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レジ袋有料化関連フォローアップ

村上氏逮捕に関しては、色々と思うところもあるんですが、まあ、これ以上はブログで書いても詮ない話なんで、気分転換に別の話を。
前にふれたことがあるレジ袋有料化関連について、その後、フォローアップを怠っていたんですが、下の記事でふと思い出しました。

モスバーガー、ポリ袋全廃し紙袋に 7月から全店で(asahi.com)

モスバーガーなどを展開するモスフードサービスは1日、持ち帰り用に使っているポリ袋を、すべて紙袋に切り替えると発表した。7月には全国約1500のす べての店で実施する。05年度に約4478万6000枚使っていたポリ袋をなくすと、原油換算で年間約350キロリットルの節約につながるという。・・・
紙袋の1枚当たりの単価はポリ袋の10倍程度になるが、包み方の工夫で袋の使用量をポリ袋に比べて半分に減らし、経費を抑える。

会社のプレス・リリースはこちら。

これを見て思ったのは、法規制なんかしなくても、消費者側の環境に対する意識が高まれば、こういう環境への負荷を少なくする戦略を企業が一種のブランド戦略として実施していくはずなので、「法律で「義務」づけて、罰則を設ければいい」という発想には、やはりなじめないというのが一つ。

で、もう一つは、ただ翻ってみて、ポリ袋→紙袋、とか、「バイオマスプラスチック」というのは、本当に環境に優しいんだろうかという疑問が・・・ポリ袋→紙へのシフトは森林資源への影響とか、再生紙だとしても、その際に必要となるエネルギーとの比較も考えなくてはいけなさそうだし、バイオマスプラスチックも同じく、それに要するエネルギーによっては、化石燃料を節約した意味が乏しい場合もありそうな・・・

まあ、でもこういうことを考えていなさそうな企業よりは、好感を持てるのは確かなところで、個人的にモスは好きなんで、頑張って欲しいところです。

で、本題のレジ袋有料化関連のフォローアップの方としては、もう数か月前のことになりますが^^;、環境省の「今後の容器包装リサイクル制度の在り方について(意見具申)」でまとめられているようです。
レジ袋有料化に関連する部分は、以下のように書かれています。

レジ袋等について、これまでの小売業者の自主的な努力により達成された マイバッグ持参率の水準を更に向上させ、その使用量を大きく削減できるよう、小売店 における無料配布の抑制のための法的措置を講ずることにより、買物袋の持参を促進す ることが必要である。この措置の具体的な内容については、実効性の確保を旨としつつ、 法制的な観点も含め妥当な方策を検討すべきである。
これらの措置の対象としては、公平性の観点から、利用する業態としては、スーパー マーケットのほか、コンビニエンスストア、百貨店等も含めるとともに、袋の種類とし ては、いわゆるレジ袋だけでなく、同様の機能を有するプラスチック製又は紙製の手提 げ袋等も対象とすべきである。なお、具体的に対象を検討するに当たっては、それぞれ の小売業の業態や個々の袋等の機能について、十分に勘案することが必要である。

 で、これを受けて、今国会で「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律の一部を改正する法律案」が提出されているのですが、この中で「小売業等について、「事業者の判断の基準となる べき事項」を主務大臣が定めるとともに、一定量以 上の容器包装を利用する事業者に対し、取組状況の 報告を義務付け、取組が著しく不十分な場合は勧 告・公表・命令を行う措置を導入する」とありますので、この「勧告・公表・命令」措置を使ってレジ袋有料化を義務づけるということのようです。

よくも悪くも制度運用の柔軟性は確保されるようですので、この辺りは具体的な運用にあたってのお手並み拝見というところで、引き続き(また気づいたら)フォローしてみます。


Posted by 47th : | 01:19 | Law & Economics

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【飲食】モスバーガー、全店で持ち帰り用ポリ袋廃止 大手外食で初 [6/1] http://news18.2ch.net/test/read.cgi/bi... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年06月06日 08:41

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トラックバック時刻: 2006年09月14日 21:42

コメント

個人的にはいわゆるカーボンニュートラルでないレジ袋などについては、税を徴収して一定のデメリットを負わせ、それを上回るメリットがあるのなら継続しても良いけど、代替案を探すメリットを作る方が規制よりは良いと思います。
森林資源の保護については、認証された再生可能資源だけを輸入すれば空気中の二酸化炭素に対してニュートラルな状況になると思いますが.....北米大陸の森林資源利用が収奪的でないという事について信頼していいものかどうかが問題ですかね。

Posted by kumakuma1967 : 2006年06月06日 22:18

>kumakuma1967さん
ピグー税というお話でしょうかねぇ。
コンセプトとしてはその方向が望ましいと思うのですが、技術的には、こうした機能(包装)をターゲットにした税の課税対象をどう画するかはなかなか難しいところですね。下手な定め方をすると、変なarbitrageを誘発しますし・・・
化石燃料の利用とか、それを利用した化学原料については形態を問わず課すというのが一番簡単なんですが、そうすると望ましくないところでアウトプットの減少も出そうですし。
森林資源にしても、コンセプト的には市場メカニズムをうまく応用できるはずなんでしょうが、結局、実際に市場を機能させるためには取引費用が深刻なわけで、コースは偉大だな、と。
一方では、せっかく機能している市場メカニズムをわざわざ制約しようという動きもあったりで、難しいですね(笑)。

Posted by 47th : 2006年06月06日 23:31

紙は、主に木から作りますが、バイオマスプラスチックは半年足らずの植物から作れます。
CO2削減には効果大ききと思われます。
データーも出ています。
コンポストレジ袋は如何ですか?
従来のレジ袋とコスト的には変わらない時代がそこまで来ています。

Posted by pdcbiop : 2006年06月14日 23:00

 
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