今学期とっている、CoatesのCorporationでは、期末の試験(In Class & Tak Home)以外に、Homeworkがあるのですが、これが元Wachtell(アメリカでトップのM&Aファーム)のパートナーらしい宿題で、指定された上場会社に対するTake Overの準備のための対象会社の支配権に関して分析したメモをつくるというもの。
私の割当ては、AOLやケーブルテレビで有名なTime Warner Inc.
株主構成やインサイダーの持株比率、取締役の選解任方法や少数株主の総会招集権の有無等を、ベースとなる会社法と比較した上で、最終的にこの会社の支配権をとるために、どのぐらいの期間が必要になるかを簡単にまとめなきゃいけないのですが、一つ注意書きが・・・
1頁を超えた部分は一切考慮対象にしない。
つまり、この盛りだくさんな内容を、きっちり1頁に収めないといけないわけで・・・そうすると、どうなるかというと、どこにもFontもSpaceも、marginの指定もないのをいいことにこんな感じになります。
上下左右のmarginを削り、フォントは9pt Times Roman、行間は最小・・・ほとんど嫌がらせ以外の何者でもないんですが、結構、周りの日本人に話を聞いても、みんな同じような感じです。
・・・せめて、2頁にしてくれれば、もうちょっとは見やすくなるんですが・・・
ただ、宿題そのものとしては結構面白く、知識としては分かっていたはずのことでも、開示資料を追ってCharter, Bylaws, Certificate,Proxy,10K, 10Q,8K,F4...を丹念に読むのは、いろいろと新鮮でした^^
ちなみに、Time Warnerは、Staggered BoardもPoison Pillも、Golden Parachuteもなし。というわけで、かなり潔いわけですが、といっても、ちゃんとblank check preferredはあるので、morning after pillを入れるのに障害はありませんし、デラウェア州一般事業会社法203条の事業結合制限法の適用もあるので、全くの丸腰ということでもありません。
ただ、株主に対する開示は非常に充実していて、個人的には好感を持つことができました。