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医療法人の株式会社化雑考 (1)


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Posted by 47th : | 13:34 | Law & Economics

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コメント

こんにちは。かみさんが看護婦だったbunです。これを言うとなぜか私以上に興奮する人がいるので普段は内緒にしています。

ここかと思えばまたまたあちら、自由闊達ですな。わかっている人でなければなかなかこういう芸当はできませぬ。

>また、市場原理の導入によって既存のプレイヤーの誰もが効率化の恩恵を受けるということは実際にはあり得ません。
むしろ、「市場」が効率化を達成するプロセスというのは、非効率な者が淘汰されていく過程で結果として効率的な者が生き残るという生命の進化プロセスにも似た面があり

あーまた先に言われてしまいました(笑)。そうなのです。参入者が市場化前よりも必然的に効率化するという誤解がありますが、間違いですね。

たとえば受験直後の大学1年生と1000人の中学生を集めて、大学生が合格した大学の入試問題で競争をさせる。何の効率化もしないまま大学生の一人勝ちであります。

もうひとつ、たとえば1匹の金魚の水槽に1000匹のミジンコをいれて生存競争をさせる。数少ない進化したミジンコが金魚を圧倒して勝ち残ってほしいものですが、そんなわけありませんで、金魚があまたのミジンコを「シュ」と吸い込んで、終了であります。

このように参加者に効率化が戦略として選択されるには参加者の力関係等にそれなりの条件が必要であります。上記の例をお考えいただければわかるように、あまりに競争が簡単だったりするとかえって非効率化する可能性も十分にありますね。ミジンコ的な力しかない潜在的な参加者が、市場化に反対するのも当然ですね。

>次回は医療市場の機能を阻害している要因について、

楽しみにしております。

Posted by bun : 2006年08月18日 17:14

トラバありがとうございました。
試験も終了して余裕が出てきたと推察しました^^;

そうですね、よく考えると小学校からか・・・長いね。

立場上、医療関係者から意見を求められることが
多く、MBAで学んでいる者としてはおとぎ話の
コウモリ状態で(知識もまだ浅薄だし)色々考え
悩んでおります。

医療関係者のアレルギー状態に目を向けすぎて
ああいう論になっていますが、47thさんの

>「試行錯誤」と「蛮勇」は似て非なるものです。

というご指摘はよく分かるつもりです。
問題はそれ以前の段階で(医療内部での)議論が
思考停止している点だと感じていて、試す、と
腹を決めればじゃあどういう風にムダを少なく
するか、という話も出てくると思うのですが(本来
賢い人たちのはずだし)、試す、ということに
まず至らないので(トップの問題か、トップにつく参謀の
問題?)、政治的・なしくずし的な話になっている
ように感じます。

次回も含め、47thさんのエントリから大いに
勉強させていただきます。よろしくです。

Posted by taka : 2006年08月18日 19:12

最近、日本で中公新書の「入門 医療経済学」を読んで興味を持ち始めたところメディカ出版からも『「改革」のための医療経済学』もでて買って読んでみようかなと思っていたところでした。医者と弁護士と牧師は昔から経済的視点とは相容れない職業と言われてきただけに続編エントリーを楽しみにしております。

Posted by fuji : 2006年08月19日 07:36

>bunさん

奥様が看護婦だったとは、さすがbunさん(笑)
仰るとおり競争というのは、いくつかの条件が整ってはじめて成り立つものなんですが、驚くべきことに、現に存在している競争では、そうしたバランスが達成されているので、ついその存在の重要さや人為性を忘れてしまうんですが、回帰分析の前提のチェックと同様に常にチェックが必要なものなんですよね。

医療市場については、多分、きちんと分析されたものもあるんでしょうが、とりあえず思いつくところをあげてみようと思っていますので、また宜しくお願いします^^

>takaさん

ちょっと強い表現になっちゃいましたが、試行錯誤と蛮勇の話は、ちょっと最近はまっている上限金利の問題が念頭にあったんですよね。
それぞれの業界において、既得権益とか保守性を打破するための勢いというのが必要な場面はあることは理解できます。ただ、そうした戦略的な言説を用いる場合には、どこでブラフを効かせているのかを煽る側は冷静に認識していなくちゃいけないんではないかという気もします。
本文にも書きましたが、医療の現場で起きていることは、弁護士の業界でも共通するところが多いと思っていて、その辺りも念頭に置きながら、ちょっと考えてみたいと思っていますので、またご意見を聞かせてください。

>fujiさん

そういう本も出ているんですね。
このエントリーは、そういうきちんとした検討をしたものではありませんが、士業のビジネス化に対する素朴なアレルギーの中に、経済合理的に説明できる部分があるんじゃないかと考えているところです。


Posted by 47th : 2006年08月19日 19:50

なるほど、コーポレート・ファイナンス的には、確かに個人事業主がもっともガバナンスが強いと言えますね。冷静に考えればそうなんですが、先入観からすると意外ですね。

ところで、「医療法人」のガバナンス度が考察されていないのが気になるところですが、配当や議決権の面から、株式会社以上に弱いように思います。
ということは株式会社の参入を認めることにより、(医療法人と比べ)資本調達がしやすくなり、医療の高度化に対応できる、ということでいいんでしょうか?

Posted by Apricot : 2006年08月20日 22:09

こんなおもろいネタやってたのに参入するの忘れてました。
bunさん、奥様によろぴく。

この分野のお話、日本では、実際には、医療機関の株式会社化という議論をすっ飛ばして、医療ファンドの議論がずいぶん進みつつある部分もあるように思います。
その一方で厚生労働省が進めている施策のひとつの「医療の均霑化(「きんてん」と読みます)」という方向感と大学の医学部の制度改革と派遣されてた医師がどしどし大学(病院)にもどっちゃってる医療現場とか日本固有の問題が結構あって、株式会社化の議論と平行して、日本でそれを今のまま導入しちゃったらどういうことが起きるかというイメージを作るための要素というのは存外に多いような気がいたします。

Posted by ろじゃあ : 2006年08月21日 09:30

>Apricotさん
>株式会社の参入を認めることにより、(医療法人と比べ)資本調達が
>しやすくなり、医療の高度化に対応できる、ということでいいんでしょうか?

ちょっと結論を先取りされてしまいましたが^^;、その部分こそ、私の問題意識の行き着く先で、「なぜ借入ではだめなのか?」ということと、「医療のように市場が不完全な状況で株式会社化をすることは、過度のリスク・テイキングによる取引債権者(患者)から株主への利益移転のインセンティブを与えてしまうのではないか?」というのが、おそらく、この先のエントリーで行き着く結論(の予定)です。
といっても、これだけでは分かりにくいかも知れませんが^^;、続編エントリーについても、またご意見をお聞かせ下さい。

>ろじゃあさん

歴史的・構造的な問題も相当に絡むんだと思うんですが、そこまでは私の知見の及ぶ範囲ではないので、エントリーの中では、私の分かるコーポレート・ファイナンス的な観点からの分析でやっていこうと思っています。
もっと生々しいところについては、ろじゃあさんの「絡み」を楽しみにお待ちしてます^^

Posted by 47th : 2006年08月21日 13:03

bunさんの奥様が元看護婦さんというところに興奮しているとっくりです。なぜかというとうちも奥さんが元看護婦だから。

病院にも個人商店から大企業までいろいろで、個人商店が株式会社という形態をとるのはたしかにガバナンスが弱くなることにつながると思えます。

しかし大病院では、予算の執行権限が院長以外にも与えられている場合などに「ちょっとガバナンスって仕組みと考え方を持ち込んだほうがいいんじゃないの」と思えるような事例が当たり前に横行しているのも事実でして。

あと経営の効率化というか、「やればいいことをやってないせいで商売アガッタリ」なケースが非常に多いように見えるため、そういうときに経営者をすげ替える仕組みは、あったほうがいいのではないかと思います。

Posted by tockri : 2006年08月21日 21:09

>tockriさん

>大病院では、予算の執行権限が院長以外にも与えられている場合などに
>「ちょっとガバナンスって仕組みと考え方を持ち込んだほうがいいんじゃないの」と思えるような
>事例が当たり前に横行しているのも事実でして。

そうなのかも知れないと思いつつ、私にとって腑に落ちないのは、「それなら院長がガバナンスの仕組みを入れればいいのに、何でいれないの?」という部分です。
ひょっとしたら、フリンジ・ベネフィットは、給与以外の形で構成員が利益をシェアするためのシステムなのかも知れないと妄想したりもするわけです。
株式会社におけるガバナンスというのは、極端にいえば、「明示的にステークスホルダーに分配されない利益を確実に株主がコントロールするための手段」であって、これと同様の措置をワークさせるためには、病院におけるステークスホルダーの権利内容を、より明確にする必要があるんじゃないでしょうか?

ちょっと思考実験ですが、もし野心的な院長が株式会社的なガバナンスを大胆に進めて、慣行として存在するフリンジ・ベネフィットを全て剥奪して、それによって上がった利益を全て自分の手許にくるようにしたら、病院経営はうまくいくんでしょうか?・・・なんかそうではないような。
上の「院長」を「株主」に代えたら、どうでしょう?

そんなことを考えてみると、これまでの病院経営の仕組みというのは、イメージよりは「効率的」なのかも知れませんよ^^

Posted by 47th : 2006年08月22日 18:09

 
法律・経済・時事ネタに関する「思いつき」を書き留めたものです。
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