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SEC内部の不協和音?

S.E.C. to Issue Guidelines on Subpoenas to Journalists (New York Times)

Dow JonesのコラムニストとCNBCの"Mad Money"(経済番組?)の司会者に対して、ヘッジ・ファンドと共謀して株価操縦を行ったという嫌疑で、サピーナ(Subpoena:一種の捜査令状)が出されたことに関連して、修正憲法1条で保障された表現活動への萎縮効果が生じるという批判が噴出したため、SEC委員長のCox氏が、ジャーナリストに対してサピーナを発する場合のガイドラインを早急に策定すると発表した・・・というお話です。

いろいろな意味で日本で起きている現象と対比すると興味深いのですが、特に次の下りは注目に値します。

The enforcement of the S.E.C. subpoenas was suspended, at least temporarily, after reporters called the commission on Friday to prepare articles about them. Mr. Cox issued a statement Monday that rebuked the enforcement division for failing to inform him and other officials about the subpoenas.
Mr. Cox told reporters on Thursday that he did not intend for his Monday statement to chill the enforcement division from acting aggressively in prosecutions, and he took issue with critics who have said that the subpoenas illustrate that staff lawyers have been overly zealous. He also expressed strong support for the work of financial journalists, saying they had a "similar mission" to that of the commission.

元々、Cox氏は、前委員長のDonaldsonが余りに規制強化に傾きすぎだったという批判を受けて昨年選任された委員長ですから(関連記事「SEC委員長の退任」)、そういう観点から眺めると、単にこの事件だけなのか、それとも、今後、こうした形でSECの執行方針に何らかの歯止めをかける方向にいくのか・・・なかなか興味深いところです。


Posted by 47th : | 12:38 AM

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