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Corporation 1st Week

NYUは同じ学期に複数のCorporationが開講されているが、ぼくがとったのはJohn CoatesのCorporation。
Coatesといえば、元々ある意味で米国NO1のM&AファームのWachtellのパートナーで、その後HarvardのLaw Schoolに移った気鋭で、M&A関係で実証研究を用いて実に鋭い論文を発表している。
留学前からBebchukと並んで、今、個人的に一番興味のある米国の会社法学者だったわけだが、何と運のいいことに、今年はNYUでvisitingをやるということで、一も二もなく受講を決定。

Course Materialの話

Course Materialは、Allen=Kraakman, Commentaries and Cases on the Law of Business Organization (Aspen 2003)と条文(その他)集だけ。
EisenbergやCoffeeの厚めのケースブックに、Coffee=Kleinでも組み合わせるのかと思っていたので(他のコースではそういう組み合わせもあるようだけど)、薄め(本文650頁ほど)のこれは意外。
中身を見てみると、イントロで、かなりはっきりと経済分析的なアプローチをとっていることを言明している。結構極端だけど、これはこれで立場がはっきりしているし、軸足がぶれないという面では教科書としてはいいのかも知れない。


Coatesの印象

論文なんかのイメージからエリートっぽい感じを予想していたのだけど、まさにビル・ゲイツをちょっと細くしたような、スマートというより、何だかひょろっとした感じである。
というわけで、声も少し小さめで、最初はわざとやっているのかと思ったぐらいに「ぼそぼそ」という感じでしゃべる。
とはいえ、早口すぎるというほどではないので、声の聞こえるところに座っていれば、許容範囲。
ただし、教師というよりは、元弁護士という感じで、聞き手の知識レベルをあまり考慮せずに要領よくしゃべる・・・ので、ある程度、話している分野について土地勘があるのであればともかく、そうでないとつらいかも知れない

・・・それが如実に現れたのが、初回の授業。
講義ノートを見てもらうと分かると思うけど、いわゆる企業の経済理論について、SmithからHartまで30分ぐらいでエッセンスを凝縮して説明(爆)
これって、英語ということを抜きにしても、30分で企業の経済理論をひととおり説明されて理解できるんかね・・・と思っていたら、あとで一緒の授業をとっていた日本人学生に聞いたら、一様に「何を言っているか聞き取れなかった」といって、真剣に履修をとりやめることを検討している人もいる様子。
とりあえず、今回は英語力の問題ではないはずで、もう1回だけ授業に出ることを勧めると・・・2回目はケースを元にしたオーソドックスなスタイル。
今回も、ファイナンス実務を知らないJDなどには少しつらいだろうなと思うところもあったけど、逆にそのあたりは実務を経ている日本人留学生は強いので、2回目の授業後に話すと、結構ほっとしていたようである。
というわけで、1週目は終了。ちなみに、授業は、まずはAgencyから始まって、Partnershipという進行予定。
以下に、参考までにOne Noteでとった講義ノートをアップ。予習ページに書いてあるQuestionの回答は、自分で適当に考えたものなのであっているかは補償しない(笑)。
講義中にとったノートはリアルタイムでとったまま、特に修正もしていないので、間違いとかの指摘は多謝。質問やコメント等も歓迎中。

Posted by 47th : | 11:58 PM

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