求受容
ここでは、単純に“ある特定の1台の車が黄色か緑かということを識別すること”が「50%以上たしからしい」かどうかということであれば足りるということだと思います。すると、「雨の夜でも80%の確率で緑か黄色かを確実に識別できる」ということですので、その瞬間に通った車が緑であった確率は80%であり、認容水準にあると思われます。(緑か黄色かに問わず、この通行した車は「特定」されていますので、通行シェアは関係ないと判断しました。)
(3)避難を選択
こちらも(1)と同様の判断です。避難したときには最大損害が6000Xとなる一方、奪回作戦では最大損害が8000Xとなってしまうので、奪回作戦は選択できないと判断しました。ただ、この場合には“可能な限りリソースを子供避難に集中させる”などの配慮は必要かと思われます。
以上、つたないながら私見でした。
Posted by Swind : 2006年01月22日 07:40
1. だけを書いておきますが、中心極限定理を信じて A ワクチンで助かる人数の最低値 2000 人よりも平均値はずっと高いだろうと予測し A ワクチンですかね。
という訳で 1. と 3. については確率分布が変わると答えが変わる訳ですが( 1. と 3. の分布が違うことはほとんど明らかでしょう) そう言う事を報告できない(特に 1. については疫学調査を行った上で最低 2000 人となっているのでしょうから) エージェント J 君に有能すぎるぐらい有能との形容がつくのは... という茶々を入れてみます。
Posted by 小僧 : 2006年01月22日 09:10